盆栽美術館がスゴイ!初心者にもおススメの美術館で盆栽の世界を堪能【埼玉県大宮】

こんにちは。建築好きのやま菜です。
今日は前回に引き続き埼玉県の大宮にある盆栽美術館を見学してきましたので、建築好きの視点からその魅力やポイントをレポートしたいと思います。
世界初の盆栽美術館として大宮の地にオープンした盆栽美術館は、盆栽初心者でも楽しめるとっても魅力的な美術館でした。今日はそんな盆栽美術館について、実際に訪れた感想も踏まえて紹介したいと思います。

【こんな人におすすめ!】
・盆栽村の見どころや、注目ポイントについて知りたい
・盆栽におススメのスポットを知りたい
・建築に興味があって、有名建築家の作品を詳しく知りたい

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1.盆栽の聖地大宮!?埼玉県大宮に誕生した盆栽美術館とは?

盆栽美術館は盆栽の聖地であるさいたま市大宮区の盆栽村に2010年に建てられた世界初の盆栽専門の美術館です。
埼玉で盆栽?と疑問に思う方も多いと思いますが、実は大宮は全国でも有数の盆栽の聖地でもあるのです。

その歴史は大正時代にさかのぼり、1923年(大正12年)に起きた関東大震災で被災した東京団子坂(現在の文京区千駄木)の植木職人が盆栽の育成に適した土壌を求めて大宮のこの地へ移り住んだことがはじまりとされています。
最盛期は30を超える盆栽園を要した盆栽村は、今や日本国内だけでなく海外でも多くのファンを抱える盆栽好きにとって聖地ともいわれていて、多くの来園者を迎える隠れた埼玉のホットスポットとなっています。

そんな盆栽村において、盆栽により一層親しみ、盆栽の奥深さを知れる施設としてオープンしたのが盆栽美術館です。
この美術館では盆栽初心者であっても盆栽に親しめるようになっているので、盆栽にちょっと興味があるという人や、ちょっと変わった美術館に行ってみたいという人は是非一度訪れてみてください。

2.アクセスやおすすめの訪れ方は?

私は全くの盆栽初心者なのですが、盆栽好きの友人に案内してもらって盆栽村&盆栽美術館を訪れました。
盆栽村巡りのレポートは前回の記事で詳しく書いたので是非合わせて読んでいただけると嬉しいです
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・盆栽村がスゴい!建築好きが巡る盆栽の聖地ツアー【埼玉県大宮】

盆栽といっても素人にはどうやって見ていいかすらさっぱり分からないと思いますが、盆栽美術館ではそんな盆栽初心者にもわかりやすいように実際の盆栽と鑑賞ポイントが分かるようになっています。
盆栽美術館を訪れた後に盆栽村を散策すると、今まではすべて同じ鉢植えに思えた盆栽がとっても面白く見えてくるのです。
盆栽美術館はJR宇都宮線の土呂駅から徒歩約5分ほどのアクセスなのですが、まず盆栽村を見る前に、何も知らない状態でこの美術館を訪れることをおススメします。

施設情報は以下の通りですが、公立の美術館にしてもその入園料は格安です!
入館料は格安ですが、樹齢1000年を超える盆栽から、盆栽にまつわる絵画・歴史資料まで様々な展示が楽しめます。

■開館時間
 3月~10月 午前9時~午後4時30分 ※入館は午後4時まで
 11月~2月 午前9時~午後4時 ※入館は午後3時30分まで
■休館日
 木曜日
 年末年始
■観覧料
一般 310円
高大生・65歳以上 150円
小中学生 100円
■盆栽美術館公式HP
https://www.bonsai-art-museum.jp/ja/

そんな盆栽美術館、実際にどんな美術館なのか早速見ていきましょう!

3.早速突入!まずは季節の一鉢に注目!

土呂駅から5分ほど歩くと盆栽美術館に到着です。
盆栽村には全部で6つの盆栽園がありますが、土呂駅から一番近い盆栽園はこの美術館の先にあります。
土呂駅からのアクセスであればこの美術館は盆栽村巡りで一番最初に訪れるのにピッタリの立地です。

入り口につくと純和風の外観の建物がお出迎えしてくれました。
この美術館は中央に大きな庭園があり、その庭園を取り囲むこうなコの字型の配置なのですが、外から見るとあまり美術館のように思えない外観です。
入り口の門をくぐってすぐ右手のエントランスを入ると早速「季節の一鉢」と呼ばれる展示コーナーがアイストップになっていてその迫力に視線を奪われます。

この一鉢はその名の通り時期によって入れ替えをしていて、その時期にしか見られない一鉢が選ばれているので、訪れた時々によって違った盆栽が楽しめます。
この一鉢がある場所がエントランスロビーになっていて、左手に受付、奥に2階の講座室や盆栽テラスが配置されています。

手荷物は受付右手のロッカールームに預けることができるので、鑑賞の邪魔になるリュックや荷物は事前に預けておくことをおススメします。
美術館ではロッカールームが遠かったり狭かったりして不便なことが多いですが、この盆栽美術館ではわかりやすく利用しやすい位置に配置されているのがうれしいですね。
建築好きとしてはこの利用者目線の親切なロッカーの配置と黒いシックなデザインにとても好感が持てて隠れた注目ポイントと言えます。

4.実際の盆栽を見ながら鑑賞ポイントを学べる室内展示は初心者にピッタリ!

