立川で建築巡り!おススメの名建築10選を紹介

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今日は東京の立川駅周辺で建築巡りをしてきましたので、そこで出会ったおススメの建築をレポートしたいと思います。
東京の中でも豊かな自然と利便性がバランスよく共存する立川は、個性的な建築や見応え抜群の建築が盛り沢山。
一体どんな建築と出会ったのか、早速紹介していきたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・立川エリアでの建築巡りを写真と文字でレポート
・立川エリアの著名な建築家がデザインした建築や歴史のある近代建築をまとめ
・立川エリアの建築の見どころや注目ポイントを解説

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1.多摩モノレール立川北駅(トーニチコンサルタント+日建設計)

多摩モノレール立川北駅

まず初めに紹介する立川北駅は、JR立川駅のすぐ北側に位置する多摩都市モノレール線の駅舎です。
楕円形のシリンダー形状が特徴的な駅舎は、リズミカルに並ぶグリーンのアーチによって、モノレールの駅舎独特の水平性や浮遊感、電車の持つ規則的なリズム感が演出されています。
また、ホーム部分だけでなく、ペデストリアンデッキと繋がった外部空間も美しい照明計画によって演出されていて、四半世紀前に建てられたとは思えないくらい近未来的でワクワクする駅舎となっています。

多摩モノレール立川北駅

設計:トーニチコンサルタント+日建設計
所在地:東京都立川市曙町2
アクセス:立川駅より徒歩約1分
竣工:1993年
備考:2003年土木学会デザイン賞 優秀賞

2.メサ(北川原温)

メサ

メサは立川駅北口から西に延びる昭和記念公園通り沿いに建てられたオフィスビルです。
設計者の北川原温氏といえば、渋谷のライズビル(1986年)をはじめ個性的なデザインの作品を数多く生み出している建築家でもあります。
メサはそんな北川原氏の初期の作品で、80年代後半のポストモダン建築らしいデザインが特徴です。
オフィスの中は当初の計画から変わっているようですが、面ごとに断層のようにズレたアルミルーバーは、まるで蜃気楼のように当時の潮流を体感させてくれます。

メサ

設計:北川原温/北川原温建築都市研究所
所在地:東京都立川市曙町1-14-14
アクセス:立川駅より徒歩約3分
竣工:1988年

3.シネマ・ツー(武松幸治/E.P.A 環境変換装置建築研究所)

シネマ・ツー

シネマ・ツーは、地元立川の企業であるシネマシティが運営するシネマコンプレックスです。
「日本一音にこだわる映画館」を標榜し、徹底的に音質こだわったり、「爆音上映」などの企画でも知られる映画館は、前面通りに開いた大きなガラスのファサードと映画館らしいマッシブなボリュームがダイナミックに交錯するデザインとなっています。
映画への期待感を高める開放的なエントランス空間フロアごとにデザインの異なるロビー角度や配置を徹底的に計算した客席やスクリーンなどこだわり抜いた映画館となっています。

シネマ・ツー

設計:武松幸治/E.P.A 環境変換装置建築研究所
所在地:東京都立川市曙町2ー42ー26
アクセス:立川駅より徒歩約5分
竣工:2004年

4.アルバ内藤ビル(武松幸治/E.P.A 環境変換装置建築研究所)

アルバ内藤ビル

シネマ・ツーからすぐとのところに建つアルバ内藤ビルは、シネマ・ツーと同じく武松幸治氏がデザインを手掛けた地上7階建てのテナントビルです。
斜めに伸びる白い構造フレームが建物を支え、周りにスキンのようにガラスの外装が纏う姿は、先程のシネマ・ツーや先日豊洲の建築巡りで紹介した新豊洲Brilliaランニングスタジアムとも共通する武松氏らしいデザインとなっています。

アルバ内藤ビル

設計:武松幸治/E.P.A 環境変換装置建築研究所
所在地:東京都立川市曙町2-7-25
アクセス:立川駅より徒歩約4分
竣工:2011年

5.GREEN SPRINGS

GREEN SPRINGS

GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)は、立川駅北口の昭和記念公園と多摩モノレールに挟まれた敷地に建てられた複合商業施設です。
もともと立川基地があった近隣エリアの中での最後の大開発としても注目された計画地は、長さ約400mの細長い敷地の中に、広場を囲うように商業施設、オフィス、ホール、ホテル、美術館などが配置されています。

