こんにちは、建築好きのやま菜です。
今日は東京都内にある建築デザインが素敵なランチスポットを紹介したいと思います。
数々の飲食店をレポートしてきた私が、その中でも特におススメしたいランチスポットを厳選して紹介いたしますので、今後の建築巡りやランチスポット探しの参考としていただければと思います。
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・ランチにおススメの素敵な建築を実際に訪れて、写真と文字でレポート
・東京都内の著名な建築家がデザインした建築や歴史のある近代建築が分かる
1.フォレスティーユ精養軒/東京文化会館(上野)

まず初めに紹介する東京文化会館は、上野駅の公園口に東京都開都500年祭の記念事業として建てられた音楽ホールです。
日本で初めて組織的な音響設計がなされたホールとしても知られる建物は向かいに建つ世界遺産・国立西洋美術館を設計したル・コルビュジエの弟子である前川國男によってデザインされ、誰でも気軽に入れる市民ホールとして半世紀以上に渡って多くの人々に親しまれてきました。
2階に入るレストラン フォレスティーユ精養軒は、ホールラウンジや上野公園の景色と一体となりつつも、レストラン自体がコンサート会場とも思えるような空間つくりがされていて、老舗の絶品料理と豊かな空間を一挙に楽しめるおススメの建築ランチスポットです。


設計(建築全体):前川國男
所在地:東京都台東区上野公園5-45
アクセス:上野駅より徒歩1分
竣工:1961年
公式HP:https://www.t-bunka.jp/
備考:第3回BCS賞
2.フラムドール/アサヒビール吾妻橋ビル(浅草)

続いて紹介するフラムドールは、浅草隅田川沿いに建つアサヒスーパードライホールに入るレストランです。
金色のオブジェは世界的なデザイナーであるフィリップ・スタルクがデザインしたもので、完成当初は隅田川沿いの景観を破壊すると批判も多くありましたが、今やこの建物は隅田川のランドマークとして定着しています。
建物はバブルの只中に建てられていて、空間全体を使った陰影豊かな演出や、乳白色の間仕切りによる驚きのトイレなど当時の雰囲気をそのまま体感できるのも注目ポイントです。

建物の内部は大きな吹き抜けによる大胆で贅沢な空間が広がっていて、昼間からビールを片手にお腹を満たすのにピッタリのスポットとなっています。

詳細記事
・吾妻橋「アサヒグループホール棟」不思議な形の隅田川のランドマークをレポート
設計:フィリップ・スタルク+野沢誠
所在地:東京都墨田区吾妻橋1-23-1
アクセス:浅草駅より徒歩約5分
竣工:1989年
営業時間:11:30~22:00
定休日:年末年始
3.神谷バー(浅草)

神谷バーは、浅草駅前のランドマークともいえる老舗のバー・レストランです。
神谷バーと言えば創業者神谷傳兵衛氏が生み出したカクテルである電気ブランが有名ですが、1921年に建てられた建築自体も大正ロマンの雰囲気と遊び心が随所にみられます。
垂直方向の伸びやかな雰囲気を柔らかくまとめている丸窓や、細かく色を使い分けたタイル、端正だけれどしっかりデザインされた手すりなど、実は見どころが満載の建物となっています。
受け継がれた喫茶・レストランメニューも魅力的で、歴史ある建築と食事を一挙に楽しめる浅草のイチオシスポットです。


詳細記事
・浅草「神谷バー」古き良き建築と料理を味わえるレストランバーをレポート
設計:清水組
所在地:東京都台東区浅草1-1-1
アクセス:浅草駅より徒歩約1分
竣工:1921年
備考:国登録有形文化財
営業時間:11:00~20:00
定休日:第二月曜、火曜
公式HP:http://www.kamiya-bar.com/
4.くら寿司 浅草ROX店(浅草)

くら寿司の浅草ROX店は、2020年にオープンしたくら寿司のグローバル旗艦店です。
内装をはじめロゴから食器、従業員のユニホームに至る様々なデザインを佐藤可士和氏が手掛けていて、観光(Sightseeing)と食事(Eating)を組み合わせた造語「サイトイーティング(SightEating)」をコンセプトに、日本の祝祭空間を表現した注目の回転寿司店となっています。
内装デザインは歌川広重の浮世絵「東都名所高輪廿六夜 待遊興之図」にあるような、様々な人々が賑やかに行き交い交流する文化や風景をイメージしたものになっていて、グローバル化の中で多様な人々が交わるイメージに加えて、様々なネタが巡り巡る回転寿司のイメージにもピッタリ合っています。
また、木組みの大屋根が空間に統一感とシンボル性をもたらしていて、回転寿司らしい一つ屋根の下の一体感が存分に味わえるのもポイントです。


詳細記事
・くら寿司浅草ROX店がスゴい!佐藤可士和氏監修の注目建築をレポート【東京浅草】
内装デザイン:佐藤可士和/SAMURAI
所在地:東京都台東区浅草1-25-15 浅草ROX店4F
アクセス:つくばエクスプレス浅草駅より徒歩約1分
竣工:2020年
営業時間:11:00~23:00
公式HP:https://www.kurasushi.co.jp/shopsearch/shopdetails/?id=530
備考:第54回日本サインデザイン賞 銅賞
ICONIC AWARDS2021インテリア部門Best of Best受賞
5.砂場 総本家(三ノ輪)

