ところざわサクラタウンがスゴい!隈研吾氏デザインの話題の建築をレポート

今日は埼玉県所沢市にあるところざわサクラタウンを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

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1.様々なカルチャーが一挙に介した文化の発信拠点がオープン

ころざわサクラタウンは、埼玉県の東所沢駅から徒歩10分ほどの場所にある旧所沢浄化センターの跡地につくられた商業施設・ミュージアム・ホールホテル・工場・倉庫・オフィス・神社などの複合施設です。

国内最大級のポップカルチャーの発信拠点を目指して、所沢市とKADOKAWAが一体となって開発が行われ、COOL JAPAN FOREST構想の中核施設としてオープンしました。
COOL JAPAN FOREST構想は「文化と自然が共生した、誰もが住んでみたい、訪れてみたい、地域づくりを進める構想」として所沢市とKADOKAWAを中心に計画が進められ、ところざわサクラタウン以外にも隣接する東所沢公園(現代アート集団「チームラボ」の野外展示もあります!)や所沢市観光情報・物産館「YOT-TOKO(よっとこ)」も一体的に整備されています。

建物のデザイン監修を手掛けたのは、今や日本で一番著名な建築家と言っていい隈研吾氏。
隈研吾氏と言えば、このブログでもその作品を度々取り上げましたが、新国立競技場や高輪ゲートウェイ駅といった数々の有名建築を手掛けたことでも知られる建築家です。

石の美術館(栃木県/2000年竣工)

一般的には「木」のイメージが強い隈研吾氏ですが、石が主材料の栃木県の「石の美術館」や金属メッシュを使った二子玉川の「玉川高島屋S.C マロニエコート」、現代的なガラスが印象的な神楽坂の「赤城神社」など、様々な素材を使い分ける建築家でもあります。

ところざわサクラタウンでは、これらの隈研吾氏の過去の作品からの引用・応用のデザインを随所に見ることができるのも隠れた注目ポイントです。
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また、隈研吾氏以外にも松岡正剛氏や荒俣宏氏をはじめとする様々なカルチャーの第一人者がさくらタウン構想プロジェクトには参加していて、そんなさくらタウンは2020年に関東で最も話題になった施設といっても過言ではありません。

2.巨大な石の塊!?角川武蔵野ミュージアムがスゴい

ところざわサクラタウンの中でも、とりわけ注目度が高いのが、巨大な石の塊のような建築「角川武蔵野ミュージアム」です。

東所沢駅からこの施設を目指して歩いてくると遠目からでもすぐにわかる存在感はちょっと異様ではありますが、テンションが上がります。

ガラスと金属を使ったスマートな建築が多くなってきている昨今、見た瞬間にさくらタウンにきた!!と思わせるランドマーク性があります。このアイコニックなデザインだけでも、この建物がこれだけ話題になってシェアされている秘密がよくわかります。

武蔵野の台地が隆起したイメージからつくられたという巨大な壁面の建物は、約2万枚もの花崗岩が様々な角度で立体的にあしらわれていて、まさに圧巻。

角川武蔵野ミュージアムは5階建ての建物に、1階がギャラリーやマンガ・ラノベ図書館、2階がチケットカウンター、ミュージアムショップ、3階がEJアニメミュージアム、4階が本棚劇場、荒俣ワンダー秘宝館、5階が武蔵野ギャラリーやレストランがはいる盛りだくさんの構成。

チケットは公式HPから購入できますが、チケットの種類が10種類以上あって、正直最初は大混乱します 笑
おススメは「KCM スタンダードチケット(一般事前1200円)」。本棚劇場を含む、まさに一番ベーシックなチケットで、このチケットを基準にして、気になる展示があればプラスしていくのがよいと思います。
ちなみに公式HPで事前に購入すると少しだけ安く買えます。

建物は入口を入ったところが2階のチケットカウンター及びロビーとなっていて、既にここから様々な展示品が堪能できます。

高い天井高を存分に活用した展示もあって、なかなか見応えがあります。
ちなみに角川武蔵野ミュージアムでは基本的に館内の写真撮影はOK。

スタンダードチケットでは主に4階のエディットアンドアートギャラリー、エディットタウン-ブックストリート、本棚劇場が見れます。

エディットアンドアートギャラリーは若手の作家さんから、会田誠さんなどの超大物作家さんの作品まで幅広く展示されています。

エディットタウン-ブックストリートは、松岡正剛氏の選書が縦横無尽に展開するエリア。
松岡正剛氏と言えば、今は無き丸善 丸の内本店4階の「松丸本舗」が大好きな書店で、よく通っていました。「松丸本舗」では通常の出版社ごとの陳列とは全く違った、本の密林に入り込んだような不思議な本屋でしたが、ここブックストリートもまさにそんな密林感が漂います。
隣り合う本同士が絶妙にリンクしているので、ふとしたきっかけで普段だったら手に取らないような本と偶然出会う楽しみが体験できます。

