建築のデザインが素敵な都内のベーカリー8選【東京】

当ブログトーキョー建築トリップでは2021年1月から約半年に渡って建築デザインとパンの両方が楽しめるおススメのベーカリーを紹介してきました。
今回はそんなベーカリーについて一挙にまとめてみましたので、建築巡り・ベーカリー巡りの参考にしていただければと思います。

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1.Cawaii Bread & Coffee

まず初めに紹介するCawaii Bread & Coffeeは八丁堀で編集・執筆・出版を行うクリエイターユニットであるカワイイファクトリーがプロデュースと運営を行うベーカリーです。
この店舗の特徴は元々は印刷工場だったという約46㎡の小さなフロアを改修してつくられ、その設計は世界的にも著名な建築家である西沢立衛氏(西沢立衛建築設計事務所)が手掛けています。
店内の壁紙はこの店舗のためだけにつくられたオリジナルのデザインだったり、21世紀美術館などで西沢氏が実践している街と建築の境界といったテーマが凝縮されていたりと建築好きにとってはたまらない空間となっています。

2016年に増設された川辺のテラス席が特におススメ

詳細記事
・印刷工場を改修したカワイイ ブレッド&コーヒーを建築好きがレポート【東京八丁堀】

改修設計:西沢立衛建築設計事務所
所在地:東京都中央区八丁掘2-30-16 T&Yビル1F
アクセス:八丁堀駅から徒歩約5分
竣工:2014年(改修)
営業時間:
 水~土 7:00~17:30
 日 7:00~16:00
定休日:月曜日、火曜日
席数:6席(+屋外テラス席6席)
公式HP:http://www.cawaiibreadandcoffee.com

2.ひぐらしベーカリー(日暮里)

続いて紹介するのが日暮里駅からほどなく歩いたところにあるひぐらしベーカリーです。
このベーカリーを手掛けたのは今一番注目の建築家集団と言ってもいいSUPPOSE DESIGN OFFICE。住宅街の中に現れる大きな「イエガタ」の屋根を持つ建物は新しさと懐かしさの両方を感じるちょっと不思議な建築です。
パン屋さん、本屋さん、工房という3つの機能が大きな屋根によって1つの建物としてまとめ上げられていていて、大きな屋根に守られつつ、街との繋がりも意識した建物になっています。
「縁側」のようにデザインされた店内席や、外に向かって少しだけ高さが上がるようにデザインされた庇など街と連続するための様々な仕掛けも必見です。

詳細記事
・ひぐらしガーデンがスゴい!建築も素敵なベーカリーを徹底レポート【東京日暮里】

設計:SUPPOSE DESIGN OFFICE
所在地:東京都荒川区西日暮里2-6-7ひぐらしガーデン内
アクセス:日暮里駅徒歩約7分
竣工:2016年
営業時間:
 ベーカリー:8:00~18:00
 本屋:10:00~18:00
定休日:月曜日
席数:40席
公式HP:http://higurashi-garden.co.jp/

3.パンとエスプレッソと自由形&なんとかプレッソ(自由が丘)

パンとエスプレッソと自由形(3階)

パンとエスプレッソと自由形(じゆうがた)は表参道の人気ベーカリー「パンとエスプレッソと」の姉妹店で、自由が駅から歩いて3分ほどのところにある商業施設Luz自由が丘3階に入ります。
店内に入ると早速正面に見えてくるのが、3次元的にカーブする白い壁面。こちらの壁はこの店舗の内装のメインアクセントともいえる壁で、テーブルの並ぶイートインコーナーとパン工房の間を仕切っています。
この雲をイメージしたという壁面は、パンの生地も彷彿とさせて、小麦から1つのパンが生み出されていくまさに魔法のようなパン作りのイメージとも重なるデザインとなっています。
有機的にカーブする開口部はパン作りの現場を垣間見せながらも、工房側の見せたくないところはさりげなくカバーされているなどとても合理的かつ丁寧にデザインされています。

