今日は渋谷駅前に建つSANKYO新東京本社ビルを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・SANKYO新東京本社ビルを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・SANKYO新東京本社ビルの建築的な見どころや注目ポイント
本日紹介する建築は、渋谷駅のホーム沿いのオフィスビルで際異彩を放つ建築「SANKYO新東京本社ビル」です。
渋谷駅の新南口を出てすぐの所に建つこの建物の正体は「フィーバー」という言葉を生みだした大手パチンコメーカーの本社ビルで、設計は大江匡(おおえ ただす)氏率いるプランテック総合計画事務所。
この建築の特徴はなんといっても斜め格子の「竹かご」が建物の外部を取り巻き、その竹かごによって巨大な塊が浮いているように支えられて見えるその外観です。
山手線のホームからも見える建物の下層部に柱はなく、24m角、高さ63mの直方体がまるで宙に浮いているかのようです。
また、下層部だけでなく、この建物はビルの内部の室内にも一切柱ありません。地上と繋がる下層部分とコア部分はガラスで囲われていてヴォリューム感はほとんどない不思議な建築。
地上から近づいていくとその特異な外観とは裏腹に視線が抜け、アトリウム空間の気持ちよさと向こう側に見える電車の動きが伝わって広々した景観を楽しめます。
この斜めの構造フレームは地下1階から立ち上がっています。近くで見ると思った以上にごつい印象ですが、建物や鉄道のスケールと合わせてみるととてもしっくり見えると思います。
一見すると奇抜に見えなくもないビルですが、よく見るとスケール感や色合いに落ち着きと風格を感じます。
フレームのグレーと建物の外壁のブラウンの色づかいや、斜めの竹かごの格子と、水平のタイルの対比など、コントラストが効き上品さを感じます。
「和」の空間のデザインと先端技術を駆使した取り組みが特徴的な大江匡という建築家の特徴がよく出た建築だと思います。
山手線からもよく見えるこの建築。
渋谷駅にした際はちょっと窓の外をのぞいてみて、この建築越しに見える渋谷の風景を体験してみてはいかがでしょうか。
山手線に乗っていて電車が渋谷に近づいた時には要チェック、この記事のことを頭の片隅に思い浮かべながら電車の外に目を向けてみて下さい。
■まとめ
・和のデザインと先端技術という建築家 大江匡の特徴がよく出た建築
・斜め格子の「竹かご」によって建物を浮かし、地上部分に豊かさと公共性に貢献させた建築
ちなみにすぐ近くの表参道の建築についてをこちらの記事にまとめていますので、興味があればぜひ覗いてみて下さい。
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SANKYO新東京本社ビル
設計:大江匡(プランテック総合計画事務所)
所在地:東京都渋谷区渋谷3-29-14
アクセス:渋谷駅より徒歩約5分
竣工:1998年
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