今日は大阪の大阪駅・梅田駅周辺で私が訪れたオススメ建築についてレポートしたいと思います。
大阪駅・梅田駅は戦前に建てられた貴重な近代建築から、著名な建築家の作品まで幅広く点在する建築パワースポット。
今日はそんな大阪の建築をたっぷりと紹介したいと思いますので、建築巡りの参考やバーチャル建築ツアーとしてお楽しみ下さい。
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・大阪&梅田エリアでの建築巡りを写真と文字でレポート
・大阪&梅田エリアの著名な建築家がデザインした建築や歴史のある近代建築をまとめ
・大阪&梅田エリアの建築の見どころや注目ポイントを解説
1.大阪ステーションシティ
まず初めに紹介するのは大阪の人とモノの結節点大阪ステーションシティです。
大阪駅では、2011年の大改修に伴って南北を一体的に整備して、ホームの上の連絡広場と巨大な大屋根によって新たな大阪駅のイメージと人の流れをつくり出しています。
180m×100mの大屋根は重量約3500t、ひとつ屋根下都市規模で人々を包み込んでいます。
透明な屋根の下で、時間や天候によってその表情が刻々と変わっていくのもとても面白く、大阪の新たなランドマークになっています。
設計:西日本旅客鉄道+JR西日本コンサルタンツ+安井建築設計事務所
所在地:大阪府大阪市北区梅田3
竣工:2011年
公式HP:https://osakastationcity.com/
2.梅田スカイビル
梅田スカイビルは、バブルの終わり近い1993年に建てられた地上40階、高さ約170mの連結超高層建築です。
建物の設計を手掛けたのは、京都駅ビルなどの設計でも知られる建築家の原広司氏で、コロナ禍前は年間150万人が訪れるまさに大阪梅田を象徴する建物です。
空中で建物を繋ぐという単純なアイデアなのですが、実際にその空間を体験してみると、他のどの超高層建築とも違った浮遊感と浮世離れした世界観に大きな衝撃を受けました。
竣工から30年近く前の建物ですが、いつまでも未来の建築像を見せてくれるような不思議な魅力をもった名建築です。
詳細記事
・大阪「梅田スカイビル」建築界の巨匠による夢の空中庭園をレポート
設計:原広司/アトリエ・ファイ建築研究所+竹中工務店
所在地:大阪府大阪市北区大淀中1-1-88
アクセス:大阪駅徒歩約8分
竣工:1993年
営業時間:9:30~22:30(最終入場は22:00)
公式HP:https://www.skybldg.co.jp/
3.大阪富国生命ビル
大阪富国生命ビルは、梅田の南口の駅前エリアに建つ地上28階の超高層建築です。
角度を微妙に変えながら街に対して広がっていく樹木のようなデザインは、スタイリッシュな抽象化とこの建物ならではの個性の両方を実現しています。
高層になるほどにシンプルで同じようなデザインになりがちなタワー建築の中で、建物自身も、ランダムに傾いた建物に映る他のビルも一味違った風景に変換しているもの面白かったです。
また、森の中の木漏れ日を思わせるようなアトリウムの光の取り入れ方など、内外合わせて注目ポイントが多い建築でもあります。
設計:ドミニク・ペロー+清水建設
所在地:大阪府大阪市北区小松原町2-4
アクセス:大阪駅徒歩約3分
竣工:2010年
備考:第31回大阪市景観建築賞 まちなみ賞
4.梅田換気塔
大阪富国生命ビルのすぐ近くの交差点には建築ファン必見の換気塔があります。
この梅田換気塔は、昭和の日本を代表する建築家の村野藤吾氏が手掛けたもの。
金属パネルによってつくられた有機的なデザインの換気塔は、まるで都市全体が生きていてその一部が露わになっているような不思議な魅力を感じます。
一見唐突に見える有機的なデザインは、村野氏が自身の建築の部分で実践してきたデザインでもあり、例えば千代田生命保険相互会社(現在は目黒区庁舎)の庇や階段などにも通底する村野氏のデザイン哲学を感じることができて興味深いです。
設計:村野藤吾
所在地:大阪府大阪市北区曽根崎2-16
アクセス:大阪駅徒歩約2分
竣工:1963年
5.日本銀行大阪支店旧館
日本銀行大阪支店旧館は、堂島川と土佐堀川に挟まれた中之島エリアの中心に建つ建物で、明治後半の1903年に竣工しました。
設計を手掛けたのは、東京日本橋の日本銀行本店や東京駅者などの建築を手掛け、日本近代建築の父ともいわれる建築家の辰野金吾です。