食パン「ムー」をワッフル型に焼いたチョコムッフルが絶品

また、同じLuz自由が丘の1階には「なんとかプレッソ」も同じ建築家がデザインした販売専門店もあります。
こちらの店内では雲のようなふわふわと浮かぶ陳列棚がディスプレイされていて、こちらでも浜田晶則氏の目指す有機的でやわらかなデザインが堪能できます。

なんとかプレッソ(1階)

詳細記事
・パンとエスプレッソと自由形がスゴい!建築好き必見のベーカリをレポート【東京自由が丘】

設計:浜田晶則建築設計事務所
所在地:東京都目黒区自由が丘2-9-6
アクセス:自由が丘駅徒歩約3分
竣工:2017年
営業時間:9:00~19:00
定休日:なし
席数:20席(パンとエスプレッソと自由形)
公式HP:https://bread-espresso.jp/shop/jiyugata.html

4.ぱんとえすぷれっそと蒲田店(蒲田)

ぱんとえすぷれっそと内観

ぱんとえすぷれっそと 蒲田店は先ほど紹介したパンとエスプレッソとシリーズの最新店舗。
パンの本が開いたようなテーブルによってスペースを最大限節約しつつ、まるで絵本の世界を巡っているかのようなデザインが素敵なパン屋さんです。
このパン屋が面白いのは並んだパンをトレーに置いていく代わりに、欲しいパンの書かれたカードをレジに持って行ってパンを受け取るスタイルのパン屋さんであること。コロナ渦の病院にオープンしたパン屋さんらしい仕掛けも面白かったです。

ぱんとえすぷれっそとテーブル席
ぱんとえすぷれっそとパン

詳細記事
・ぱんとえすぷれっそとがスゴい!注目ベーカリーの新店舗をレポート【東京蒲田】
※近日公開予定

内装設計:木元洋佑建築設計室
建築(病院)設計:伊藤喜三郎建築研究所
所在地:東京都大田区西蒲田8-19-1
アクセス:蒲田駅徒歩約5分
竣工:2021年
営業時間:9:00~19:00
定休日:なし
公式HP:http://www.bread-espresso.jp/

5.baguette rabbit(自由が丘)

自由が丘でもう1つおススメなのが名古屋の有名ベーカリーの2号店で、baguette rabbit(バケットラビット)自由が丘店です。
「Baguette Museum」をコンセプトにした内装はシックで高級感が溢れるデザインとなっていて、自由が丘の他の店舗と一線を画したオリジナリティを与えています。
ショーウィンドウの向こうに動く石臼やショーアップされたパンなど、店内のいたるところにシェフのこだわりやパン作りへのリスペクトが込められていています。
無機質でシンプルな内装と、形や素材が様々な有機物としてのパンが対比されるような仕掛けは、斬新ですがよくよく考えてみるととても理にかなっています。
また、テーブルや棚といったインテリアはシンプルな矩形の形でデザインされていますが、これによって陳列されるいろいろな種類のパンがより映える効果もあったりしてとても興味深いインテリアとなっています。

人気メニューの4種のチーズパン カトルフロマージュ

詳細記事
・バケットラビットがスゴい!ミュージアムのようなベーカリをレポート【東京自由が丘】

設計:SPACE
所在地:東京都目黒区自由が丘1-16-14
アクセス:自由が丘駅徒歩約6分
竣工:2018年
営業時間:9:00~20:00
定休日:水曜
公式HP:https://baguetterabbit.allhearts.company/

6.gonno bakery market(西葛西)

続いておススメしたいのが西葛西駅からほどなくのところにあるゴンノ ベーカリー マーケット(gonno bakery market)です。
こちらのベーカリーは地元葛西の設計事務所が企画から設計、さらに運営まで行う新しいベーカリー。
この建築が面白いのは2000年に建てられた西葛西APARTMENTSと、18年後に建てられた西葛西APARTMENTS-2の間にある共有スペース「7丁目PLACE」があることです。
まるで街の中にできた渓谷のように、地域の人やこの建築を訪れた人が憩えるスペースになっていて、私が訪れた人も子供が走り回ったりロードバイクを停めて休憩している人がいたりとうまく活用されているようでした。
また、建築的には十字壁を使った構造形式によって可能となった大開口やフレキシブルなプラン割が可能になっている点も面白く、これから時間をかけて地域に根差していくのが楽しみな建築です。