GREEN SPRINGS

「まちの縁側」をコンセプトにした建物群は木の軒天がまさに縁側のように繋がっていて、商業施設の目前を廊下のように巡ったり、日陰に入ってひと休みすることができます。
またX状に設けられた通路によって巧みに遠近感が生みだされていて、視線の抜け感や開放感を増幅させているのも興味深かったです。

GREEN SPRINGS

詳細記事
・グリーンスプリングスがスゴい!立川の新スポットで建築とランドスケープを満喫【東京立川】

設計:
マスターデザインアーキテクト:スタジオタクシミズ
マスターデザインランドスケープアーキテクト:ランドスケープ・プラス
A2地区 W・E棟:山下設計・大林組設計共同企業体
A2地区 S棟 多摩信用金庫本店本部:清水建設
A3地区 N棟 立川ステージガーデン:山下設計
ホテル内装:グエナエル・ニコラ
〈PLAY!〉内装:手塚貴晴+手塚由比/手塚建築研究所
所在地:東京都立川市緑町3-1他
アクセス:立川駅より徒歩約8分
竣工:2020年
公式HP:https://greensprings.jp/

6.自治大学校(石本建築事務所)

自治大学校

続いて紹介する自治大学校は、地方公務員である各自治体に関する研修と各種研究・調査を行う総務省の学校です。
敷地のもともとの地形や生態系を活かしたランドスケープ計画と、ランドスケープに開いた各建物群が特徴。タイルの堅牢・堅実なイメージと、ガラスによる開放感・外部環境との繋がり、緑や水などの豊かな自然要素がキャンパス全体で一体的に実現しています。

自治大学校

設計:石本建築事務所
所在地:東京都立川市緑町10
アクセス:立川駅より徒歩約15分
竣工:2003年

7.国立国語研究所(槇文彦)

国立国語研究所

国立国語研究所は、立川基地の跡地に建てられた地上4階地下1階建ての研究施設です。
設計は東京体育館やヒルサイドテラスの設計でも知られる慎文彦率いる槇総合計画事務所。
全面ガラス張りのファサードに、紅白の換気パネルがアクセントになっていて、シンプルな要素と色彩の組み合わせながら美さと知性を感じるデザインとなっています。
ガラスを全面に使った現代的なデザインですが芝生の広場ともマッチして見えるのも印象的でした。

国立国語研究所

設計:槇文彦/槇総合計画事務所
所在地:東京都立川市緑町10-2
アクセス:立川駅より徒歩約17分
竣工:2004年
公式HP:https://www.ninjal.ac.jp/
備考:2005年度グッドデザイン賞受賞

8.立川市役所(野沢正光・山下設計設計共同体)

立川市役所

立川市庁舎は、後に立川モデルと呼ばれ、市民による投票やワークショップを経ることで、市民・行政・設計者が一体となって計画された市庁舎です。
明快な機能配置、力強さと透明性をあわせ持った意匠・構造計画、光や風の通る気持ちのいい空間など、お手本のような高い完成度の市庁舎建築となっています。
広場のようなアトリウムや、都市と一体化するような外部空間など、綿密な計画によつまて街や環境に開かれた新しい市庁舎の姿を垣間見れる建築でした。

立川市役所

設計:野沢正光・山下設計設計共同体
所在地:東京都立川市泉町1156-9
アクセス:立川駅より徒歩約20分
竣工:2010年
公式HP:https://www.city.tachikawa.lg.jp/
備考:日本建築学会作品選奨
   第14回公共建築賞

9.国営昭和記念公園

国営昭和記念公園

立川駅の北西にある国営昭和記念公園は、後楽や花見スポットとして有名ですが、実は有名な建築家や造園家、デザイナーの作品が満載の、まさに建築・デザインのテーマパークでもあります。
例えば、公園北西にある「こどもの森」は建築とランドスケープとアートが融合したエリア。
全体のデザインは日本を代表するランドスケープデザイナーである高野文彰/高野ランドスケーププランニングが行っていて、エリア内の建築は主に高野氏とも数多く協働作品をもつ象設計集団が手掛けています。

