ハレザ池袋はアート・建築好き必見のスポットだった

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今回は池袋東口にできた話題の新スポット「ハレザ池袋」を建築巡りしてきましたのでその模様をレポートしたいと思います。
ハレザ池袋は実際に訪れてみると文化・アートの街として急成長する池袋の中心地となるような見どころ満載の建築でしたので、その魅力や注目ポイントについてお伝えできればと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・ハレザ池袋を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・ハレザ池袋の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・ハレザ池袋の建築的な見どころや注目ポイント

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1.ハレザ池袋とは

ハレザ池袋は池袋駅東口は豊島区役所や豊島公会堂の跡地の再開発によって生まれた3つの建物と広場からなる複合商業施設です。
街区全体がひとつの劇場となって、アートとカルチャー、都市と世界、現在と未来がクロスするまちづくりをコンセプトに2020年7月にグランドオープンを迎えました。

豊島区役所といえば2015年に隈研吾氏がデザイン監修を務めた日本初のマンション一体型本庁舎である「としまエコミューゼタウン」都市のリビングをコンセプトにした「南池袋公園」が話題になりましたが、移転によって取り壊された旧庁舎の跡地に建てられたのがハレザ池袋です。

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ハレザ池袋でも池袋を文化の発信拠点にするという豊島区の構想に沿って「TOHOシネマズ池袋」「東京建物 Brillia HALL」をはじめとする8つの劇場やドワンゴのスタジオ「ハレスタ」、地上33階建ての「ハレザタワー」上部にはいるオフィス群などが複合する一大構想が実現していいて、今東京で最も注目されるスポットといっても過言ではありません。

2.ハレザ池袋の構成

ハレザ池袋は主に3つの建物隣接する公園「中池袋公園」で構成されています。
3つの建物のうち一番最初に目に入ってくるのが豊島区役所跡地に建つのが地上33階建ての「ハレザタワー」です。
ハレザタワーは1階に店舗とエントランス、2~6階部分に10スクリーンを持つ「TOHOシネマズ池袋」、上層部にはオフィスが入居しています。

隣に建つのが豊島公会堂の跡地に建つ「ホール棟」で東京建物 Brillia HALLをはじめとするホールやドワンゴのスタジオ「ハレスタ」によって構成されています。
ちなみにこの「ハレザタワー」と「ホール棟」の設計は日本を代表するスーパーゼネコンである鹿島建設によるものです。

ハレザタワーとホール棟

一番右側に建つのが地上9階建ての豊島区民センターでこちらは伊藤喜三郎建築研究所が設計を行いました。
また、隣接する中池袋公園も合わせてリニューアルがされていて、3つの建物の全面にシームレスに繋がる広場として整備されています。

豊島区民センター
リニューアルされた中池袋公園

3.建物自体が劇場のような広場といったとなった配置に注目

早速ハレザ池袋を訪れてみて感じたのが、建物が広場に向かって開かれている構成の面白さです。
中池袋公園自体は元々あった公園でしたが、もとの公園をよく知る身としては元の公園のイメージが一新していることにとても驚きます。
その秘密は3つの建物の低層部分をガラス張りにして公園側に開いていることにあって、特に中央にある「ホール棟」では2階のBrillia HALLに向かう正面部分が大階段になっています。
まるでこの階段が公園を望む客席、中池袋公園が舞台のような構成ですね。

ホール棟の階段はレットカーペットをイメージしたという赤い色彩が効いている大階段ですが、よくみると人が上り下りする左側は2段で1段の段差になっています。
観劇の後にはここに腰かけてちょっと休憩しながら観た劇について語り合ったり、コーヒー片手に一休みする姿が目に浮かびます。

3棟並べてみてみると、茶色の部分のスカイラインが揃って美しいラインをつくりだしているのが分ります。ここで注目したいのが低層のガラス&吹き抜け部分です。

こちはハレザタワーの大階段です。こちらも広場から吸い込まれるように映画館に人々が導かれていったり、映画を観終わった広々が大階段から地上部に広がっていきます。
意識的に広場に開いて、建物と街や広場がまるで1つの劇場のように見立てられています。

4.散りばめられたアートが面白い!

