御茶ノ水「山の上ホテル」コーヒーパーラーヒルトップで至高のランチを

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今回は東京御茶ノ水にある山の上ホテルとその地下に入るコーヒーパーラーヒルトップを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

山の上ホテルといえば、川端康成や三島由紀夫、松本清張、池波正太郎など様々な作家や文化人が足しげく通い、時には泊まり込みで創作活動に勤しんだことで知られるホテルでもあります。
2024年の2月13日より建物の老朽化への対応のため休館となるとのことなので、この機会に訪れてきました。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・山の上ホテルを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・山の上ホテルの基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・山の上ホテルの建築的な見どころや注目ポイント

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1.御茶ノ水の丘の上に建つ素敵な近代建築を訪問

今日訪れたのは、東京御茶ノ水の丘の上に建つ山の上ホテル。

現在は文豪ゆかりの宿として知られる山の上ホテルですが、建物としては元々は欧米の生活様式やマナーを啓蒙するための研修施設 佐藤新興生活館として1937年に建設されました。その後すぐ始まった太平洋戦争時には帝国海軍に徴用され、戦後には連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)に接収され、陸軍婦人宿舎として使用されました。
このGHQに接収されていた時代にHILLTOPという名がつけられ、接収解除後の1954年に山の上ホテルとうなのホテルとして生まれ変わりました。

山の上ホテルがあるのは御茶ノ水駅から歩いて約5分、明治大学のリバティータワーの脇の坂道を上がったところにあります。

坂に囲まれた東京らしい地形の上に、まさに山のように立体的に立ち上がる建物がとても印象的です。

建物は宣教師・実業家であり建築家でもあったウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計を手掛け、当時流行していたアール・デコ様式を取り入れたモダンなデザインとなっています。

ウィリアム・メレル・ヴォーリズといえば礼拝堂や学校建築のイメージが強いですが、生活を改善することが豊かな人生を実現する基礎となるという思想から、建築を通した生活改善に尽力した建築家でもありました。

ヴォーリズは、御茶ノ水近辺では日本初の洋式の集合住宅といわれた日本文化アパート(1925年竣工、1986年解体/現在ノーマン・フォスター設計のセンチュリータワーがある場所に建設)や、旧主婦の友社(1925年竣工/1987年に磯崎新によって改修。現在は日本大学お茶の水校舎として利用)などの実作でその思想を実践してきました。

日本大学お茶の水校舎

特に日本大学お茶の水校舎は、山の上ホテルへの入口に現存しているので、訪れた際は必見です。

2.見どころ満載の建築デザインをたっぷりと堪能

建物のデザインはアールデコという幾何学図形や直線をモチーフにしたデザインとなっています。
決して派手さはないですが、アール・デコ特有のデザインが随所にみられ、微妙な凹凸に浮かび上がる陰影豊かな表情がとても味わい深いです。

建物は徴用・接収時代やその後の改修など長い歴史の中で様々に変化してきましたが、1980年と2019年の2回の大改修によって現代の使用に耐えうる設備や内装の更新と、修繕・復元がなされています。

はじめて訪れるけれど、どこか懐かしく居心地の良い空間は、建物のデザインに加えそれを守り受け継いできた人々の努力と愛情が感じられます。

タイルなどの素材の使い方も面白く、例えば階段では透かし風のデザインで重厚さと軽やかさを対比させていたり、長い廊下では導くようなライン状のタイルが設えられていたりと見どころが満載です。

また、エントランスをはいったところやエレベーターを降りた場所などではアイキャッチとなるような異なるデザインのタイルが施されているのも素敵です。

3.コーヒーパーラーヒルトップで絶品ランチとスイーツを堪能

ヴォーリズは食事空間にこだわりをもっていた建築家でもありますが、山の上ホテルでは、天ぷらや中華、和食、フレンチ、コーヒーパーラーなど様々な食事が味わえます。

今回は地下の一番奥にあるカフェレストラン コーヒーパーラーヒルトップでランチとデザートを頂きます。
コーヒーパーラーヒルトップは建物内からだと地下にありますが、敷地に高低差があるのでこちらの北側にもエントランスがあります。

2024年の閉館が発表されてから、このコーヒーパーラーヒルトップは連日大盛況。
私も実はこの日の2週間前にも開店時間である11:30の1時間前に訪れたのですが、既にその時間には整理券配布に長蛇の列ができていました。
整理券の番号から案内は早くとも夕方ごろになるとのことで、夕方から別の予定が入っていたこの日は泣く泣くおあづけとなりました。

そして今回改めてリベンジ。
前回の経験を踏まえて9時過ぎごろから並び、無事2回転目の13:00ごろに案内していただくことができました(みんな凄いですね)

席はちょうど窓際のテーブル席。
自然光がたっぷり降り注ぎ、シャンデリアや間接照明による陰影ゆたかな店内がとても心地よいです。

壁に不思議な絵が掛けてあると思ったら、山の上ホテルやこのパーラーヒルトップにもよく通っていたという池波正太郎が描いたものだとか。
歴史の積み重なったホテルは、随所にその足跡が見え隠れして面白いです。

こちらのレースマットにはさりげなくhilltop hotelの文字があしらわれていたりと、細かなデザインもこだわっています。

この日頂いたのはこちらの牛フィレ肉のカレー

じっくり煮込んで野菜が溶け混んだカレーは、まろやかコクあってとても美味しかったです。

辛いより口いっぱいに広がる優しい甘みが印象的なカレーは絶品でした。
薬味いろいろあるのもうれしいです。

メニューは他にも伝統のマカロニグラタン昔ながらのオムライス、ランチタイム限定のランチセットもあります。

食後のコーヒーは、ウィンナーコーヒをチョイス。
ウィンナーコーヒーといえば、山の上ホテルから10分ほど歩いたところにある喫茶店ラドリオが発祥のコーヒー。

ラドリオについてはこちらの記事でレポートしていますので、気になる方は是非ご覧下さいね。
詳細記事
・神保町ラドリオがスゴい!老舗喫茶空間をレポート

最後のデザートに頂くのはこちらのプリンアラモード。

濃厚なバニラアイスと季節のフルーツがたっぷりと盛り付けられた豪華なメニューです。
白鳥を形どったシュークリームがトレードマークのプリンアラモードは、気品溢れる山の上ホテルらしい姿。

素敵な建築と絶品料理をたっぷりと堪能して、この日の建築巡りも大満足のものとなりました。

山の上ホテル
原設計:ウィリアム・メレル・ヴォーリズ
改修設計:アトリエアイ(1980年)、一粒社ヴォーリズ建築事務所(2019年)
所在地:東京都千代田区神田駿河台1-1
アクセス:御茶ノ水駅より徒歩約5分、神保町駅より徒歩約6分
竣工:1937年
コーヒーパーラーヒルトップ営業時間:11:30~21:00
備考:2024年の2月13日より建物の老朽化への対応のため長期休館
公式HP:https://www.yamanoue-hotel.co.jp/

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