都電荒川線で行く建築巡りの旅!おススメ建築決定版

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9駅目:荒川遊園地前駅

□バラの交番

バラの交番R状のメッシュで開かれた部分と、閉じられたコの字の部分が合わさった形が特徴的な交番です。
アールのメッシュの壁面にはつるバラが蔦っていて、風景の中に溶け込むことが意図されています。現地で見ると目の前を通る路面電車と公園の木々との高さのバランス感覚の絶妙さが体感できます。

ちなみに恵比寿ガーデンプレイスの向かいにある恵比寿4丁目交番(1996年)と三田交番(1994年)も平倉直子さんの設計ですので、恵比寿ガーデンプレイスに行った際にはちょっと寄り道して覗いてみることをおススメします。

設計:平倉直子
所在地: 東京都荒川区西尾久8-1-1
アクセス:荒川遊園前駅より徒歩約1分
竣工:1993年

10駅目:町屋二丁目駅

続いて下車したのは町屋二丁目停留所です。
■町屋二丁目停留所ベンチ(青木淳)

実はこの停留所のベンチは建築家の青木淳さんがデザインしたもので、都営交通のコラムにて荒川線のベンチの考察から新しいベンチの構想、モックアップ(実物大の模型)の制作、実際のベンチの設置までが行われました。
青木淳さんと言えばルイ・ヴィトンなどのブランド建築や青森建築美術館の設計などでも知られる日本を代表する建築家ですが、まさか荒川線のベンチで青木さんのデザインが堪能できるとは建築好きとしては驚きです。
周りの柵と同化するような手すりと一体となったベンチは、ミニマムでありながら座ると緩やかに体にフィットするようなやさしさがあります。

都営交通HP:https://project-toei.jp/column/bench/200323_114356.html

設計:青木淳
所在地:東京都荒川区荒川6-40
竣工:2020年

11駅目:荒川区役所前駅

続いて下車したのは荒川区役所前停留所です。
■荒川区役所

荒川区役所

荒川区役所は、1968年に建てられた地上7階地下1階建ての荒川区の庁舎です。
南東に広がる荒川公園を抱くように緩やかにカーブした建物からは、威風堂々とした安定感と街や自然を包み込むような優しい印象の両方を感じます。
遠目からはシンプルな造形に見えますが、外装に使われてる色幅のあるタイルや、彫りの深いバルコニーがつくり出す陰翳の変化など、よく見ると多彩な表情を見せてくれるのが注目ポイント。
眼前に広がる荒川公園も豊かな自然やアートが散りばめられていてとても居心地のよい空間となっているのも素敵でした。

荒川区役所

設計:建築モード研究所
所在地:東京都荒川区荒川2-2-3
アクセス:荒川区役所前駅より徒歩約4分
竣工:1968年

■旧三河島汚水処分場喞筒場

三河島水再生センター

旧三河島汚水処分場喞筒(ポンプ)場は、荒川区役所から5分ほど歩いた場所にある日本初の近代下水処理場であり、現在は河島水再生センターの一部として公開されています。
1999年まで稼働していた喞筒場施設は現在は事前予約制ではありますが定期的に見学可能で、2つの阻水扉室、土砂類を取り除く沈砂池や濾格室、ポンプ室とその下に広がる暗渠など、下水処理に関わる一連の流れを間近で見ることができます。
かつての技術者の知性と挑戦の結晶としての下水施設の見学は驚きと発見の連続で、とても興味深い体験ができました。

三河島水再生センター
三河島水再生センター

所在地:東京都荒川区荒川8-25-1
アクセス:荒川区役所前駅より徒歩約5分
竣工:1921年、1925年(門衛所)
備考:国重要文化財
見学は原則事前予約制

12駅目:三ノ輪橋駅

荒川線建築巡りの最後は終点(始点)三ノ輪橋で下車します。
■旧王電ビルヂング

昭和レトロな駅前広場を降りてすぐ先に見えてくるのが旧王電ビルヂング(梅沢写真会館)です。
王電とは都電荒川線の前身である王子電気軌道のことで、昭和2年に建てられたこのビルは王子電鉄時代に建てられたビルの中でも現存する数少ない建物の1つです。
当時流行したアールデコ調の建物の1階は通り抜けができるようになっていて、今でも昭和の雰囲気を存分に味わうことができます。

所在地:東京都荒川区南千住1-15-6
アクセス:三ノ輪橋駅より徒歩約1分
竣工:1927年

■百観音円通寺

最後に訪れたのは三ノ輪橋駅から歩いて10分ほどのところにある百観音円通寺です。
これまで荒川線で数々の名建築を巡ってきましたが、最後は敷地に入る前から迫ってくる巨大な黄金の観音像が特徴的な珍建築です。
一見すると新興宗教の施設のようにも見えますが、791年に坂上田村麻呂が開創したとされる歴史あるお寺でもあります。
敷地内には1907年に上野の寛永寺から移設された黒門(荒川区指定有形文化財)もあります。
黒門の建設は江戸時代中期ごろとされていて、戊辰戦争の際についたとされる弾痕の跡が生々しく残る歴史遺産を見ることもできます。

所在地:東京都荒川区南千住1-59-11
アクセス:三ノ輪橋駅より徒歩約5分
竣工:1981年(本堂)
備考:荒川区指定有形文化財(黒門)

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