今日は羽田空港近くにできた新スポットである羽田イノベーションシティを見学してきましたので、建築好きの視点からその魅力やポイントをレポートしたいと思います。
いったいどんな建築だったのか、早速見ていきましょう!
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・羽田イノベーションシティを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・羽田イノベーションシティの基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・羽田イノベーションシティの建築的な見どころや注目ポイント
1.羽田空港のすぐ近くにできた新スポットに注目!
今回訪れたのは羽田空港からほど近い59000㎡ほどの空港跡地に建てられた複合施設HANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ)です。
羽田イノベーションシティはオフィス、研究施設、ギャラリー、飲食施設、ライブホールなど様々な機能を内包し、「先端」と「文化」が融合した新たな新産業創造・発信拠点が計画されています。
2020年の7月に1期エリアが開業し、単なる研究施設の複合ではなく、先端技術の実証実験の場としての役割やテクノロジーを広く体験できる場としての役割も期待されています。
2.早速突入!駅直通の好立地に建てられた建築群を巡る
羽田イノベーションシティの最寄り駅は京浜急行電鉄・東京モノレールの天空橋駅から直結でアクセスできます。
天空橋駅といえば羽田空港第3ターミナル駅の1つ手前、第3ターミナル駅から2分、品川駅からも20分弱という好立地です。
羽田イノベーションシティへは天空橋駅を降りると、今回の施設のオープンに合わせて新設された「HICity口」直結でアクセスできます。
HICity口は羽田イノベーションシティのロゴマークに合わせて赤と青のスタイリッシュなデザインとなっています。
改札からすぐのエスカレータを上がると、複数棟に分かれる羽田イノベーションシティの先端であるK棟1階に到着です。
建物は大きく6ブロックに分かれていて、それぞれのブロックを2階のイノベーションコリドーと呼ばれる人工地盤がひと繋ぎにしています。
羽田イノベーションシティは2020年に先行オープンしましたが、A・B・Cゾーンはこの時まだ更地。
写真の土地には主に先端医療研究センターや開発研究拠点が作られる予定で、2022年にオープンする予定です。(2023年に再訪した追記あり)
建物のデザインは白の外壁にストライプ状にガラスの開口部が入るスタイリッシュなデザインです。
羽田イノベーションシティでは広大な敷地に複数の棟が連なるように配置されていますが、統一感とリズムを作り出しています。
建物のストライプに合わせてさり気なく床のデザインもストライプ状になっているのも隠れた注目ポイントです。
3.イノベーションコリドー&足湯スカイデッキを体験!
階段を上がった先にある歩行者デッキであるイノベーションコリドーはそれぞれの棟を繋ぎつつ、各建物の機能が表出し、交錯する場所。
最初に訪れた2021年時はまだ未オープンの店も多く閑散としていましたが、2023年に再訪した時には多くの人々で賑わっていました。
広場に立つと、ギャラリーや飲食店など棟によって特徴的な機能が広場に向けて開かれて配置されています。
コリドーの足元には花燈籠と呼ばれる照明兼スピーカーが配置されていて、AIスピーカーが選曲したという四季折々の音が聞こえてきます。
花札をモチーフにしたという灯篭ですが、これが日本の文化でありクールジャパンかというとちょっと表面的すぎる気はするのですが、羽田空港に近いだけあって分かりやすい日本らしさが重視されているようです。
配置される植栽は枯山水庭園をモチーフにしていて、クロマツやエドヒガン、オオシマザクラなどの樹木が要所要所のアイストップとして機能しています。
足元の床仕上げも抽象化された日本庭園をデザインソースとしていて、どこまでもスタイリッシュなデザインです。
奥にあるE棟の先端モビリティセンターの屋上は足湯スカイデッキと呼ばれる足湯スペースになっています。
事前に公式HPを見ると、間近に羽田空港がある立地を生かして、飛び立つ飛行機を見ながら癒しの体験ができるイチオシのスポットとのこと。
正直飛行機は遠くに小さく見えるだけで、広さも申し訳程度といった印象でした。
敷地内には他にも細胞をテーマにした羽田みらいサイエンスギャラリーやフライトシミュレーター体験ができるLUXURY FLIGHTなど先端技術・研究を気軽に体験できる施設がいくつもあります。
また、国内最大級である約3000人収容可能なライブホールZepp Hanedaや幅広い就業者・研究者と、クリエーターやアーティストなどの交流・連携拠点であるInnovation Salonなど本格オープンした後は賑わいの核になるような施設も点在しているので、今後の動きに注目です。
