大阪府立中之島図書館がスゴい!100年の歴史が詰まった近代建築をレポート

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今日は先日の中央公会堂に引き続き、大阪中之島に建つ大阪府立中之島図書館を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・大阪府立中之島図書館を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・大阪府立中之島図書館の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・大阪府立中之島図書館の建築的な見どころや注目ポイント

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1.惚れ惚れするような素敵過ぎる図書館を探訪

今回訪れた大阪府立中之島図書館は、明治の終わりの1904年に第15代住友吉左衛門氏の寄贈によって建てられた図書館です。

住友家といえば江戸時代初期から続く名家で、第15代住友吉左衛門氏は1895年に住友銀行を創設したり、後に大阪市立美術館も寄付するなど、経済界だけでなく文化や教育面の発展にも大きな功績を残した人物として知られています。

1904年に竣工したのは中央部分と1号書庫のある現在の本館で、少し後、大正時代の1922年に両側部分が増築されて現在の姿となりました。

日本銀行 大阪支店
日本銀行大阪支店

ちなみにすぐ近くに建つ日本銀行大阪支店もこの建物の建つ前年に竣工していて、大阪府立中之島図書館と合わせて大阪ではまだ殆どなかった本格的な西洋建築が誕生し、当時の人々を大きく驚かせました。

建物の設計を手掛けた野口孫市氏は、逓信省を経て1900年に住友本店臨時建築部に入り、大阪府立中之島図書館建設時には技師長として設計の中心を担いました。
ちなみに住友本店臨時建築部は、後に日建設計工務となり、現在の日建設計となります。
日本最大の組織設計事務所である日建設計の源流が住友本店臨時建築部だったというのは今回初めて知りましたし、その最初期の建築がこの大阪府立中之島図書館だったことにはとても驚きました。

建物の外観はルネッサンス様式を踏襲した堂々たる姿。正面のコリント式の柱と、その柱に支えられた三角形のペディメントは、ローマのパンテオンを思わせる、人類の知の集積を象徴しているような建物となっています。

両翼部は1922年に増築されたもので、1915年に野口孫市氏が亡くなった後に、住友営繕の指揮をとっていた日高胖(ひだかゆたか)氏がその設計を手掛けました。
まるで初めから一つの建物だったかのような自然な外観には、ある種の普遍性のようなものを感じます。

2.圧巻のドーム空間で人類の知の一端に触れる

図書館の入口は正面の大階段の両脇となっていますが、まずは大階段を登って中央の中央ホールを見学。

中に入ると圧巻のドーム空間が来館者を迎えれてくれます。
古典主義建築のお手本のような外観から大きく印象が変わって、内部はバロック建築を引用しているのも面白いです。

頂上のガラスのドームからは自然光が溢れ、優しい光が空間全体を満たしています。

石が中心となっていた外部に対して、内部は木材が多く使われているのも印象的で、荘厳な空間だけれど親しみも感じることができます。

建物の外観は、どこかアメリカの古典主義建築らしさも感じましたが、内部はバロックであったり、その他のヨーロッパの建築の要素が散りばめられていて、世界各国の建築要素が集積している印象も受けます。
明治期に入ってはじめて世界各国の様々な建築様式が輸入された日本らしいとは言えますが、それらを消化し破綻なく取り入れているのは素晴らしいです。

中央の回廊には菅原道真、孔子、ソクラテス、アリストテレス、シェイクスピア、カント、ゲーテ、ダーウィンの8人の賢者の名が刻まれています。8人のセレクトも絶妙で面白いですね。

中央ホールには「知性」と「野性」を表す2体の銅製彫刻も置かれています。
こちらの像は知性を表す「文神像」で書物を手にしています。

このホールを散策していると、そこかしこで人類の知に対するリスペクトと可能性を感じ取るとこができる幸せな空間でした。

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3.記念室をはじめ見どころ満載な内部空間をたっぷり堪能

建物の各室の多くは現役の図書館や会議室として使われていますが、中でも正面エントランスの真上にある記念室は特別な存在。
こちらの記念室は、大阪の実業家達の議論の場としても使われたほか、海外からの要人をもてなす貴賓室としても使われていたそう。

正面の扇型の窓は、外から見たときは装飾か吹抜けの天窓かと思っていたのですが、こちらの部屋に優しい光をもたらしていました。
木製のサッシやガラスも当時のものがそのまま残っていて、時代の重みを感じます。

この他にも各閲覧室では、迫力の柱や当時の面影を至ることろに発見できて、巡っているだけで楽しくなってしまいます。

ここからから再び階段を下りて1階へ。
このホールと円形の階段は何度通っても惚れ惚れしてしまう美しさです。

1階の奥には全国の各業界の新聞が集まる新聞室なる部屋もありました。
中之島周辺は大阪有数のビジネス街でもありますが、そんなエリアの特性からでしょうか。

1階の自動ドアは大階段のちょうど真下の位置となっていて、ここで正面から見えた左右の入口に繋がります。

外に出ると、そこには現代の大阪の風景が広がっていて、まるでタイムトリップしてきたような不思議な感覚と高揚感が体に残っていました。
100年の歴史と様々な関係者の思いと情熱が詰まった図書館をたっぷりと堪能して、この日の建築巡りは大満足で終了となりました。

ちなみに大阪大阪&梅田駅周辺の建築巡りについても書いていますので、興味のある方は是非併せてご覧ください。
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大阪府立中之島図書館
設計:野口孫市+日高胖
所在地:大阪府大阪市北区中之島1-2-10
アクセス:大江橋駅徒歩約3分、淀屋橋駅徒歩約3分
竣工:1904年(1922年増築)
公式HP:https://www.library.pref.osaka.jp/site/nakato/
備考:重要文化財


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