神保町「天麩羅はちまき」文豪も通い詰めた老舗の天ぷら屋&建築をレポート

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今回は本の街神保町にある天麩羅(てんぷら)はちまきを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・天麩羅はちまきを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・天麩羅はちまきの基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・天麩羅はちまきの建築的な見どころや注目ポイント

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1.昭和初期に建てられた近代建築で絶品の天ぷらを堪能

今回訪れたのは、古本の街としても知られる東京神保町です。
神保町といえば、このブログでも神保町での建築巡りの記事や、神保町シアタービル、老舗の純喫茶ラドリオなどいつくかの作品を紹介してきました。

今日紹介するはちまきは、神保町駅をでて南東側エリアに通る神田すずらん通り沿いに建つ老舗の天ぷら屋さんです。

神保町やすぐ隣の淡路町は、古くから文化人が足繁く通ったグルメスポットでも有名ですが、はちまきは特に江戸川乱歩が足繁く通ったことで知られるお店です。

天麩羅 はちまき

建物は昭和初期に建てられた木造2階建てで、外装はこの時期流行していたスクラッチタイルが何とも味わい深い店舗です。
この建物が建てられた昭和初期はちょうど関東大震災の復興時期であり、鉄筋コンクリートで再建された建物もあれば、この建物の様に木造建築を耐火性の高い素材で覆った建物も多くつくられました。

天麩羅 はちまき

天麩羅はちまきは創業は1931年、ここ神保町に移ってきたのは戦後まもなくのこと。
外装はかなりの風格を感じますが、まだまだ現役で営業する人気店となっています。

天麩羅 はちまき

開店時間まで少し時間があったので、外装のスクラッチライルや独特のデザインの窓などを観察していると、開店10分前くらいから人が並び始めてきました。

店先にははちまきの創業者である青木寅吉氏と江戸川乱歩が映る大きな写真が飾られています。
ちなみにはちまきを巻いた笑顔の男性が創業者の青木氏で、その右側に映る眼鏡の男性が江戸川乱歩です。

この写真は今も名前を変えて残る東京作家クラブの会合の写真で、青木氏は会の後援者であり、こちらの店舗の2階では定期的な集まりが執り行われていたようです。

こうした白黒写真を見ると、歴史の1ページがこの場所で刻まれていたことがとてもリアルに実感できます。

ちなみにはちまきはテイクアウトもやっているそうで、開店前の店前にはメニューとサンプルの箱が並べられていました。

2.江戸川乱歩も愛した絶品の穴子海老天丼を体験

店前で少し待った後はピッタリ11時にお店がオープン。
順番に中へと案内されます。

天麩羅 はちまき

店内はクリーム色の壁とちょっと濃い目の柱のコントラストが印象的な和風のデザイン。
照明や半個室の仕切り壁に開けられた開口部なども素敵です。

天麩羅 はちまき

カウンター席と半個室のテーブル席があって、お一人様からカップルやグループ客まで幅広いお客さんがいました。

年配客も多かったですが、意外と若者も多くて色々な年齢層の人に親しまれているようです。
間口はコンパクトでしたが店内は奥に長く伸びていて、総席数は33席。想像以上の客席数がありました。

私が訪れたのはランチの時間帯でしたがメニューはシンプルで、ノーマルの天丼の他に海老天丼、穴子海老天丼、天麩羅定食といったラインナップ。

天麩羅はちまきのメニュー

看板メニューは穴子海老天丼(1700円)で、丼からはみ出すほどの大きな穴子のサービスメニューです。しばらくすると、ごま油のいい香りと、天ぷらを揚げる独特の音が聞こえてきて、食欲が刺激されます。

到着した丼がこちら。
ウワサ通りの巨大な穴子と、クロスする海老、野菜がのったはちまき自慢の丼です。

天麩羅はちまきの天ぷら

穴子は丼の倍ほどあります。
また、丼の他にもお漬物と味噌汁がセットになっている豪華さ。

見た目が豪華なだけでなく味も絶品で、サクサクの天ぷらと立ち上るごま油の香りが食欲を刺激してあっという間に食べ終えてしまいました。

天麩羅 はちまきの天丼

1杯のどんぶりを何十年も前に同じ場所で江戸川乱歩も同じように食していたことを思い浮かべると、ちょっと不思議な感覚になります。

素敵な空間と受け継がれた老舗の味をたっぷりと堪能して、今回の建築巡りも大満足なものとなりました。
とてもオススメのお店ですので、皆さんも機会があれば是非訪れて、その空間と味を楽しんでみてくださいね。

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天麩羅はちまき
所在地:東京都千代田区神田神保町1-19
アクセス:神保町駅より徒歩約3分
竣工:昭和初期
創業:1931年
営業時間: 11:00~21:00
定休日:火曜
公式HP:https://gfyg100.gorp.jp/

※記載している営業時間や金額は記事執筆時点のものです。変更となっている場合もありますので、訪れる際は公式HP等をご確認ください。


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