川崎「かなまら祭」性のシンボルを担ぐ話題の祭りをレポート【閲覧注意】

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今日は神奈川の川崎で毎年行われているかなまら祭にいってきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・かなまら祭を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・かなまら祭の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・かなまら祭の見どころや注目ポイント

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1.川崎で毎年行われる話題の奇祭を体験

今回訪れたのは、神奈川県の川崎大師駅から歩いて3分ほどの所にある金山神社で行われる「かなまら祭」です。

かなまら祭は、毎年4月の1週目の週末に行われるお祭りなのですが、一部では日本一の奇祭、珍祭とも言われるちょっと変わった祭り。
このかなまら祭では男性器を形どった巨大なピンクの神輿(みこし)が町内を練り歩き、その不思議な光景から日本人のみならず多くの外国人も訪れる川崎大師の隠れた名物イベントにもなっているお祭りです。

かなまら祭

私も数年前にこの祭りのことを知り気になってはいたのですが、コロナ禍だったこともあり、ここ数年は大々的な祭りは中止となっていました。
2023年に数年ぶりに大々的なイベントが復活すると聞き、この度初体験してきました。

かなまら祭が行われるのは、厄除け大師としても知られ初詣には最大300万人が訪れたこともある川崎大師のある大師線川崎大師駅。

かなまら祭のポスター

普段は乗降車がそんなに多くない川崎大師駅ですが、かなまら祭りの行われる春の季節が近づくと構内にポスターが貼られるなど段々と様相が変わってきます。

金山神社

かなまら祭りが行われる金山神社は、駅から歩いてすぐのことろにある小さな神社です。
金山神社は若宮八幡宮の境内にある神社で、別名かなまら様とも呼ばれています。

境内には写真のような男性器をモチーフしたご神体や金床がいくつも配置されていますが、かなまら祭りの起源は江戸時代、宿場町として栄えた川崎宿で生まれた「地べた祭」がルーツとなっています。

この「地べた祭」は遊女の性病除けや商売繁盛を願って始まった祭りでしたが、戦争とその復興が行われる中でそうした祭りの習慣はなくなり、すっかり忘れられていました。

金山神社

そうした中で、1960年代に海外の民族学者が、かつて行われていた地べた祭りの風習や境内に残された性器を形どった奉納物に着目したことをきっかけに、1970年代にかなまら祭りとして復活し、以降仮装行列などの様々な要素を盛り込みながら現在に至ります。

金山神社のシンボル

性的なシンボルを掲げた信仰は古来より世界各国にありますが、この民俗学者が英語で海外に紹介したことや、当時エイズが世界的な問題として認知され始めていたことから商売繁盛・子孫繁栄・夫婦和合・性病避けなどのご利益のある祭りとしてのかなまら祭が、徐々に認知されるようになったといいます。

また、かなまら祭はその発展の過程で男根を形どった神輿や仮装行列などを取り入れながら発展し、SNSをはじめとするインターネットが普及し出すことで益々その認知度は上がっていきました。

ちなみに性的なモチーフがどうしても奇抜で卑猥なイメージを浮かべがちですが、かなまら祭りのような祭事だけでなく、実は建築やアートの世界でも度々用いられているモチーフでもあります。
建物のシルエットに男性器のメタファーを用いたり、最近できた話題の図書館も女性器や子宮をモチーフにしていたりと、人間の持つ生や性が意味として込められるケースは多々あります。

2.巨大なピンクの神輿が街を巡る面掛行列は必見

祭りは4月の第1週目の週末に行われるのですが、特に外国人をはじめとして物凄い数の人達が集結しています。
祭りは2日間にかけて行われ、1日目の土曜日は大根削りなどのイベントが、2日目の日曜日には例祭や神輿渡御(面掛行列)が行われます。

今回は2日間とも体験したのですが、特に面掛行列が行われる2日目は駅を降りると、想像以上に人、人、人。
頭に性器の形をした被り物をした人や、名物「子宝飴」を咥えた人がそこら中にみられます。

境内をゆっくり探索したり、かなまら祭の名物飴などを並ばずにゲットするなら1日目、祭りの雰囲気を味わいたいなら2日目に訪れるのがオススメです。
面掛行列は、金山神社からスタートしてすぐ近くの大師公園まで神輿が担がれていくのですが、この神輿もインパクト大。

エリザベス神輿

写真のエリザベス神輿(みこし)は、男性器を形どった巨大なピンクのお神輿で、何人もの男女に担がれながら街中を練り歩きます。

神輿は他にも水平に張り出した舟神輿や、年季を感じる木製の神輿などがあり、大勢の人に取り囲まれながら少しづつ進んでいきます。

参道の両脇やゴールである大師公園には様々なお店もでていて、この日しかゲットできない様々なアイテムが売られています。

おまんじゅうやソーセージもこの日は、性的なモチーフにかけたものばかりとなっていて、歩いているだけで面白いです。

かなまら祭りのキャンディー

せっかくなので私もキャンディーを購入して、頬張りながら祭りを楽しみました。

他にも、祭りやイベントの定番のバルーンがあったり、かなまら祭り仕様のガチャガチャがあったりしますが、かなまら祭りではどこをみても性器の形ばかり。

子孫繁栄や安産、縁結びなどの願いと、ちょっとふざけた俗っぽさの両方が全力で伝わってきて面白いです。

祭りに参加している人はお年寄りから子どもまで様々、女性も男性も、日本人も外国人も様々な人が入り乱れながら笑顔で祭りを楽しんでいる光景がみられるのがとても印象的でした。

かなまら祭りのキャンディー

祭りをたっぷりと楽しんで、せっかくなので子宝飴のエリザベス夫婦セットもお土産にゲット。
大満足のかなまら祭体験ができました。
とてもオススメのお祭りなので、興味のある方は思い切って参加してみてはいかがでしょうか。

ちなみにすぐ近くの川崎大師を訪れたレポートも書いていますので、興味のある方は是非あわせてご覧下さい。
関連記事
・川崎大師で建築初詣!建築好きが境内をレポート

かなまら祭り
開催場所:神奈川県川崎市川崎区大師駅前2-13-16金山神社~大師公園
開催日:毎年4月の第1土曜、日曜
備考:今回のレポートは2023年のかなまら祭りのものです。年ごとの詳しい開催情報はホームページや公式SNS等をご確認ください。


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