六本木・乃木坂周辺で建築巡り!建築好きがおススメする名建築20選

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今日は東京都の六本木・乃木坂周辺で建築巡りをしてきましたので、そこで出会った名建築について紹介していきたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・乃木坂エリアでの建築巡りを写真と文字でレポート
・乃木坂エリアの著名な建築家がデザインした建築や歴史のある近代建築をまとめ
・乃木坂エリアの建築の見どころや注目ポイントを解説

ちなみにお隣の赤坂エリアでの建築巡りについてはこちらの記事でレポートしているので、興味のある方は併せてご覧ください。
関連記事
・赤坂で建築巡り!おススメの名建築30選を紹介

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1.都営地下鉄大江戸線六本木駅

大江戸線六本木駅

都営地下鉄大江戸線は、各駅の設計を著名な建築家や設計事務所が手掛け、各駅が特徴的なデザインとなっていますが、ここ六本木駅黒を基調に黄金色のアクセントが映える内装が特徴の駅舎となっています。
地下鉄の中でも深度が大きな大江戸線において、黒色の内装が自然と空間に馴染んでいて、六本木らしい艶と色気のある駅空間となっています。
様々に使い分けられた金色の素材は、管楽器をモチーフにしていて、駅を行き交う様々な人々と共鳴しながら空間を彩っています。

大江戸線六本木駅
大江戸線六本木駅

設計:MIA建築デザイン研究所
所在地:東京都港区六本木6-1-25
竣工:2000年

2.東京ミッドタウン

東京ミッドタウン

東京ミッドタウンは、旧防衛庁本庁檜町庁舎跡地の再開発事業として、2007年にオープンしたオフィス、商業、ホテル、住宅、美術館等からなる複合施設です。
約56万㎡もの空間が時には積層され、時には連なり、時には対比されながらひとつにまとまった建築は、まさに一つの街を形成しています。
多くの建築家や専門家がコラボレーションしているのも注目ポイントで、隈研吾建築都市設計事務所が手掛けたサントリー美術館や、坂倉建築研究所や青木淳建築計画事務所が手掛けた外装デザイン、内藤廣氏らが手掛けたとらやなど、様々なプロジェクトを一挙にみることができます。

東京ミッドタウン

設計:日建設計+SOM+青木淳建築計画事務所+坂倉建築研究所+隈研吾建築都市設計事務所+安藤忠雄建築研究所他
外構設計:EDAW
所在地:東京都港区赤坂9-7-1他
アクセス:六本木駅直結
竣工:2007年
備考:第49回BCS賞

3.21_21 design sight

21_21 design sight

21_21 design sightは、ミッドタウン・ガーデン内に建てられたデザインとアートの発信拠点です。
一枚の鉄板を折り曲げたような屋根が地下から地上を覆っいるデザインが特徴の建物は、建築家の安藤忠雄氏が手掛けました。
内部にはいると、地上から見える以上に広々した内部空間となっていて、ドラマチックに差し込む光がとても印象的な建築でした。

21_21 design sight

設計:安藤忠雄/安藤忠雄建築研究所+日建設計
所在地:東京都港区赤坂9-7-6
アクセス:六本木駅より徒歩約5分
竣工:2007年

4.文喫 六本木

文喫六本木は、六本木駅をでてすぐの場所にある青山ブックセンター六本木店の跡地にできたちょつと変わった新刊書店です。
文化を喫すると書き、入場料のある本屋としてオープンした文喫では、小説、人文書、科学や哲学、建築・デザイン、食、旅など様々なジャンルの約3万冊の書籍が並べられています。

店内はカウンター席、食事もできる喫茶室、複数人で利用できる研究室など様々な性格の空間が緩やかに連なっていて、様々な形での本との出会いの場がデザインされています。

文喫 六本木
文喫 六本木

設計:スマイルズ
所在地:東京都港区六本木6-1-20
アクセス:六本木駅より徒歩約1分
竣工:2018年

5.GEMS六本木

GEMS六本木

GEMS六本木は、六本木通りから1本路地を入ったところに建つ地上9階地下1階建ての飲食特化型のテナントビルです。
六本木らしい煌びやかなで上品なイメージの外装は、夜にはさらに陰影豊かな表情に変わり街を彩ります。
入口はプロジェクションマッピングによる演出がされていたりと、現代の技術を積極的に取り入れながら訪れた人を楽しませているのも注目ポイントです。

GEMS六本木
GEMS六本木

設計:野村不動産+イチケン
所在地:東京都港区六本木6-2-6
アクセス:六本木駅より徒歩約1分
竣工:2021年

6.ピラミデビル

ピラミデビルは、GEMS六本木の斜向かいに建つ地上4階地下1階建てのギャラリー、飲食店舗等の複合施設です。
ピラミデの名の通りピラミッド型の屋根の各棟が広場を中心に連なり、中央にはピラミッド型の天窓が配置されているのが特徴。
街の一角に変化に富みつつ、街に開かれたもう一つの街並みがつくられているのがユニークで、視線の抜けや錐形の造形によってゆとりある都市空間がつくり出されています。
現在は、現代アートを中心としたギャラリーが集まっていて、ヒューマンスケールな建築空間でアートと向き合えるスポットとなっています。

