大阪中之島「大阪市中央公会堂」至高の名建築を見学&ディナー

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今日は、大阪の中之島エリアに建つ大阪市中央公会堂を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・大阪市中央公会堂を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・大阪市中央公会堂の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・大阪市中央公会堂の建築的な見どころや注目ポイント

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1.100年以上の歴史を持つ大阪の名建築を見学

今日紹介するのは、先日の大阪建築旅行で訪れた大阪市中央公会堂。
大阪の中之島エリアといえば、大阪駅・梅田駅を南に10分ちょっと歩いたところにある堂島川と土佐堀川に挟まれた中洲のエリア。

古くから天下の台所大阪の拠点として栄え、経済・文化の中核地点となってきたエリアです。
そんな中之島に、100年以上の歴史を持つ名建築があると聞き、今回の旅行をきっかけに訪れてきました。

大阪市中央公会堂の外観

なんば橋駅の4番出口を出ると、早速ネオルネッサンス様式をベースにした見事な外観に圧倒されます。

大阪市中央公会堂が建てられたのは、大正時代の1918年。
明治時代の末期の1911年に大阪の実業家岩本栄之助氏の当時の額で100万円もの巨額の資金を大阪市に寄付をし、公会堂の建設が行われることになりました。
岩本氏は実業家としてアメリカへ視察旅行をした際に、実業家が私財を投じて公共建築の建設を後押ししていることに感銘を受けて、帰国後に公会堂建設に心血を注ぎました。

建設に際してはまずはコンペが行われ、後に明治生命館や歌舞伎座といった数々の名建築を生み出す建築家の岡田信一郎氏が一等案に選ばれました。
このとき岡田氏はまだ30歳手前の若手建築家でした。
その後、岡田氏の当選案に基づいて、辰野金吾と片岡安が実施設計を行って公会堂が完成となりました。

日本銀行 大阪支店

ちなみに、今も残る中之島の近代建築といえば、日本銀行大阪支店(1903年竣工)大阪府立中之島図書館(1904年竣工)があります。
特に日本銀行大阪支店は、実施設計を行った辰野金吾と片岡安が設計を手掛けているので、訪れる際は合わせて見てみることをオススメします。

大阪市中央公会堂の外観

大阪市中央公会堂のデザインは先の2つの近代建築と比べても華やかさと楽しさがにじみ出ていて、明治期とは違った大正時代ならではのハイカラな雰囲気を感じます。
そして大阪市中央公会堂は、建設から100年以上に渡って大阪の芸術・文化の拠点として多くの人々に愛されることなり、ヘレン・ケラーやガガーリン大佐といった歴史的な人物もここで講演を行うことになります。

大阪市中央公会堂の外観

外観の見どころはたくさんあるのですが、一つの注目ポイントは覆輪目地(ふくりんめじ)と呼ばれる、盛り上がったようなレンガの目地です。
覆輪目地といえば同じ辰野金吾が設計した東京駅が有名ですが、職人芸によるこの覆輪目地によって、レンガの継ぎ目のエッジが際立ち、美しくて優雅な外観となっているのです。

また、長い歴史の中で度重なる改修・修繕が行われてきましたが、2002年の大規模な修繕工事によって創建当初の姿の復元・補修が行われたほか、設備の更新や免震装置の追加などが行われました。

現在でも各会議室は一般市民も借りることができる他、申込みが必要ですが、無料の見学ツアーも行われています。
また、申込み不要で見学できる展示スペースや地下のレストランも整備されていて、この建築の魅力をたっぷりと堪能することができます。

2.豊かな空間と歴史の詰まった内部をたっぷりと堪能

建物の内部は、地下1階の一部が展示スペースとして公開されています。

内部は改修されている部分も多いですが、そこかしこに見られる竣工当時の面影や陰影が豊かな空間は健在です。

大阪市中央公会堂の内観

建物の周りにはドライエリアと呼ばれる地下に光を入れる為の掘り込まれた庭が設けられていることもあって、地下階の自然光によって照らされる屋内空間がとても美しいです。

また、時折合わられるレンガの荒々しい内壁や当時の建具なども味わい深いです。

エレベーターの横には、当時使われていたエレベーターの昇降装置の一部が置かれています。
アメリカから輸入したエレベーターで、地下階から3階までの16m強の高さを行き来していたそうです。

