ミキモト銀座は柱も壁も窓もないけど、時代を切り開く建築だった【東京銀座】

東京建築巡り
今回紹介する建築は銀座に建つ「MIKIMOTO Ginza 2」です。
地上9階、地下1階建ての宝飾品のミキモトの直営店で、建築家伊東豊雄氏の設計です。
外皮は2枚の鋼板の間に厚さ20cmのコンクリートを流し込んだ鋼板コンクリート構造を採用していて、14m×17mの長方形で高さ48mの中に柱はありません。
今回注目する建築のポイントは、「近代建築(モダニズム)を乗り越える新しい建築を試みたこと」です。
 
近代以降、今現在に至るまで我々の周りにある建築のほとんどは近代建築の枠組みの中にあります。
つまり今現在私たちが当たり前だと思っている、柱で支えられて、壁で仕切られて、窓から光が入ってくる建築です。(そんなの当たり前って思いますよね。)
 
設計者の伊東豊雄さんはそんな当たり前のことに疑問を投げかけます。
この建築では外皮が建物を支えるであって建物を区切るであり、その壁のパターンによって光を取り入れるだったり出入りする為のドアだったりして、「柱」や「壁」や「窓」といった旧来の建築を構成する言語を解体したのです。

【銀座】MIKIMOTO Ginza2-2
もう1度建物をよく見てみると、どこまでが壁でどこまでが柱といった境がないのがよくわかりますね。

また開口部も壁と窓の境目が限りなくゼロになるようにデザインされています。
通常の窓ならばここが窓ですよ、ここがドアですよと区切られていると思いますが、MIKIMOTO Ginza 2からはそうした旧来の枠組みを取り払った建築をつくるという意思が感じられます。

こうした建築は2000年以降くらいからコンピュータの発展とともに試みられるようになり、横浜にある「横浜大さん橋国際客船ターミナル」(2002年竣工)がその転換点といわれています。 伊東豊雄氏の設計では表参道の「TOD’Sビル」も同じコンセプトが試みられています。

まさにジュエリーボックスのようなこのビルは、まさにそうした近代建築からの脱却し、その先の未来の建築像を模索する建築としてみると、より輝いて見えるのではないでしょうか。

■まとめ
・柱や壁や窓といった今まで当たり前だった建築要素を転換して、新たな時代の建築を目指した
・コンピュータをはじめとする技術の進歩が可能にした建築


↑伊東豊雄さんの「伊東豊雄 21世紀の建築をめざして」を読むと、より伊東さんの建築について理解できるのでおススメです。(Amazonで見る)

■建築情報
名称:MIKIMOTO Ginza 2
設計:伊東豊雄+大成建設
所在地:東京都中央銀座2-4-12
最寄り駅:銀座一丁目駅徒歩1分
竣工:2005年



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