皆さん相撲観戦に行ったことはありますでしょうか?
小さい頃などにテレビなどで見たことがあるという人は多いと思いますが、相撲の観戦に実際に行ったことのある人は若い人に限らず意外と少ないですよね。
一方で最近ではスー女(相撲好き女子)という言葉もよく聞かれますし、週刊少年ジャンプでも掲載された「火ノ丸相撲」がアニメ化されたりと再び人気が出てきています。
私もこの間まで相撲観戦未経験の初心者だったのですが、今回機会があって実際に両国国技館での大相撲観戦に行ってくることができました。
間もなく東京での1月場所が始まりますが、ちょっと知ってみると実はもの凄く面白いのが大相撲。 今回はそんな大相撲観戦について私の入門体験をもとにレポートと思います。
1.はじめての相撲観戦
まずは基本的な情報ですが、大相撲は東京の場合は東京場所と呼ばれて、1月、5月、9月に両国にある国技館で行われます。
私が観戦したのは9月場所の初日。マス席と呼ばれる4人で座るお座敷の席で観戦してきました。
相撲はチケットをとるのが大変という話はよく聞きますが、相撲観戦上級者の友達がチケットを予約してくれました。倍率としてはかなり激戦らしいのですが、もし取れたら行こうという軽い気持ちで企画でしたが無事ゲットすることができ、今回の観戦となりました。
初めての場合は分らないことも多いので、経験者の人にアテンドしてもらうのは大事です。マス席は4人まで入れるので、詳しい友達がいれば一緒に行ってワイワイ楽しむことができます。
今回初めての観戦でしたが、ものすごく楽しめて最近若い人の間でも相撲ファンが増えているということがよく分りました。
2.ルールや技を詳しく知らなくても大丈夫
初めての相撲観戦ということで、観戦前は相撲のルールや技を詳しく知らないけど大丈夫かな?と不安に思っていましたが、全く問題なかったです。
私の相撲知識としては、知っている力士はせいぜい横綱くらいで、テレビでの観戦も小さい時に見て以来見たことがなかったのですが、全く問題なく楽しめました。
他の競技に比べて取り組みの時間が少ないことや、勝敗のルールが単純なので細かいことは知らなくても十分に楽しめました。
枡席で複数人で見るなら一緒に行った人に解説してもらうのがベストだと思います。
3.相撲観戦の疑問点
「2.」でルールや技を詳しく知らなくても大丈夫ということを書きましたが、初めての相撲では分らないこと・不安なことがいっぱいあります。実際に私が感じていた疑問、こうしておいてよかったということをご紹介したいと思います。
□席の種類はどこがおススメ?
相撲の席はタマリ席(砂かぶり席)、マス席、イス席があります。
タマリ席は最前列の席ですが、かなりの玄人向け。力士が倒れこんでくることも考えられることから写真撮影や飲食が禁止されています。
初めての一般の方であればマス席かイス席になると思いますが、おススメは座布団が敷いてある御座敷タイプのマス席。
初心者には相撲と言えば4人でお座敷に座るマス席のイメージですが、実際にマス席での観戦は土俵までの距離もそこそこ近く、飲食自由・写真撮影自由なので、この席をとってよかったなと思いました。
□服装はどんな格好で行けばいいの?
相撲では特にドレスコードがあるわけではないので自由な格好で行って大丈夫です。せっかくならばということで着物で来る人もいますが、多くの人は普通の洋服です。
但しマス席の場合、席はかなり狭く長時間座っているので疲れない、無理のない恰好がおススメです。
□席の出入り・飲食について
相撲の観戦は当日販売の一部の自由席を除いて基本的には指定席なので、出入りは自由です。
お手洗いや食事の買い出しなどいつ席を離れても問題はありません。ただしチケットは持ち歩いていないと再入場の際に支障が生じるので注意が必要です。
飲食も自由にできるので、名物の焼き鳥を買いにいったり、結構出這入りは多くなります。長丁場なので無理せず息抜きに外に出たりしながら観戦することをおススメします。
4.早速観戦!時間はお昼くらいから見るのがおススメ
私の場合は一緒に行った友人に何から何までアテンドしてもらったのですが、観戦に向かう時間のおススメは、私の体験からすると12時~13時の間の幕下の取り組みから見るのがおススメです。
相撲の取り組みは実は8:30からやっていて、序の口から幕下と呼ばれる階級までの取り組みが14時過ぎくらいまで行われています。
幕下の1つ上の階級が十両で、十両からお給料も大きく変わって力士として一人前として認められるそうです。つまり幕下の取り組みはこの十両に上がれるかどうかのせめぎ合いがあり特に面白いという分けです。
将来の大力士になるであろう力士も頭角を現しているので、そんな力士の誕生の瞬間が見れるかもしれない点にも注目です。
私は12時に両国駅で友達と待ち合わせして12:30頃から観戦しました。国技館ではお弁当も売っていて、砂かぶり席以外の席であれば飲食が自由なのでお弁当を食べながら観戦しました。
また、観戦は出入り自由なので、この時間にお土産コーナーをのぞいてみたり、後述する特性のちゃんこを食べたり、建築見学をしたりして過ごしました。
また、国技館の南門からは夕方の取り組みに向けて力士が徒歩で国技館入りするので出待ちもしてみました。
これから取り組みをする力士を間近で見れてとても得した気分に。こういったことからも、初めてならちょっと余裕をもって昼過ぎがいいタイミングかなと思います。(尚、建築に興味があれば少し早目に来てぐるっと外観を見てから入るのもおススメです。)
あとは公式サイトなどで力士の紹介をしているので、こちらはチェックしたいところ。
初心者は知らない力士ばかりですが、出身地をはじめ色々なプロフィールが紹介されているので、力士の情報を確認しながら見ることで楽しさが倍増します。
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5.相撲部屋特製ちゃんこはぜひ味わおう!