続いて紹介する砂場 総本家は、更科・藪と合わせて蕎麦の江戸三大流派として知られる砂場の本店です。
三ノ輪駅北側にあるジョイフル三の輪商店街の一角に建つ現在の店舗は1954年に建てられた檜作りの木造建築で、昔懐かしい雰囲気漂う三の輪商店街においても一際目を引きます。
長年工夫とこだわりを積み重ねてきたお蕎麦はまさに絶品で、あっという間に平らげてしまいました。


所在地:東京都荒川区南千住1-27-6
アクセス:三ノ輪駅より徒歩約5分
竣工:1954年
営業時間:11:00~17:00
定休日:水曜、木曜
6.ひぐらしベーカリー/ひぐらしガーデン(日暮里)

ひぐらしガーデンは、日暮里駅からほどなく歩いたところにあるベーカリーと本屋さんが一体となった複合施設です。
住宅街の中に現れる大きな「イエガタ」の屋根を持つ建物は、新しさと懐かしさの両方を感じるちょっと不思議な建築。
パン屋さん、本屋さん、工房という3つの機能がこの大きな屋根によって1つにまとめ上げられていていて、大きな屋根に守られつつ街との繋がりも意識した建物になっている素敵な建物です。

「縁側」のようにデザインされた店内席や、外に向かって少しだけ高さが上がるようにデザインされた庇など街と連続するための様々な仕掛けも必見です。
休日に訪れて、建築と焼きたてのパンを堪能する贅沢な時間が過ごせるおススメ建築です。
詳細記事
・ひぐらしガーデンがスゴい!建築も素敵なベーカリーを徹底レポート【東京日暮里】
ちなみに建築デザインが素敵なベーカリーについては以下の記事でも紹介しているので、是非合わせてチェックしてみて下さいね。
関連記事
・建築のデザインが素敵な都内のベーカリー10選
設計:SUPPOSE DESIGN OFFICE
所在地:東京都荒川区西日暮里2-6-7
アクセス:日暮里駅より徒歩約7分
竣工:2016年
営業時間:
ベーカリー:8:00~17:00
本屋:10:00~17:00
定休日:月曜
公式HP:http://higurashi-garden.co.jp/
7.鳥すきやき ぼたん(淡路町)

こちらの鳥すきやき ぼたんは、創業以来鳥すきやき一本にこだわってきた鳥専門店です。
3階部分は一部増築されたものですが、1・2階部分は建築当時の面影を色濃く残していて、淡いクリーム色の木造2階建ての建物は老舗の風格が漂います。
ぼたんは先ほど触れた池波正太郎氏をはじめ多くの作家や文化人も足繁く通ったお店としても知られていて、エントランスを入った正面の中庭、風合いを感じる内装などみどころも満載です。
未だにガスを一切使わないこだわりの炭火鳥すきは絶品で、伝統の空間と味を心ゆくまで堪能できます。


詳細記事
・神田「ぼたん」歴史ある近代建築で絶品鳥すき焼きを堪能
所在地:東京都千代田区神田須田町1-15
アクセス:淡路町駅・小川町駅より徒歩約2分、神田駅より徒歩約5分
竣工:昭和初期(1930年頃)
営業時間:11:30~21:00
定休日:日曜、祝日
備考:東京都選定歴史的建造物
公式HP:https://www.sukiyaki-botan.co.jp/
8.神田まつや 本店(淡路町)

鳥すきやき ぼたんの近くには、同時代に建てられたグルメ建築がいくつか残されていますが、もう1つおススメは1884年に創業したこちらの神田まつや 本店です。
こちらの神田まつや本店は食通でも知られている池波正太郎が贔屓にしていたことでも知られていて、お昼時にはいつも大行列となる人気店です。
松を形どった正面左右の欄間や、2階屋根に吊り下げられたちょうちんの看板など風格と親しみやすさを併せ持ったデザインがとても素敵。
そば粉から薬味に至るまでこだわり抜いた絶品のお蕎麦が頂けるオススメのグルメ建築です。


所在地:東京都千代田区神田須田町1-13
アクセス:淡路町駅・小川町駅より徒歩約2分、神田駅より徒歩約5分
竣工:1925年
営業時間:
平日 11:00~20:00
土曜、祝日 11:00~19:00
定休日:日曜
備考:東京都選定歴史的建造物
公式HP:http://www.kanda-matsuya.jp/
9.天麩羅はちまき(神保町)

続いて紹介する天麩羅はちまきは、古本の街神保町に建つ老舗の天ぷら屋さんです。
この天麩羅(てんぷら)はちまきは、神保町に残る数少ない昭和初期の建物のうちのひとつで、かの文豪江戸川乱歩も足繁く通ったことでも知られています。
木造の建屋にスクラッチタイルの外装は、いかにも老舗といった雰囲気を醸し出していますが、ランチには江戸川乱歩も愛した穴子海老天丼がリーズナブルなお値段で頂けるとっておきのランチスポットとなっています。

