今回は東京神保町にある老舗の喫茶店さぼうるを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・東京都内の純喫茶も30店以上訪れる純喫茶好き
【この記事で分かること】
・さぼうるを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・さぼうるの基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・さぼうるの建築的な見どころや注目ポイント
1.古書の街神保町にある人気の純喫茶を訪問
今日紹介するのは古書の街としても知られる東京神保町にあるさぼうるです。
さぼうるは1955年創業に創業し、数多くの喫茶店が軒を連ねる神保町の中で、一番有名な喫茶店といっても過言ではないほどの有名店。
さぼうるは神保町駅のA7出口をでてすぐの路地裏にあり、三省堂書店や神田すずらん通りに出る時に必ず通るのですが、いつも行列ができていて、その人気ぶりが伝わってきます。
神保町の老舗喫茶といえば、以前このブログでもさぼうるのすぐ近くにあるラドリオをレポートしました。
関連記事
・神保町「ラドリオ」で老舗喫茶の建築と味を堪能
さぼうるはラドリオができた6年後に創業しましたが、創業にあたっては当時人気店になりつつあったラドリオの内装も参考にしたとのこと。
さぼうるは、最初にオープンした「さぼうる」と後年にオープンしたお隣の「さぼうる2」の2件の建物に分かれています。
さぼうるはドリンクやカフェメニューを提供し、さぼうる2はスパゲッティなどフードメニューを提供する店としてメニューが分かれているので、訪れる際には注意が必要です。
今回訪れた「さぼうる」は今年で創業から68年目となる歴史あるお店で、山小屋のようなデザインの建物が特徴のお店です。
店の外には巨大なトーテムポールのような置物が鎮座していたり、昔懐かしい電話機が置かれています。
ちなみに「さぼうる」はスペイン語では「sabor」と書き、「味」や「味わい」を意味する言葉。
珈琲や軽食を提供する喫茶店としての意味だけでなく、創業してからの歴史の蓄積が空間全体で味わえることからも、益々ピッタリのネーミングになっていますね。
この日は週末のお昼の時間帯でしたが、お店の前には4組ほどの行列ができていました。
15分ほど店外で待ち、店内に入りました。
2.内部も凄い!歴史が蓄積した空間でとっておきの喫茶タイムを
店内は煉瓦を基調とした内装に、木の柱や手すりが伸びるデザインとなっています。
フロアは地上のフロアに加えて、地下と中二階の3層構造になっていて、外から想像するよりずっと広々しています。
所々に郷土品や装飾などの様々なアイテムが散りばめられていますが、不思議と雑然とした感じはなく、さぼうるの世界観として統一されている印象を受けます。
この日通されたのは、地下1階のスペース。
煉瓦に囲まれた空間はどこか洞窟のような雰囲気があります。
店内は暖色の照明に照らされていて、陰翳がとても豊かです。
地下ということもあって、外界からは隔絶されたかのような独特の空気感です。
壁の煉瓦をよくみると、びっしりと文字が書かれています。
日付を見ると、何十年も前に書かれたものもあって、これを書いた人は今どこで何をしてるのかな、と想像力が広がります。(お店の壁に落書きしてはダメですよ!念の為)
書かれた文字は当時としてはちょっとした記念やいたずら心で書いたのだと思いますが、今見るとそれぞれの時代の背景や雰囲気が感じられてとても面白いです。
店内の客層は若い人から高齢の方まで様々な年齢層の人がいたのが印象的でした。
特に若い人も多く、カップルだけでなくお一人で利用している若者も複数みられました。
最初に少し触れましたが、さぼうるのメニューはドリンクと軽食が中心。
メニューをみると珈琲やクリームソーダなどの定番メニューの他にビールやウイスキーなどのアルコールメニューもあります。
今回いただくドリンクは定番メニューであるクリームソーダ。色は7色から選べます。
店内が暗めのトーンなので、透明感があってキラキラしたクリームソーダは、内装とのコントラストがより際立ってとても素敵にみえます。
あわせて頂いたのはこちらのチョコケーキ。
しっかり堅めのケーキは、シンプルだけれどとても美味しかったです。
さぼうるのフードメニューは、他にもトーストやチーズポテトなどもあります。
最初はドキドキしながら入った店内もしばらくすると、とっても居心地がよくて、ほっとひと息つける空間になりました。
歴史の詰まった空間と味をたっぷりと堪能して、この日の建築・純喫茶巡りも大満足のものとなりました。
とてもオススメの喫茶店ですので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。
【おススメ建築推薦書】
名建築で過ごす時間はなぜ格別なのか?など様々な問いかけのヒントが満載!
観賞・設計・社会という三つのアプローチから建築を堪能できる格好の入門書です。
建築巡り・街歩きが好きな人に是非読んでみてほしい一冊です。
>>Amazonから詳細が見れます
さぼうる
所在地:東京都千代田区神田神保町1-11
アクセス:神保町駅より徒歩約1分
創業:1955年
営業時間:11:00~19:00
定休日:日曜、祝日
建築学ランキング
にほんブログ村
↑建築系のブログランキング。よければクリックして応援してもらえると嬉しいです。
建築やデザイン好きな人は、他にも面白いブログや参考になるブログがいっぱいあるので是非見てみてください^^
■他にもこんな記事がおススメです
・押上「すみだ水族館」魅力溢れる都市型水族館&建築をレポート
・銀座「ロゴスキー」日本初のロシア料理店で建築とランチを堪能
・デザインが素敵な日用品10選!日常を彩るおススメのアイテムを紹介