続いて注目したのはハレザ池袋全体に散りばめられたアート群です。
建て建物の随所にちりばめられているので、これらの作品群を巡って散策するが面白い!
中でも私が一番気に入ったのは岡﨑乾二郎氏による「ミルチス・マヂョル」。ガラスとタイルが連続して作りだす色彩が美しいのですが、壁面をつたって3つの建物を繋げる役割もしています。

特に棟と棟を繋ぐ渡り廊下のパネルは外から見ても綺麗ですし、実際に近づいてみると、連続しているアートを追って思わず歩みを進めてしまう魅力があります。

その他にも魅力的な作品が満載なのですが、面白いのはアートを見るとその先に自然と広場に視線が誘導されるしかけになっていたり外部の道を歩いていると建物内のアート作品が目に飛び込んできたりすることです。

建物単体の中にある作品ではなく、アートが街と建てのもの中を繋ぐ役割を担っていることに注目してみるととても面白いです。

5.建物から文化がはみ出している!

先ほどのアート作品でも感じたことですが、ハレザ池袋では建物の中の文化施設や作品がいたるところで街の中にはみ出してきます。

例えばドワンゴのスタジオである「ハレスタ」なんかもその一つです。
残念ながら私が訪れた時は収録は行われていませんでしたが、道を歩いているとイベントや収録を行っている様子が目に飛び込んでくるようになっています。
ちなみに上の写真の右奥に見えるのは寺田尚樹氏による「テラダモケイ」という壁面アートです。
この他にも壁面の大きなエキシビジョンモニターなど、街に対して情報を発信してくる仕掛けが満載でした。

1階のカフェやレストランも自然と外部にはみ出てきていて、まさに街と建物が一体となったような空間が体験できます。

6.昼と夜では一味違った表情になることにも注目!

最後に注目したいのが夜の表情です。昼間とはうって変わって夜のハレザはいと味変わった表情を見せてくれます。

低層部がガラス張りなので明るい光が広場全体に降り注ぎ大人な街の装いに変わります。
低層部の柱やカーテンウォールのマリオンのカラーは黒に統一されているのですが、この黒の部材とガラスのカーテンウォールから漏れる光のコントラストが美しいです。
この黒の部材は、昼間は上層部のボリュームを強調する黒子のような役割をしていて目立たなかったのですが、夜になるとその存在感が発揮されます。

もともとこのエリアは夜になると薄暗くて、中池袋公園もちょっとコワいな、というような場所でした。
建物全体が照明となって広場が照らされるので、新しい公園は夜でも安心して過ごせるのはうれしいですね。
この昼と夜とのギャップ差も大きな注目ポイントなので、ハレザ池袋を訪れる際は、是非夕方に映画や観劇をセッティングするのがおススメです。
観劇の前後のハレザの変化を是非体感してみてください。

最後にこの日私は新しいTOHOシネマズ池袋でジブリ作品を鑑賞しました。
TOHOシネマズ池袋では日本初導入した「轟音(ごうおん)上映」も行われています。私は満席で通常上映となってしまいましたが、ちょっと早めに予約すればチケットは取れるみたいです。
気になった方はこの映画館でしか体験できない極上の音響を体験してみてください^^

ちなみに池袋のおススメ建築についてもこちらの記事にまとめていますので、池袋を訪れる際は是非参考にしてみて下さい。
関連記事
・池袋で建築巡り!建築好きがおススメする名建築30選

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関連記事
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2023年4月18日には「一級建築士矩子の設計思考」第2巻が発売になりました。

ハレザ池袋
設計:鹿島建設+伊藤喜三郎建築研究所
所在地:東京都豊島区東池袋1-19-1他
アクセス:池袋駅より徒歩約10分
竣工:2020年


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