ごま油の香りと天ぷらが上がる音を聞きながら味わう穴子海老天丼は想像以上にダイナミックで、さくさくした歯ごたえの中にしっとりした優しさのある絶品の味を楽しめます。

詳細記事
・神保町「天麩羅はちまき」文豪も通い詰めた老舗の天ぷら屋&建築をレポート
所在地:東京都千代田区神田神保町1-19
アクセス:神保町駅より徒歩約3分
竣工:昭和初期
創業:1931年
営業時間: 11:00~21:00
定休日:火曜
公式HP:https://gfyg100.gorp.jp/
10.Cafe Lush/小学館ビル(神保町)

こちらの小学館ビルは、白山通り沿いに建つ地上10階地下3階建ての小学館の本社ビルです。
塊感のある巨大なボリュームの建物は、順梁と逆梁を交互に組み合わせた凸凹スラブとコンクリート壁を利用した躯体放射冷暖房が採用されていて、不規則な勤務時間になりがちな出版社に対して快適な効率的な環境性能をもたらしつつ、堅牢でフレキシブルなオフィスを実現しています。
内側に絞られた低層部の外壁は建物を地震から守る構造計画によるものですが、街行く人にも優しい歩道空間を実現していて、意匠・構造・設備がハイレベルで融合しているのが伝わってきます。
1階のCafe Lushでは、神保町名物のカレーや特別コラボメニューがいただけるカフェ・レストランとなっていて、迫力の躯体やこだわりのデザインを体験しつつ、お腹も満たせるオススメのグルメスポットです。


設計(建築全体):日建設計
所在地:東京都千代田区一ツ橋2-3-1
アクセス:神保町駅より徒歩約2分
竣工:2016年
11.パレスサイドビルディング(竹橋)

パレスサイドビルディングは、皇居のお堀の目の前に立つ地上9階地下6階建てのオフィス・商業等の複合施設です。
不整形な敷地に対して2つの巨大なヴォリュームを雁行して配置し、入隅部にエレベーターやトイレなどのコアが配されているのが特徴で、オフィス計画で生じる意匠・構造・設備の問題を一体的に解決する建築は大きな話題となりました。
日本的な繊細さと工業製品の合理性を併せ持った外装や、人や車の流れを受け流しつつ景観のアクセントとなる円柱コア、近未来感溢れる内部の造作、光と影による多彩な空間の表情など、どこをみても一級品の傑作建築です。

そんなパレスサイドビルでは地下階を中心に和・洋・中、カフェと様々な飲食店が軒を連ねています。
例えば地下1階に中華料理店、赤坂飯店 本店は、パレスサイドビルの中でも歴史の深い老舗の人気店です。
名物担々麺や麻婆豆腐など、本格的でありながら日本人の舌にも合う歴史の積み重なった味をレトロな内装と共に堪能できるイチオシのランチスポットです。

設計(建築全体):林昌二/日建設計
所在地:東京都千代田区一ツ橋1-1-1
アクセス:竹橋駅より徒歩約1分
竣工:1966年
備考:営業時間、定休日等は店舗による
第9回BCS賞
第1回BELCA賞
12.TOKYO TORCH Terrace(大手町)

東京駅八重洲口の北側の常盤橋エリアの再開発によって生まれたTOKYO TORCH Terraceは、クラフトビール、フレンチ串揚げ、焼き鳥、フレンチなど様々な店舗が軒を連ねる新ランチスポットです。
TOKYO TORCHは2027年度完成の高さ約390mのタワーを含む大規模再開発プロジェクトで、この一大プロジェクトの第1弾として先行オープンした飲食店街TOKYO TORCH Terraceは様々な種類の全国の名店が軒を連ね、食・働・癒の新たな結節点となることが目指されていています。

例えばこちらの野乃鳥 丹波赤どり専門 とりのや 本店は兵庫県丹波篠山にある老舗養鶏農家が育てた丹波赤どりを使っ鶏料理の専門店。
おススメのランチコースの丹波赤どり そぼろ重(1980円)は素材の旨味や食感をしっかり感じる絶品のそぼろご飯で、今まで食べたそぼろご飯の中でナンバーワンの美味しさでした。

私が訪れた時は年末の休日ということで少し閑散としていましたが、錦鯉のアート遊具をはじめとするパブリックアートが点在していたり、全国の名産品が体験できるTOKYO TORCH Marketが定期的に開催されていたりと様々な仕掛けやイベントも満載で、2020年代の東京を象徴するスポットに育っていくことが期待される注目建築でもあります。
詳細記事
・TOKYO TORCHに注目!建築好きがその魅力をレポート【東京大手町】
設計(建築全体):三菱地所設計
所在地:東京都千代田区大手町2-6-4
アクセス:東京駅より徒歩約3分
竣工:2021年
営業時間:
レストラン
平日・土曜 11:00~23:00
日曜・祝日 11:00~22:00
カフェ
平日・土曜 7:00~20:00
日曜・祝日 9:00~18:00
備考:2022年日本空間デザイン賞入賞
公式HP:https://tokyotorch.mec.co.jp/