大阪市中央公会堂の内観

展示室には公会堂建設の為に私財を投じた岩本栄之助氏に関する展示品の他、大阪の近代建築についての資料も展示されていて、建築好きとしてはとても楽しめました。

こちらは、創建当初に建物の基礎杭として地中に埋められていた松杭で、2002年の免震工事の際に発掘されました。
中之島は決して地盤のいい土地ではなかったそうですが、3〜4mほどある松杭を大量に打ち込むことで建物を強固に支えていたことが伺えます。

大阪市中央公会堂の内観

最後にこちらが大集会室のロビー空間です。
アーチによる堂々とした架構と、繊細な装飾のコントラストがとても素敵です。
素材の使い分けも豪華で大胆で、ここだけでもまるで宮殿に迷い込んだような非日常的な気分を味わえます。

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3.地下のレストランもオススメ!ランチからディナーまで名建築を堪能できるスポット

せっかくの大阪と名建築 大阪市中央公会堂を味わい尽くしたい!ということで夜の公会堂を再び訪問

オフィスや文化施設の多い中之島は、夜になると人も疎らとなりますが、そんな中、煌々と輝く大阪市中央公会堂は昼間とはまた違った魅力があります。

夜に訪れた理由はライトアップされた外観の他に、もう一つ。
そう、地下のレストランで夕食を頂くためです。

地下に入る中之島 SOCIAL EAT AWAKE(中之島ソーシャルイートアウェイク)は、公会堂の地下1階の南部分につくられたレストランです。

料理はミシュランスターシェフである米村昌泰氏が監修を行っているそうで、和洋の融合した絶品イタリアン・フレンチがいただけます。

大阪市中央公会堂のレストラン

店内のデザインも面白く、重要文化財でもある近代建築の重厚さを活かしつつ、モダンでスタイリッシュなインテリアとなっています。

大阪市中央公会堂のレストラン

デザインはイギリスを拠点として活動するデザイン集団Tom Dixonと数多くの飲食店の内装を手掛けるバルニバービデザインスタジオ。
古い建物に現代的な素材や色合いを対比させることで、古い建物自体もより際立って見えるのがとても素敵です。

大阪市中央公会堂のビール

そんな空間をたっぷりと堪能しながらいただくお酒は格別の一言。
中之島 SOCIAL EAT AWAKEでは国内外の様々なクラフトビールやワインを楽しめます

大阪市中央公会堂のレストラン

この日私が頂いたのは名物 牛肉煮込みのオムライスです。
深みのある牛肉のデミグラスソースにふわふわの卵がとってもマッチしています。

味わい深い近代建築には、なぜかデミグラスソースのオムライスはピッタリ合いますね 笑
じっくり煮込まれた大きくて柔らかい牛肉も絶品でした。

私が訪れたのは平日の夜だったので、人はかなり少なめ。
平日ふらりとくるのもオススメですし、ちょっと贅沢したい日や記念日なんかにもピッタリですね。

大阪市中央公会堂のレストラン

レストランはランチもやっていて、こちらのオムライスの他、海老と野菜のカレーがあったり、スイーツメニューがあったりするので、お昼に訪れるのもオススメです。

建物の100年の歴史に思いを馳せながら、贅沢な空間と料理をたっぷりと堪能して、今回の建築巡りも大満足で終了しました。
とっても魅力的な大阪の名建築、皆さんも機会があれば是非訪れてみて下さいね。

ちなみに大阪大阪&梅田駅周辺の建築巡りについてはこちらの記事でレポートしていますので、興味のある方は是非併せてご覧ください。
関連記事
・大阪&梅田駅周辺で建築巡り!おススメの名建築15選を紹介

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大阪市中央公会堂
設計:岡田信一郎+辰野金吾+片岡安
所在地:大阪府大阪市北区中之島1-1-27
アクセス:なにわ橋駅より徒歩約1分
竣工:1918年
備考:重要文化財
公式HP:https://osaka-chuokokaido.jp/

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