こどもの森のインフォメーションセンター

森の家はこどもの森のインフォメーションセンターで、案内所と共に駄菓子屋さんや救護室、トイレなどが分棟になって配置されています。
大人の身長からすると目と鼻の先まで伸びる深い庇ですが、圧迫感はなく懐かしさと親しみやすさを持てる不思議なスケール感の建築群です。

こちらの霧の森では高さ1m、幅2m角の大地がグリッド状に隆起していて、定期的に噴射される霧が幻想的な空間をつくっています。
整形なグリッドに対して、天気や季節によって全く違った対流を生む霧が自由に広がる様は圧巻。
霧だけでなく子どもたちもグリッドを登ったり横切ったりしながら自由に走り回っていて、全身でこの地を楽しんでいたのが印象的でした。

花みどり文化センター

さらにこちらの花みどり文化センターは「緑の文化」をテーマにした展示や体験、情報発信する為の施設。
設計を手掛けたのは世界的にも有名な建築家である伊東豊雄氏とアトリエ・ワンで、屋上の「浮游の庭」は大地がそのままめくれ上がったかのような大胆なデザインが特徴。
円形の開口から光が溢れ、広場や空に視線が抜けるので本当に気持ちいい空間では、散策したり休憩したり、坂をかけ上がったりと各々の過ごし方ができます。

OKA CAFE

さらに2022年の12月には隈研吾建築都市設計事務所がデザインを手掛けたOKA CAFE(オカカフェ)がオープンしました。
「緑豊かな環境に溶け込む大地のキャノピー」をイメージしたという大屋根は、ダイナミックな躍動感を生み出しつ昭和記念公園の自然と建物内を緩やかに繋いでいます。
昭和記念公園の大地の延長であり、訪れた人をひとつ屋根の下に包み込むようなカフェは、隈研吾氏が長年追求してきたテーマが凝縮した作品となっています。

OKA CAFE
OKA CAFE

クロワッサンやドーナツなどの軽食からパスタなどのランチメニューも楽しめるので、昭和記念公園を訪れた際の食事スポットとしてもピッタリです。

詳細記事
・昭和記念公園は建築作品のテーマパーク!その知られざる魅力を徹底解説【東京立川】
・花みどり文化センターが面白い!昭和記念公園で必見の建築を見学【東京立川】

設計:
 高野文彰(雲の海)
 象設計集団(森の家インフォメーションセンター)
 北川原温+森岡侑士+高谷史郎(霧の森)
 伊東豊雄+鈴木雅和+貝島桃代(花みどり文化センター)
 隈研吾建築都市設計事務所(オカカフェ)
所在地:東京都立川市緑町
アクセス:立川駅より徒歩約10分
竣工:1987年(森の家インフォメーションセンター)、2005年(花みどり文化センター)、2022年(オカカフェ)
公式HP:https://www.showakinen-koen.jp/

10.立川市子ども未来センター(清水建設)

立川市子ども未来センター

最後に紹介する立川市子ども未来センターは、1970年に建てられた旧立川市役所第二庁舎を地域のための施設に改修したプロジェクトです。
「つなぐ」ことをキーワードに、新たに追加された大庇による縁側のような空間で建物の内外を繋いだり、吹抜けによって上下の空間を繋いだりと、既存の建物を活かしつつそのポテンシャルを引出しています。
楽しげで分かりやすいサイン計画や、既存の建物を活かした改修計画など、ストック建築活用のお手本のような建築に注目です。

立川市子ども未来センター

尚、建物の2階に入る立川まんがぱーくは、以前の記事でも取り上げましたが、秘密基地のような内装でリーズナブルに漫画が読みまくれる超オススメのスポットでもあります。
ハード面だけでなく、ソフト面も充実した建物となっているので、機会あれば是非利用してみてくださいね。

立川まんがぱーく

詳細記事
立川「立川まんがぱーく」市役所を改修した漫画の聖地をレポート

改修設計:清水建設
所在地:東京都立川市錦町3-2-26
アクセス:立川駅より徒歩約12分
竣工:1970年(2012年改修)
公式HP:https://t-mirai.com/
備考:2013年度グッドデザイン賞

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関連記事
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