受付を済ませるとまずは受付左手の建物内の展示ゾーンを巡っていきます。
はじめに見学するのはコレクションギャラリー。こちらは撮影禁止エリアなので写真がないのが残念ですが、プロローグ・ギャラリー・座敷飾りの3つのコーナーで構成されています。

最初のプロローグでは導入として盆栽に関わる盆器や水石、歴史資料などが展示されています。
ここでやんわりと盆栽に関する基礎知識を学んだ後は実際の盆栽が展示されるギャラリーになります。

このギャラリーの構成が初心者にとってはとても有り難く、左手に実際の盆栽、右手に「盆栽の見方」と題打つ鑑賞ポイントが少しずつ解説されているので、実際に盆栽をどう見るとよいのか、面白いのかがよく分かります。
例えば最初に「根張り」という根っこの鑑賞ポイントが解説されているのですが、その向かいの盆栽では理想的な根張りの盆栽が展示されているといった具合です。
私が一番面白いと思ったのは幹や枝の一部が枯れて(枯らして)白くなることで緑の葉と美しいコントラストを生み出す「ジン・シャリ」です。
解説の向かいに展示されている盆栽では確かにジン・シャリによって美しい形とコントラストが生み出されているのですが、こういったことを知識によるインプットと実物の両方で学べることは、この後の盆栽干渉を何倍も面白くしてくれます。

ギャラリーの先には座敷飾りと呼ばれる盆栽の室内展示コーナーがあります。
盆栽が本格的に室内で飾られるようになったのは江戸時代に入ってからだそうですが、この展示コーナーでは「真」「行」「草」と呼ばれる3つの格式に合わせて実際の座敷の間がつくられています。
世界初の盆栽専門美術館として建てられた美術館だからできる展示を堪能しました。


↑盆栽村について気になった方はこちらの「大宮盆栽村クロニクル」も面白いのでおススメですよ!(概要をAmazonで見てみる)

5.屋外もおススメ。中央の盆栽庭園も見どころ満載!

座敷飾りを出るといよいよ屋外展示の盆栽庭園に出ます。
この盆栽庭園の左側は盆栽に関する絵画や歴史資料などを展示する企画展示室となっています。中央・右手は屋外展示になっていて約60点の盆栽を様々な角度から鑑賞できます。

屋外展示ということもあり、正面からだけでなく横や後ろからも鑑賞できる盆栽も多くありとても面白いです。
考えてみれば当然ですが、日当たりの調整の為に後ろ向きに展示されている盆栽もあったりします。盆栽に後ろと前があるというのも初めて知りましたが、そういった視点で見てみると確かに表があるのが分かり興味深いです。

屋外展示では大胆に水やりがされた後の盆栽もあったりして、瑞々し生き生きした盆栽も楽しめました。

ここで生きてくるのが先ほどのギャラリー展示で解説されていた「盆栽の見方」です。
この根は「盤根」になっていてスゴイとか、根本から最初の枝までの「立ち上がり」と呼ばれる部分の迫力がスゴイなど、早速先ほど手に入れた知識が役立ちます。

私が訪れたのは11月の紅葉の季節だったので、赤く色づく美しい紅葉の葉も見ることができました。
盆栽に限ったことではないですが、少しの知識があるだけでこんなに違っていろんな角度から楽しめるのだとウキウキしながら庭園を巡ることができました。

6.忘れずに上りたい2階の盆栽テラスは絶景!

盆栽庭園を見た後は再度建物の中に戻りミュージアムショップでお買い物。
ここで忘れずに見ておきたいのは2階の盆栽テラスです。

こちらは美術館をひとしきり見た後の休憩スポットにもなっているのですが、テラスからは先ほど見ていた屋外の盆栽庭園を一望することができます。
2階の建物内部には展示スペースはないので、知らずに通り過ぎてしまう人も多いようですが、訪れた際には忘れずに上ってみることをおススメします。

7.裏手の販売所もおススメ!最後は裏の出口から出よう!

大満足で盆栽美術館を出た後は冊状の通路を通って裏側の出口から美術館を出ました。
盆栽美術館の裏手には盆栽の販売所があるので、気に入った盆栽があればここで購入もできます。
小さいものでは数千円から購入できるので、一度覗いてみることをおススメします。

また、土呂駅側から一番近い盆栽園である蔓青園へもこちらの出口が若干近道になっているので、盆栽美術館を出る際はこちらから盆栽村に向かうとスムーズでした。


↑こちらも世界初!盆栽漫画「雨天の盆栽」もおススメです!(概要をAmazonで見てみる)

いかがでしたでしょうか。
私は盆栽に関しては全くの初心者ですが、実際にこちらの盆栽美術館を訪れることですっかり盆栽のファンになってしまいました。
初心者でも気軽に訪れることができて楽しめる盆栽美術館。皆さんも機会があれば是非トリップして見てください。

設計:高橋設計
所在地:埼玉県さいたま市北区土呂町2-24-3
アクセス:土呂駅徒歩約5分
竣工:2010年


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