皆さん銀座4丁目の交差点にできたGINZA PLACE(銀座プレイス)をご存知でしょうか。
私もその存在は知っていて外観だけは何度も見たことがあったのですが、今回はじめてGINZA PLACEに潜入することができました。
今回はこの建築について行ってみた感想や見どころを徹底レポートしていきたいと思います。
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・銀座プレイスを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・銀座プレイスの基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・銀座プレイスの建築的な見どころや注目ポイント
1.GINZA PLACEとは
GINZA PLACEは銀座四丁目交差点に建つ展示場、物販店舗、飲食店舗からなる複合施設で2016年にオープンしました。
外観デザインを手掛けたのは代官山蔦屋などのデザインで知られるクライン・ダイサム・アーキテクツが、建築設計は大成建設が行っています。
外観は伝統工芸の「透かし彫り」をモチーフにしたデザインとなっており、三越や和光など銀座の顔ともいえる四丁目交差点の新たなランドマークとして注目されています。
2.クライン・ダイサム・アーキテクツとは?
クライン・ダイサム・アーキテクツはイタリア出身のアストリッド・クライン氏とイギリス出身のマーク・ダイサム氏によって1991年に東京で設立された設計事務所です。
2人は1988年に来日し、銀座でいうとMikimoto Ginza2などの設計で知られる伊東豊雄建築設計事務所で2年間働いた経験を持ちます。
クライン・ダイサム・アーキテクツは代官山蔦屋をはじめ外観デザインのプロジェクトを数々手掛けているほか、建築のみならず、インテリア、公共スペース、インスタレーション、イベントデザインといった分野を横断したデザインを行っています。
西洋と東洋の両方の文化をリスペクトし、その魅力を最大限に引き出し融合させるデザインが最大の特徴です。
3.早速潜入!外観をみる
外観は大きく3分割されていて、その中間部分にはテラスが配されています。3階のテラスの位置は向かいの和光のデザインに合わせた位置に、7階は昔の高さ制限の100尺の位置に合わさっています。
今でもその名残から100尺の位置が他の建物にも見てとれる部分がありますが、この意匠によって過去の銀座の街並みを想像することも出来ます。デザインと全く異なりますが、向かいの和光と見比べてみると面白いです。
3分割されたボリュームは下から小・中・大と上にいくに従ってヴォリュームが大きくなっているのが分ります。
「透かし彫り」をモチーフにしたというパネルも下のほうは細かく、上にいくに従ってその大きさも大きくなってきます。
街に近い部分はヒューマンスケール、街から離れるに従って都市スケールの外観となって空に昇る上昇館や高揚感を持たせる効果が発揮されています。
夜はこんな感じです。
開口率としては交差点の向かいにある和光と、ガラス張りの三愛ドリームセンターのちょうど中間といったところでしょうか。
透かし彫りの隙間から洩れる光と、ショールームから漏れる光が何とも色っぽく、まさに大人の街銀座を建築デザインに落とし込んだ美しい外観です。
4.内部に潜入!内観をみる
続いて内部に潜入してみます。
1・2階は日産のショールームになっており、実際の車の他大型スクリーンによる体現型の展示などを見ることができます。また、昼と夜ではガラッと雰囲気が変わります。
2階にはちょっとしたカフェスペースがあり、車の展示を見た後は銀座の交差点を眺めがらら一息つけます。向こうに見えるのが和光ですが、2~3階の位置が揃えられているのが分ります。
ちなみに3階のテラスは今回見学した際は改装中の様で閉じられていました。
半透明のパネルからもわかるとおり、かなり光が入ってくる明るい空間の様です。
また、エスカレータ横のパネルのデザインも細かい陰影が美しいので注目ポイントです。
さらに上にいくと、4階~5階がソニーストアとなっています。
これは数寄屋橋交差点のソニービルが解体されたことを受けてこちらに移転してきたのですが、天井に注目してみると配管が露わになっています。
ほどなくして移転することを予定しているからか、潔くもかっこいいデザインとなっています。
さらに階を上がって6階はソニーのギャラリーとなっています。
無料で入れて4K対応液晶テレビやプロジェクターを活用した展示が見れるので、訪れた際には必見です。
更に上階の7階から11階はレストランやスパといった店舗が入っており、地下にはサッポロビールのビアホールがあります。少しお高めですが、建築を見た後はこちらで食事というのもよいと思います。
最後にエレベータホールのご紹介。
建てのスリットの向こうに横張りのボードがありますが、よく見ると上にいくに従って太さが太くなっていることに気づきます。
これは上記した外観の上にいくに従ってスケールの大きくなっていくデザインとも一致していて、細かいですが何気に注目ポイントでした。
ちなみに銀座のおススメ現代建築についてはこちらの記事にまとめていますので、銀座を訪れる際は是非参考にしてみて下さい。
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・銀座で建築巡り!おススメの現代建築30選を紹介
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いかがでしたでしょうか。
見たことはあれどなかなか中に入ってみたことのない建築かもしれませんが、気が異があればぜひ体験してみることをおススメします。
銀座プレイス
設計:クライン・ダイサム・アーキテクツ+大成建設
所在地:東京都中央区銀座5-8-1
アクセス:銀座線・丸の内線・日比谷線銀座駅直結、有楽町駅より徒歩約7分
竣工:2016年
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