上でも少し触れましたが、国技館の地下1階の大広間では相撲部屋特製のちゃんこが味わえます。
各部屋が当番制で提供していて、値段は何と税込で300円!
お昼時は行列ができていますが、15分~30分並べば食べられるので是非味わってみることをおススメします。
どんぶりは小さめですが、国技館では焼き鳥やお弁当なども売られているので、これだけでお腹いっぱいにならなくてちょうどいい量!
小さい分食べる時間もそんなにかからないので、小腹を満たしつつ相撲観戦に戻ります。
6.最後にせっかくならば建築も堪能しよう。
いわずと知れた相撲の殿堂国技館。相撲観戦に訪れたらこの建築の外部・内部をじっくり見るチャンスです。
国技館といえば正面の唐破風の屋根の印象も強いですが、内部のホールまでもこの曲線の天井は続いていて、これが美しく且つ高揚感を高めるホールとなっています。
現在の国技館は3代目にあたりますが、地下1階にある土俵を囲んで客席をすり鉢状に配置され、そこに大きな屋根がかかっています。内部で実際に見る大屋根は別格。テレビではほとんど見えることのない頂上部まで細かく観察できます。
1984年に建てられた建築ですが、自動で吊り上がる吊り屋根や可動式で格納が可能な土俵なども導入されていて、そういった当時の最新技術が導入されているという目で見てみても面白い建築です。
また、建物全体をみると土俵の「床」と、宙に浮く「屋根」で構成され、中間の部分が「空」になって抜けている構成は、日本の伝統建築の構成をそのまま表しているようにも見えるのも面白いです。
意識してそうなっているのかは分りませんが、日本の国技である相撲を取り行う空間と日本建築の構成の特長が重なることは、私の中では大きな発見でした。
両国国技館
設計:鹿島建設+杉山隆建築設計事務所
所在地:東京都墨田区横網1-3-28
アクセス:両国駅より徒歩約3分
竣工:1984年
また、国技館の周辺にも見どころ満載の建築が点在しています。
国技館のすぐ隣にあるのはこちらの記事「江戸東京博物館は両国に鎮座する巨大生物!!」でも紹介した江戸東京博物館。
まるで4本脚で鎮座する巨大生物のような建築は「メタボリズム(新陳代謝)」という建築運動の主要メンバーであった菊竹清訓氏による設計です。
キリスト教会に和風の意匠が混合した異色の建築東京都慰霊堂や、世界的建築家である妹島和世氏によるすみだ北斎美術館など名建築がズラリ。
また、元々は1929年に竣工した両国駅は2019年に大幅改修され「江戸NOREN」となってリニューアルオープンしています。こちらは1階に土俵が実際に再現され相撲にちなんだイベントもよく行われていますので要チェックの建築です。
両国のおススメ建築については「国技館だけじゃない!建築見学におススメのの両国の建築まとめ」にもまとめていますので建築見学の際にはお役立て下さい。
【洋館好き必見のイチオシ漫画】
「数寄です!」などの建築漫画で知られる漫画家さんが、水色のかわいい洋館に一目惚れ。
土地ごと売却され、再開発さそれうになった近代建築をなんとか残そうと奮闘するルポ漫画。
業者とのヒリヒリするやりとり、億単位のお金と多くの人を巻き込む責任など、建築保存のリアルな葛藤と闘いが生々しく描かれているイチオシ漫画です。
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