上野駅周辺で建築巡り!おススメの名建築20選を紹介

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11.日本学士院会館(谷口吉郎)

日本学士院会館は国立博物館東洋館の設計者でもある谷口吉郎氏の設計による会議場、図書室、会議室等からなる会館です。
シンプルながら、どこかの他の様式を模造するのではなく、素材の持つ表情と単純な形の組み合わせによって美しいプロポーションが生み出されています。
まさに知性と品格を併せ持った碩学の府にふさわしい建築です。

設計:谷口吉郎
所在地:東京都台東区上野公園
アクセス:上野駅より徒歩約5分
竣工:1974年
備考:第16回BCS賞

12.東京都美術館(前川國男)

東京都美術館は東京文化会館と同じく、日本の近代建築史を代表する建築家である前川國男による設計の美術館です。
上野公園の高さ制限と美術館の必要容量の両方の要件をクリアする為に地上部分に人工地盤を設けて建物の多くを地下に埋めた構成が特徴的です。

高低差を利用した人工地盤の広場や、日本の気候に合わせて進化させた褐色の打ち込みタイルなど、60年代後半から70年代前半にかけて前川國男が今までに実験してきた工夫が結実している建築です。

設計:前川國男/前川建築設計事務所
所在地:東京都台東区上野公園8-36
アクセス:上野駅より徒歩約5分
竣工:1975年
備考:第17回BCS賞
開館時間:9:30~17:30
休館日:第1月曜、第3月曜
備考:第17回BCS賞
公式HP:https://www.tobikan.jp/index.html

13.上野警察署動物園前派出所(黒川哲郎)

動物園前派出所はその名の通り上野動物園の目の前に建つ交番です。
杜を抽象化したような4本の柱兼屋根の様なものが建物を囲っているのが特徴です。
現在杜をイメージというと、分りやすく木のルーバーや木材を組み合わせたものになりそうですが、シルバーに輝く金属を使っているあたりが1990年という時代を感じさせていいですね。

設計:黒川哲郎
所在地:東京都台東区上野公園8-4
アクセス:上野駅より徒歩約5分
竣工:1990年

14.東京芸術大学

東京芸術大学の前身である東京美術学校ができたのが1887年であり、構内には1800年代に建てられた建築から現代建築まで様々な時代の建築が残っています。

一般的に一番見学しやすいのは東京芸術大学美術館で東京芸術大学の教授でもある六角鬼丈氏によって設計されました。
通常美術館は周りからは閉鎖的になりがちですが、収蔵スペースをコンパクトにまとめて4周に開くオープンな美術館は東京芸術大学とその教授が連携したからこそできる珍しい美術館です。

設計:六角鬼丈+東京芸術大学施設課+日本設計
所在地:東京都台東区上野公園12-49
アクセス:上野駅より徒歩約10分
竣工:1999年
備考:第42回BCS賞

その他にも岡田新一による奏楽堂(1998年)、天野太郎による絵画棟(1970年)や図書館(1965年)、金沢庸治による正木記念館(1935年)、岡田信一郎による東京美術学校陳列館(1929年)、林忠恕による赤レンガ1号館(1980年)などなど数々の建築が残っています。

15.国際子ども図書館(久留正道+真水英夫/改修:安藤忠雄+日建設計)

国際子ども図書館1906年に建てられた旧帝国図書館を、安藤忠雄氏による改修を経て国際子ども図書館としてリニューアルした図書館です。
100年以上前に建設された時も日露戦争による影響から未完成の部分がありましたが、安藤氏はここにガラスの箱を貫入させることで新たな建築として生まれ変わらせました。
はるか昔の建築の壁面が地層の様に表れて、新旧がぶつかり合う空間は思わず息を呑んでしまいます。
まるで古さと新しさが融合する上野という街そのものを象徴しているかのような建築に注目です。

ちなみに1階に併設されたカフェも、手軽な値段でランチやおやつなどを楽しめるのでとってもおススメですよ。

詳細記事
・上野「国際子ども図書館」新旧が融合した素敵な建築をレポート

設計:久留正道+真水英夫
改修設計:安藤忠雄/安藤忠雄建築研究所+日建設計
所在地:東京都台東区上野公園12-49
アクセス:上野駅より徒歩約10分
竣工:1906年(2002年改修)
備考:第45回BCS賞
開館時間:9:30~17:00
休館日:月曜、国民の祝日・休日
公式HP:https://www.kodomo.go.jp/