ピラミデビル
ピラミデビル

設計:山下和正/山下和正建築研究所
所在地:東京都港区六本木6-6-9
アクセス:六本木駅より徒歩約2分
竣工:1991年

7.六本木ヒルズ

六本木ヒルズ

六本木ヒルズは、高さ約240mの六本木ヒルズ森タワーを中心にした、オフィス、商業施設、住宅、ホテル、美術館等の複合施設です。
完成まで約17年の年月をかけ、総延床面積約76万㎡にも及ぶ巨大プロジェクトは、日本で最も有名な建築といっても過言ではないほど多くの注目を浴びました。
六本木ヒルズの中心となる六本木ヒルズ森タワーだけでも約38万㎡の面積を誇る巨大建築。
外観は、日本の折り紙や鎧兜などをモチーフにしながら象徴的且つ繊細な表情を見せるデザインとなっていて、見る角度や時期によって多様な見え方となるのが大きな特徴。

六本木ヒルズ
六本木ヒルズ

商業施設の名手ジャーディ・パートナーシップが手掛けた低層部や、展望台を含む森アーツセンター、様々な野外アートやコラボイベントが体験できる外部空間など、見どころ満載の建築です。

設計:森ビル+入江三宅設計事務所+コーン・ペダーセン・フォックス+ジャーディ・パートナーシップ他
外構設計:鳳コンサルタント環境デザイン研究所
所在地:東京都港区六本木6-10-1
アクセス:六本木駅より徒歩約1分
竣工:2003年

8.テレビ朝日本社ビル

テレビ朝日本社ビル

六本木ヒルズの建築でもう一つ特筆したいのが、森タワーの向かいに建つテレビ朝日本社ビルです。
江戸時代の名残を残す毛利庭園に隣接す?地上8階地下3階階建ての建物は、柔らかくカーブする障子のような外装が印象的な建物です。
一般の人にも開かれた高さ約30mのガラスのアトリウムは、庭園の環境や自然光を取り込む気持のいい空間となっていて、建物と街との中間領域にもなっています。
現代的でスタイリッシュな建物ですが、そこかしこに日本建築の美学や工夫が援用されているのも注目ポイントです。

テレビ朝日本社ビル

設計:槇文彦/槇総合計画事務所+森ビル
所在地:東京都港区六本木6-9-1
アクセス:六本木駅より徒歩約3分
竣工:2003年

9.乃木神社

乃木神社

乃木神社は、乃木坂駅を出てすぐのところに建つ神社で、隣接する敷地に建つ自邸で自刃した陸軍大将乃木希典と乃木静子夫妻を祀っています。
初代の社殿は明治神宮宝物殿や神田明神の設計を手掛けた大江新太郎氏が設計を行いましたが戦禍によって焼失していまいました。
現在の社殿は大江新太郎氏の息子であり、戦後日本を代表する建築家である大江宏氏が手掛けました。
反りの殆ど無い直線的な屋根は、シンプルながら気品と緊張感溢れるデザインになっていて、伝統的な建築空間とモダニズムの融合を試みた大江氏らしい建築となっています。

乃木神社

ちなみに2019年には授与所がリューアルされて、歴史ある建築群や自然と対比するようなスタイリッシュなデザインも見所です。

設計:大江宏/大江宏建築事務所(社殿、儀式殿、参集殿、宝物殿)、小栗誠詞/イド(授与所)
所在地:東京都港区赤坂8-11-27
アクセス:乃木坂駅より徒歩約2分
竣工:1962年(社殿)、1983年(儀式殿、参集殿、宝物殿)、2019年改修(授与所)

10.旧乃木邸

旧乃木邸

乃木神社の隣に建つ旧乃木邸は、陸軍大将であった乃木希典と乃木静子夫妻が住んでいた邸宅です。
1912年の明治天皇の喪儀当日に、まさにこの自邸で乃木夫妻は自刃し、その後の乃木神社の創建と乃木坂という地名が生まれたというこの場所は、今ではちょっとした歴史遺産でもあります。
将軍がドイツ留学中に見た建築を参考にしたという邸宅は和洋折衷のシンプルなデザインとなっていて、外部の見学通路からぐるりと巡ることができます。

旧乃木邸

また、隣接する馬小屋は邸宅より10年以上前に建てられたレンガ造りの建物で、本邸と同じくらい見ごたえのある貴重な近代遺産です。

馬小屋

設計:北沢虎造+乃木希典
所在地:東京都港区赤坂8-11-32
アクセス:乃木坂駅より徒歩約1分
竣工:1889年(馬小屋)、1902年(旧乃木邸)
開園時間:9:00~16:00
備考:港区有形文化財

11.乃木會館

乃木會館

乃木神社のすぐ隣に建つ乃木會館は、乃木神社と同じく大江宏氏が設計し、様々な結婚式や催し物が行われる会館です。
大江氏といえば、以前このブログでも三田の普連土学園を紹介しましたが、まさに同年に竣工した普連土学園にも通じるデザインが特徴です。
西洋の洋館の要素も感じるバルコニーや褐色のレンガ外壁などは普連土学園にも共通する要素ですが、それらの要素も乃木邸馬小屋や起伏のある地形などのこの場所ならではの要素とよく馴染んでいるのが面白いです。

設計:大江宏/大江宏建築事務所
所在地:東京都港区赤坂8-11-27
アクセス:乃木坂駅より徒歩約2分
竣工:1968年

12+SHIFT NOGIZAKA

旧乃木邸から乃木坂を下ってすぐのところに建つ+SHIFT NOGIZAKA(プラスシフトノギザカ)は、2021年に竣工したばかりの12階建てのオフィスビルです。
植物の根をモチーフにしたという外装材は、乃木神社の森や乃木坂のパワーを吸って成長するイメージを形にしたもの。
ダイナミックで立体的な構成は、まさに乃木坂でこれから成長しようとしている企業を象徴しているようで、清々しさすら感じます。

設計:山下泰樹/ドラフト
所在地:東京都港区赤坂8-11-26
アクセス:乃木坂駅より徒歩約2分
竣工:2021年

後半も引き続き乃木坂の注目建築を紹介します

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