福島駅周辺で建築巡り!おススメの名建築7選を紹介

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今回は私が訪れた中から福島県の福島駅周辺の建築についてご紹介したいと思います。
福島駅周辺は建築家としても有名なヴォーリズが最初の教会を建てた地であり、メタボリズム運動などで活躍する大高正人の出身地であったりと有名建築家に縁のある建築パワースポットでもあります。

ではさっそくご紹介していきたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・福島駅周辺エリアでの建築巡りを写真と文字でレポート
・福島駅周辺エリアの著名な建築家がデザインした建築や歴史のある近代建築をまとめ
・福島駅周辺エリアの建築の見どころや注目ポイントを解説

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1.日本基督教団福島教会(ウィリアム・メレル・ヴォーリズ)※現存せず

日本基督教団福島教会は近江兄弟社の創立者でもあり、建築家・実業家・伝道師として多大な功績を残した ウィリアム・メレル・ヴォーリズが最初に手掛けた教会建築です。
残念ながら2011年の東日本大震災で多大なる被害を受け、修復の費用の問題から取り壊されてしまいましたが、日本の教会建築の手本として特に東北地方では度々参照されてきた貴重な建築でした。

木造と煉瓦造を混合し、意匠も和風洋風が入り混じる和洋折衷の意匠が各所に見られましたが残念です。2014年には一粒社ヴォーリズ建築事務所によって昔の教会のデザインを引き継ぎながら新たな時代の建築として生まれ変わった福島教会が建てられているのでこれから訪れる場合は必見です。

設計:ウィリアム・メレル・ヴォーリズ
所在地:福島県福島市宮下町1-6
アクセス:福島駅より徒歩約15分
竣工:1909年
備考:現存せず

2.日本基督教団福島新町教会(ウィリアム・メレル・ヴォーリズ)

こちらの福島新町教会は福島教会の18年後に、同じくウィリアム・メレル・ヴォーリズによって設計された教会です。
ヴォーリズの教会建築発祥の地だけあって近距離で2つのヴォーリズ建築を見ることができます。(現在は上記の通り震災により取り壊されてしまったので一粒社ヴォーリズ建築事務所による建築ですが)

福島教会と比べるとかなりシンプルな意匠の木造瓦葺きの建物でですが、日本の建築手法の中で窓や壁を工夫することで自然と日本建築の中での教会建築を模索しているのが伝わってくる建築です。

設計:ウィリアム・メレル・ヴォーリズ
所在地:福島県福島市新町8-6
アクセス:福島駅より徒歩約15分
竣工:1927年

3.福島県教育会館(大高正人/ミド同人)

福島県教育会館は福島県内の教育文化の発展の為に建てられた研修所・会議室・ホールからなる複合施設です。
設計者のミド同人とは、前川設計研究所のスタッフで構成されたグループで、その中でも福島出身で後にメタボリズム運動などで活躍する大高正人が設計を担当しました。
何といってもシェル構造の波打つ屋根とその屋根を支える折板の壁が特長ですが、広島にある世界平和記念聖堂(実現したの は村野藤吾によるもので1954年竣工)での前川国男案がこのシェル+折板構造でした。また道路側(右側)の直線的な部分は丹下健三の広島平和記念資料館(1955年竣工)のようにも見えます。
これらの建築の流れを引き継ぎながら、それを発展させた建築と見ると大変興味深くもあり、戦後の日本建築的にも価値のある建築です。

設計:大高正人/ミド同人
所在地:福島県福島市上浜町10-38
アクセス:福島駅より徒歩約25分
竣工:1956年

4.福島銀行本店(日建設計)

地上12階で当時福島市で一番高い建物だった福島銀行本店です。(現在は3番目)
四隅を外壁で覆って中央をガラスのカーテンウォールとする構成は銀行というより庁舎建築を思わせます。
地上部のガラスで街に開いた感じなども、権威的な銀行というよりも市民に開いた施設であることを市民にアピールしているようで好感が持てます。

設計:日建設計
所在地:福島県福島市万世町2-5
アクセス:福島駅より徒歩約10分
竣工:1993年

5.福島テルサ(現代建築研究所・森村設計)

福島テルサは福島駅を出て真東に程なく歩いたところにある地上6階建てのホールです。
ホールやギャラリーなどの文化施設の他に、ジムや温水プールといった体育施設も組み込まれています。
ベージュの外壁とガラスのカーテンウォールが階をまたいで大胆に配置されている感じは現代建築研究所らしい意匠となっています。

設計:現代建築研究所・森村設計
所在地:福島県福島市上町4-25
アクセス:福島駅より徒歩約15分
竣工:1994年

6.福島市国体記念体育館(教育施設研究所+田畑建築設計事務所共同企業体)

福島市国体記念体育館はふくしま国体を記念して建てられた施設で、2019年6月より福島トヨタがネーミングライツを取得したことにより、現在は福島トヨタ クラウンアリーナとして使用されています。
大きな勾配屋根が特長で、福島の山並みや住宅の景観に溶け込ませることが意図されていますが、普通の軒先の高さから始まりそれがだんだんとアリーナの屋根高さまで伸びていく空間はあまり体験したことのないデザインで爽快でした。

設計:教育施設研究所+田畑建築設計事務所共同企業体
所在地:福島県福島市仁井田字西下川原41-1
アクセス:福島駅より徒歩約30分
竣工:1994年

7.コラッセふくしま(梓設計)

コラッセふくしまは福島駅西口に建てられた複合施設です。
ガラスがスマートさと透明感を持たせるために効果的に使われていて、4層吹き抜けのアトリウムや最上階のガラス張りの展望レストランなど、明るく開放感のあるオフィス建築となっています。

設計:梓設計
所在地:福島県福島市三河南町1-20
アクセス:福島駅より徒歩約2分
竣工:2003年

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いかがでしたでしょうか。
ちょっと駅からは遠い建築も多いですが、実際に歩いてみると十分徒歩圏内で半日あれば見て周ることができました。
また私は見れませんでしたが、福島県庁舎(1954年竣工)も近年改修もされ、注目の建築となっていますので、次回訪れたときには足を延ばしてみたいと思います。


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