16.西郷会館 UENO3153(松田平田設計)

上野駅の不忍口からすぐ、西郷隆盛像の足元に建つのが西郷会館 UENO3153です。
戦後に建てられ日本の復興とともに歴史を刻んできた西郷会館を建替えプロジェクトとして上野の玄関口に新たに新築された建物は上野の街を映し出すスクリーンのようなファサードが特徴です。

公園と一体的に計画されているので、内部の階段・エレベータを上がると西郷隆盛像前にでて上野公園にシームレスに入ることができます。

設計:松田平田設計
所在地:東京都台東区上野公園1-57
アクセス:上野駅より徒歩約1分
竣工:2012年
公式HP:http://ueno3153.co.jp/

17.上野の森さくらテラス(竹中工務店)

上野の森さくらテラスは上野公園の一部として戦後に建てられた上野公園デパートを立て替えてつくられた商業施設です。
「渓谷」をコンセプトに上野公園の高低差をうまく利用しながら高台の上の公園と上野駅前を繋いでいます。
吹き抜けやブリッジを通して立体的に建物内を散策したり、谷を渡って施設内を周れるようになっていて上野の駅前に新たな人の動きを生み出しています。

設計:竹中工務店
所在地:東京都台東区上野公園1-54
アクセス:上野駅より徒歩約1分
竣工:2014年
公式HP:https://www.ueno-sakura.jp/

18.上野トイレミュージアム(東京藝術大学中山英之研究室)

上野トイレミュージアムは上野公園内に建つトイレをの改修プロジェクトです。
東京藝術大学の学生とコラボレーションし、建築だけでなく工芸や絵画、デザイン、音楽といった様々な専攻の学生が集まって設計・製作が行われました。
トイレという排泄行為の場所を自然の循環まで拡大し、自分の身体や五感に訴える様々な仕掛けがデザインされています。
個室の中にはそれぞれの動物とその生息環境が封じ込められていたり、ほかのどこでも体験できないトイレ体験ができます。

設計:東京藝術大学中山英之研究室
所在地:東京都台東区上野公園8
アクセス:上野駅より徒歩約5分
竣工:2020年

19.比留間歯科医院(比留間作次郎)

比留間歯科医院

続いて上野駅の正面口(東側)に移動して、浅草通りを程なく進んだところにある比留間歯科医院を見学します。
比留間歯科医院は1923年の関東大震災の復興期である1929年に建てられた木造洋風の歯科医院です。
当時の院長であった比留間作次郎氏自らが設計した建物
は、今から100年近く前に建てられたというから驚きですが、現在でも現役で使われているというからさらに驚きます。
下見板張りの上から銅板を巻き付けた外壁は、銅板屋根と調和しながら鈍い光を発しています。
黒い銅板と白塗りの木材のコントラストや、限られた敷地の中でも立体的に部材を組み合わせることで生まれる陰影など、見どころ満載の建物です。

比留間歯科医院

ちなみに塀のメッシュが取り付けられた開口は、元々は樹木がはみ出ていた跡。昔訪れた時には切り株が顔を出していましたが、今は完全に撤去されてしまったようです。

設計:比留間作次郎
所在地:東京都台東区東上野4-1-5
アクセス:上野駅より徒歩約4分
竣工:1929年

20.旧下谷小学校(東京市)

旧下谷小学校校舎

比留間歯科医院の裏手に建つ旧下谷小学校関東大震災の復興期に建てられた鉄筋コンクリート造3階建ての校舎です。
1990年に小学校としての役目を終えた後も、高校の校舎などに利用されていましたが、現在はその役目も終えて近隣の避難所となっているようです。
最近までつたなどの植物に覆われている状況でしたが、現在は蔦は撤去されて竣工当時のモダンな外観を見ることができます。
残念ながら再開発による取り壊しが決まっているそうですが、あと少しだけ上野の100年の歴史を感じる校舎が堪能できますので、近くを訪れた際には是非立ち寄ってみて下さいね。

設計:東京市
所在地:東京都台東区東上野4-7-9
アクセス:上野駅より徒歩約5分
竣工:1928年

※時間や料金は記事執筆時点のものです。実際に訪れる際は公式HP等で最新の情報をご確認ください。


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