ベルギー国立銀行等をモチーフにした古典主義のデザインは、堅実でありながら堂々とした姿を今に残しています。
設計:辰野金吾
所在地:大阪府大阪市北区中之島2-1-45
アクセス:大江橋駅徒歩約1分、淀屋橋駅徒歩約2分
竣工:1903年
公式HP:https://www3.boj.or.jp/osaka/index.html
6.大阪府立中之島図書館
大阪府立中之島図書館は、日本銀行大阪支店が出来た翌年の1904年に第15代住友吉左衛門氏の寄贈によって建てられた図書館です。
ルネッサンス様式を踏襲した堂々たる外観は、正に人類の知の集積を象徴しているようです。当初は正面部分のみでしたが、大正時代の1922年に両側部分が増築されて現在の姿となりました。
中のドーム空間の迫力も圧巻で、人類の英知と可能性を空間全体から感じ取るとこができます。
詳細記事
・大阪府立中之島図書館で惚れ惚れするような近代建築を堪能
設計:野口孫市+日高胖
所在地:大阪府大阪市北区中之島1-2-10
アクセス:大江橋駅徒歩約3分、淀屋橋駅徒歩約3分
竣工:1904年(1922年増築)
備考:重要文化財
公式HP:https://www.library.pref.osaka.jp/site/nakato/
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7.大阪市中央公会堂
中之島図書館のすぐ東隣に建つ大阪市中央公会堂は、大正時代の1918年に建てられた公会堂。
コンペによって選ばれた建物のデザインは、後に明治生命館や歌舞伎座といった数々の名建築を生み出す岡田信一郎氏で、この時は岡田氏が30歳になる少し手前。その後、岡田氏の案に基づいて、辰野金吾や片岡安が設計を行って完成しました。
ネオルネッサンス様式をベースにしたデザインは、先の2つの近代建築と比べても華やかさと楽しさが滲み出ていて、その後100年以上に渡って大阪の芸術・文化の拠点として愛されてきました。
内部は展示室や貸会議室としても現役で活用されている他、中之島 SOCIAL EAT AWAKEというレストランでは100年の歴史に思いを馳せながら絶品料理を堪能できます。
設計:岡田信一郎+辰野金吾+片岡安
所在地:大阪府大阪市北区中之島1-1-27
アクセス:なにわ橋駅徒歩約1分
竣工:1918年
公式HP:https://osaka-c
8.こども本の森 中之島
こども本の森は 中之島は建築家の安藤忠雄氏が構想・設計して、大阪市に寄附した児童書を中心とした文化施設です。
外観は安藤氏のトレードマークともいえるコンクリート打ち放しのデザインとなっていて、力強さと堅実さと、中之島全体の都市スケールの地形とのリンクの両方のイメージを感じますが、内部に入るとイメージが一転。壁一面の本棚による、木質の美しい内部空間に圧倒されます。
階段や家具の下など、子供だったら絶対入りたくなるような読書スポットや、子供の目線となると外部の街が目に入る絶妙な高さの開口部など、楽しい工夫が盛り沢山の注目建築です。
1階の奥にあるシリンダー状の空間では、木の本棚に囲われた他の空間とは一味違った静寂さと荘厳さを感じることも出来て、本と建築空間の両方を十二分に体感できる建築となっています。
設計:安藤忠雄/安藤忠雄建築研究所
所在地:大阪市北区中之島1-1-28
アクセス:なんば駅から徒歩約1分
竣工:2019年(2020年オープン)
開館時間:9:30~17:00
休館日:月曜、蔵書整理期間、年末年始
公式HP:https://kodomohonnomori.osaka/
■京阪中之島線なにわ橋駅
ちなみに最寄り駅である地下鉄中之島線のなにわ橋駅も同じ安藤忠雄氏がデザインを手掛けています。
中之島とその両脇を流れる川との繋がりを意識し、水の中に入り込む/水の中から地上に姿を現すような感覚にさせてくれます。
こども本の森 中之島からは少し遠いですが、特に中之島中央公会堂近くの4番出口がお気に入りなので、訪れた際には是非みてみて下さいね。
設計:安藤忠雄/安藤忠雄建築研究所
所在地:大阪府大阪市北区中之島1-1-1
竣工:2008年
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