約8メートルの本棚空間「本棚劇場」は、角川武蔵野ミュージアムでもとりわけ人気のエリアです。
巨大な吹き抜けに本が並ぶさまは清々しさすら感じます。
隈研吾氏得意の木のイメージと、木からつくられた紙の本が集積するイメージはとてもよく合っています。

定期的にプロジェクションマッピングも行われていて、ミュージアムというよりアトラクションといったほうが近いかもしれません。
期待してみたプロジェクションマッピングは文豪ストレイドッグスのプロモーションムービーでしたが 笑

本棚劇場はバックヤードのような階段スペースから上に上がることも出来るのですが、ここの本棚は意外と個々の選書が面白かったです。

階段を上がると吹抜空間が上から一望できるほか、そのまま5階の武蔵野エリアに関する書籍や資料が並ぶ「武蔵野回廊」「武蔵野ギャラリー」にアクセスできます。

他にも1階のマンガ・ラノベ図書館・アニメミュージアムはティーン層に人気のエリアで、結構な賑わをみせていました。

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3.石のミュージアムと対極的なオフィス等から神社までたっぷりと堪能

こちらの製造・オフィス棟はアルミのフェンスで囲われた外観が特徴で、角川武蔵野ミュージアムの石の塊とのコントラストが面白いです。

こちらの建物には書籍製造・物流工場、オフィス、イベントホール、ホテルの他、飲食のできるレストランも数店舗ありました。

こうしてみると、敷地全体が人工地盤によって第2の大地となっているのがよく分かります。
この製造・オフィス棟は敷地内を繋ぐ回廊のようにもなっていて、周辺地域を巻き込んだ子供やペットの遊び場になっているのも印象的でした。

今回は階段を登った3階にある角川食堂でランチ。

角川食堂は地元産の食材を使ったさくらタウンでも特に人気のレストランで、メニューは看板メニューである角川カレーの他、定食や丼もの麺類など幅広くあります。

角川カレーはあいがけやもできるので、私はあいがけ&半熟卵をトッピング。

折角なので地元所沢のビール野老(やろう)ゴールデンも頂きました。
ちなみに私が訪れたのはお昼よりちょっと前の時間帯でしたが、すでに数名の行列が。私はすぐに入れましたが、週末のお昼ど真ん中にはかなりの行列になるようなので、訪れた際は時間をずらすことをおススメします。

最後は敷地内にある武蔵野坐令和神社を見学。
武蔵野坐令和神社は「ところざわサクラタウン」で行われる事業の安全・繁栄を願って創建された神社。その名の通り令和につくられた神社です。

よく見るとのぼりはアニメのタイトルが書かれています。
武蔵野坐令和神社はさくらタウンの敷地全体を境内に見立てていて、限られた敷地を有効に使う為、参道は緩やかなカーブを描くようなデザインとなっているのが面白いです。

神社はガラスや金属パネルを使った現代的なデザインですが、伝統的な神道のアイコンや部材を抽象化して再解釈しているのが面白いところ。
隈研吾氏と言えば、神楽坂の赤城神社でも新旧が融合した神社をデザインしていましたが、膨大な知識と経験を兼ね備える隈研吾氏らしい神社です。

内部はKADOKAWAのシンボルである「鳳凰」の天井画が、ファイナルファンタジーシリーズのキャラクターデザインを手掛けたことでも知られる天野喜孝氏によって描かれていたりと、一流のクリエーターの協働がたっぷりと堪能できます。

敷地内をたっぷりと堪能して今回の建築巡りは大満足で終了。
とってもおススメの建築ですので、皆さんも機会があれば是非訪れてみて下さいね。

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■ところざわサクラタウン・角川武蔵野ミュージアム・武蔵野坐令和神社
デザイン監修:隈研吾/隈研吾建築都市設計事務所
建築設計:鹿島建設
所在地:埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3
アクセス:東所沢駅徒歩約10分
竣工:2020年
休館日:第1・第3・第5火曜日
公式HP:https://tokorozawa-sakuratown.com/

※記載している営業時間や金額は記事執筆時点のものです。変更となっている場合もありますので、訪れる際は公式HP等をご確認ください。


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