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4.注目点も続々!超人気店とんかつ檍で極上ランチ
羽田イノベーションシティの飲食店は飲食店プロデューサーの山本浩喜氏が監修した羽田昔ばなし横丁をはじめ、HICity限定の新業態や人気のお店の分店がいくつもあります。
実は今回の訪れるに当たっては、超人気店のとんかつ料理店とんかつ檍(あおき)羽田イノベーションシティ店を訪れるのも目的の1つでした。
とんかつ檍(あおき)の1号店である蒲田店はいつ行っても行列が絶えない人気店ですが、そんな名店の味が本店程並ばずに味わえるのは羽田イノベーションシティだけです。(2023年に訪れた時は、本店ほどではないですが、行列ができていました)
カウンターのみで11席の小さな店舗ですが、私が訪れた11:00頃は行列もできていなくて並ばずに入れました。
今回頂いたのは人気メニューの上ロースかつ定食(1500円)
林SPF豚という千葉県のブランド銘柄を使ったとんかつは、しっかりとした肉厚のお肉に脂の旨味を程よく感じる絶品の味でした。
檍のとんかつはソースでなくて塩で頂くのも特徴。
ヒマラヤ岩塩、テキサス岩塩、インカの塩、モンゴル岩塩など様々なお塩が置いてあるので、いろいろな岩塩を試しながら頂けるのも新感覚でした。
ボリュームも満点で、私には正直ちょっと多いくらいでしたが、店員さんのご厚意で食べきれなかった分は包んで持って帰ることもできました。店員さんもとてもやさしくて、本当に有難かったです。
■とんかつ檍 店舗情報
営業時間:11:00~15:00、17:00~20:00
定休日:月曜日
席数:11席
アクセス:天空橋駅より徒歩約3分
公式HP:https://tonkatsu-aoki.com/
もう1つイチオシのフードスポットは複合型コミュニティラウンジCreadisce(クレアディスケ)です。
Creadisceは、書店、フードコート、ショップが一体となった複合型ラウンジです。
丸善雄松堂が選書する本は、自由に閲覧することができて、気に入ればそのまま購入もできます。
イノベーションシティの立地やコンセプトに合わせてビジネスから旅、飛行機や乗り物など独特の選書がとても興味深かったです。
フードコートでは、様々なメニューが用意されていますが、中でも丸善創業者の早矢仕有的が明治初期に考案したという早矢仕(ハヤシ)ライスが看板メニュー。
本に囲まれながら歴史あるメニューが味わえるおススメのスポットです。
■Creadisce 店舗情報
営業時間:
レストラン 6:00~17:00
ラウンジ10:00~17:00
席数:100席
アクセス:天空橋駅より徒歩約3分
公式HP:https://creadisce.com/
5.施設内を散策!先端技術の博物館のような街を体験
お腹が満たされたところでもう少し施設内を散策します。
羽田イノベーションシティは先端技術に関連した各施設や実証実験の場としての役割も担っています。
施設裏手にあるのは燃料電池自動車の為の水素ステーション。
こちらの水素ステーションでは乗用車の他にバス等の大型車まで供給が可能となっています。
こちらのバスはNAVYA ARMA(ナビヤ アルマ)というフランスNavya社製の自律走行バスです。
2020年から実証実験も兼ねた定常運行が始まっていて、現在は有人での運行となっていますが、将来的には無人運行に切り替わることを目標としているそうです。
こちらのF棟ははレンタカーの受付所。
羽田空港が近いということもあり、ここでレンタカーを借りて都内を観光、というニーズを想定しています。
駐車場の隣にあるのはアーティストビレッジと呼ばれるアート遊具が配置された芝生広場です。
PLAY MOUNTAIN「空と海のあいだ」と名付けられた広場と遊具は、空と海のどちらにも想いを馳せるようにというコンセプトのもとにデザインされています。
こちらは日よけもなくぽつんぽつんと遊具が点在していたのが印象的でしたが、イベント時などにも活用可能とのこと。
次回はイベント時に再訪してみようと思います。
最後に密かに楽しみにしていた地下1階のガチャポートに寄ってみます。
「日本独自の文化として親しまれ、世界でも人気のカプセルトイ「ガチャ」の専門店」となっています。思ったよりも省スペースでした。
先行オープンから徐々に完成に近づいてきた羽田イノベーションシティ。今後も注目を続けて新しい動きがありましたらまたレポートしていきたいと思います。
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羽田イノベーションシティ
設計:鹿島建設+大和ハウス工業
所在地:東京都大田区羽田空港1-1-4
アクセス:天空橋駅直結
竣工:2020年(1期工事)
公式HP:https://haneda-innovation-city.com/
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