ガッツリ系のメニューからタルトなどのデザートまでいろいろなメニューが楽しめます

詳細記事
・ゴンノベーカリーがスゴい!街に開いた名建築パン屋さんを徹底レポート【東京葛西】

設計:駒田建築設計事務所
所在地:東京都江戸川区西葛西7-29-10
アクセス:西葛西駅より徒歩約10分
竣工:2018年(西葛西APARTMENTS-2)、2000年(西葛西APARTMENTS)
備考:ローカルリパブリックアワード2019入選、2019年度グッドデザイン賞ベスト100受賞、日本建築学会作品選集2020
営業時間:
 ベーカリー 8:00~18:00
 ランチ  11:00~14:30
 ディナー 17:00~22:00
定休日:月曜日、火曜日
席数:36席(店内24席、テラス12席)
HP:https://gonnobakerymarket.owst.jp

7.神田川ベーカリー(早稲田)

都電荒川線の早稲田駅からすぐの住宅街の中にある神田川ベーカリーは建築の設計事務所が住宅街の中の空き家を取得して企画~運営まで行うというちょっと変わったベーカリーです。
リノベーションというとまっさらに生まれ変わった建築を想像しがちですが、この神田川ベーカリーを実際に訪れてみるとそういった派手な改修は全く見当たりません。むしろずっと前からそこにあったような簡素な装いにとても好感が持てるベーカリーです。
建物の1階正面の緑色のタイルがとても味わい深い雰囲気を醸し出しているのですが、タイルの色付けらタイル張りの作業まで1枚1枚自分たちでやったというのだから驚きです。暗すぎず明るすぎず、でも街の中から見るとちょっとしたアクセントにもなっているのがとても素敵な建築です。

看板メニューのあぶくりのカレーパンは絶品

詳細記事
・神田川ベーカリーがスゴい!設計事務所がつくったベーカリーに潜入【東京早稲田】

改修設計:軍司有佳里+小沢彩/らいおん建築事務所
所在地:東京都豊島区高田1-11−14
アクセス:都電荒川線 早稲田駅徒歩約3分
竣工:2017年(改修)
営業時間:11:00~18:00 
定休日:日曜日、月曜日
公式HP:http://www.kandagawabakery.com/

8.ル・パン・コティディアン 芝公園店(PQ Licensing S.A+丹青社)

ル・パン・コティディアン 芝公園店夜景

最後に紹介するル・パン・コティディアン芝公園店はベルギー発祥の人気ベーカリーレストランであるル・パン・コティディアンの日本1号店です。
本場ベルギーのル・パン・コティディアンのこだわりの材料や製法をそのまま再現したパンも絶品ですが、店内で使われる家具はすべてベルギーから輸入したものを使用していたり、本場海外の職人による内装仕上など建築的にもこだわり抜いた店舗になっています。

ル・パン・コティディアン 芝公園店内観

テラス席は海外の街角のセミパブリックスペースのようでもあり、日本の縁側空間のようでもあり、芝公園に溶け込みつつ都市空間にも寄与する練りこまれたデザインとなっています。
特にベーカリーとテラス席の利用は気軽にできますので、建築巡りの合間にちょっと休憩するのにピッタリのスポットにもなっています。

設計:PQ Licensing S.A+丹青社
所在地:東京都港区芝公園3-3-1
アクセス:浜松町駅徒歩7分
竣工:2011年


「TOKYO BAKERY & CAFE 東京のパン屋とカフェの本」
↑こちらの書籍も合わせて読むのがおススメです(Amazonで見る)

↑建築に興味がある人にイチオシの書籍は「世界でいちばん素敵な建築の教室」
本当に楽しくてわかりやすいので是非チェックしてみてください(Amazonで見る)

いかがでしたでしょうか。
今回半年を契機に今まで訪れたベーカリーをまとめてみましたが、しばらくは毎月ベーカリー名建築巡りは続けていきたいと思いますので、訪れた際はこちらの記事も随時更新していきたいと思います。


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