新宿御苑の大温室がスゴイ!建築好きがその魅力をレポート【東京新宿】

東京建築巡り

こんにちは。建築好きのやま菜です。
今日は新宿御苑の隠れ注目スポットである新宿御苑 大温室を見学してきましたので、建築好きの視点からその魅力やポイントをレポートしたいと思います。
今回紹介する「大温室」は新宿御苑の入園者であれば誰でも無料で見られる施設ですが、訪れてみると見どころ満載の名建築なんです。気になった方は是非一度訪れてみてくださいね。

【こんな人におすすめ!】
・デートや家族連れで訪れるのにぴったりの名建築を知りたい
・新宿御苑 大温室の建築の見どころや、注目ポイントについて知りたい
・建築に興味があって、具体的に建築のどこに注目して見ると面白いのか知りたい

尚、新宿御苑自体も築100年以上の近代建築から最新の現代建築まで幅広く見られる建築パワースポットです。詳しくは以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください!
詳細記事
・新宿御苑は建築に注目!実は凄い新宿御苑の名建築を徹底レポート【東京新宿】

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1.新宿御苑 大温室って?

新宿御苑大温室は東京 新宿御苑の中に建つ温室で、そのツールは1875年(明治8年)に建てられた約100㎡の西洋式温室にまで遡ります。
新宿御苑は明治初期においては植物御苑と呼ばれ、古くから植物の栽培、研究がなされてきました。
植物御苑といっても当時は宮内省の御料地でしたが、その後1906年に皇室庭園として改園し、実は戦後の1949年になってから国民公園として一般に公開されたという歴史があります。
1958年に完成したドーム型の大温室は当時東洋一の大きさを誇りましたが、老朽化などの理由から建て替えが進み、2012年にリニューアルオープンしました。
新温室建設に当たっては景観デザインへの他、絶滅危惧種の保存・展示を行うことや環境配慮型温室としての提案が求められ、プロポーザルの結果、日本設計が設計者に選出されました。

大温室の見学は新宿御苑の入園料以外は不要で、新宿御苑を訪れた人であれば誰でも自由に出入りすることができます。
尚、この大温室は新宿御苑の閉園時間より1時間早く閉園してしまうので訪れる際には注意が必要です。(私も過去にぎりぎり閉園後のタイミングで訪れて見学できないといった悲しい思い出があります^^;)

■入園料
一般:500円
65歳以上:250円
学生250円
■休園日
毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌平日)
年末年始(12月29日~1月3日)
■開園時間
10/1~3/14:9:00~16:30(大温室9:30~15:30)
3/15~6/30 8/21~9/30:9:00~18:00(大温室9:30~17:00)
7/1~8/20:9:00~18:30(大温室9:30~18:30)
■公式HP
詳しくは公式HPでご確認ください。
https://fng.or.jp/shinjuku/


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「新宿御苑の四季 撮影・散策ガイド」(Amazonで見てみる)

2.早速突入!丘の上に現れるガラスの外観が面白い

大温室は新宿御苑の北側、大木戸門に入ってすぐの場所にあります。
私は新宿3丁目駅からアクセスしたので、新宿門を通って入園して、公園を散策しながら東に10分ほど歩くと到着です。
公園の散策路をほどなく歩くと見えてくる丘の上に建つガラスの建築が今回見学した大温室です。

ここでまず驚くのが、温室とは思えないシャープな外観です。
温室というと先日見学した夢の島熱帯植物園に代表されるような大きなドーム状の形態や単純な図形の形を思い浮辺てしまうのですが、こちらの建築はかなり現代的です。
遠目には温室には見えませんね!
関連記事
・夢の島熱帯植物園がスゴい!新木場の隠れた名建築を徹底レポート【東京新木場】

また、建物は新宿御苑の緩やかにカーブする散策路と呼応するようにしなやかな曲線を描いてつくられているのもポイントで、まるで公園の中に建つ美術館のような外観です。
この外観は表面積を抑えつつ、方角や体積を計算しつつ導かれた形としてデザインされていてまさに現代の温室の姿です。

近づくと内部に広がる植物が垣間見えて、この建物が大きな吹き抜けを持つ平屋の温室であることが分かります。
低層部分が微妙にセットバックしていてピロティのようにも見えるのが面白いです。

ちなみに大温室に一番近い出入口である大木戸門側から見た外観がこちらです。
この温室の特徴である三角形の鉄骨部材を球面上に配列した単層ラチスドームの緩やかな屋根がよく分かります。

3.内部に入ると一変!御苑の中に現れる熱帯空間が面白い

丘の上に通じる緩やかな勾配のアプローチを進んで内部に入ると雰囲気が一変!
約2700種の植物が栽培される熱帯・亜熱帯の空間が広がります。

温室内の散策路はカーブを描くうねうねとした散策路が続いていて、ここが新宿御苑の中とは思えない異世界空間が広がります。

温室の構造は三角形の部材で構成された単層ラチスドームになっているので思った以上に空が見えて開放感があります。
細長い大きな一室空間になっているのもポイントで、水平方向に広々と空間が広がり、垂直方向には構造体を最小限に抑えて空が広がっているので、実際の温室の大きさ以上に空間のゆとりを感じます。

温室内は沼地コーナーから山地コーナーまで立体的に構成されていて、一続きの空間の中で様々な植物を巡ることができます。

よく知っているバナナやサボテンといった植物から、あまり見たことのない謎の植物まで幅広く見ることができるのが温室の面白いところですね。
また見知った植物でも実はいろいろな種類があったり、正式名称を持っていたりとかなり楽しめます。

また下の写真の右側にある温室北側には特別室と言われるコーナーがあり、大正時代から保存されている種子や標本などが保存されていて、タイミングによっては貴重な植物種を見ることもできます。
基本的にこの大温室は1つの大きな空間となっているのですが、遮光幕やクールチューブという地下で冷やした冷気を循環させる仕組みによって多種多様な植物が共存する空間となっています。

4.内外がつながる開放的なつくりに注目!

建築好きとしてもう一つ注目したいのが、この大温室の開放性です。
私が訪れたのは秋の季節でしたが、温室は御苑の広場側である南側を中心にかなり開放的なつくりになっています。

これはまさに文字通り物理的に解放されていて、入り口の扉やガラスの大開口部が開けられて外気に開放されています(一応出入りに関してはコーンで制限されて一か所とされていましたが)
これは密閉して内部に熱帯環境を作る温室のイメージからするとかなり大胆な計画にも思えます。

夏には外気を積極的に取り入れて熱をため込まないようにしたり、熱に弱い植物には先ほど少し触れたクールチューブによる冷却システムで対応するなど何気に最新の環境工学の知見が集結されているのがスゴイです。
平面を見ると温室の散策路は建物を貫きながら、内外が一体的に計画されているのがよく分かります。

また、この温室の見どころでもある沼地コーナーは、よく見てみると外にある池と連続的に見えるように周到に計画されているのが分かります。
外からではなかなか気づきにくいのですが、中から新宿御苑側を見たときの広がるような抜け感は本当に美しかったです。
訪れた際はこの沼地の内外への広がりは必見ポイントですね。


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いかがでしたでしょうか。
花見や紅葉、ピクニックと大人気のスポットである新宿御苑ですが、大温室もかなり楽しめて見どころ満載の建築で、発見の多い一日となりました。



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■新宿御苑大温室
設計:日本設計
所在地:東京都新宿区内藤町11
アクセス:新宿駅より徒歩約12分、新宿御苑前駅より徒歩約5分、新宿三丁目駅より徒歩約5分
竣工:2012年

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