今日は東京の品川駅の東口エリアを訪れてきましたので、そこで出会ったオススメの建築についてレポートしたいと思います。
尚、品川駅の西口の高輪エリアについてはこちらの記事でレポートしていますので、興味のある方は是非合わせてご覧ください。
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では一体どんな建築と出会ったのか、早速紹介していきたいと思います。
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・品川駅東口エリアでの建築巡りを写真と文字でレポート
・品川駅東口エリアの著名な建築家がデザインした建築や歴史のある近代建築をまとめ
・品川駅東口エリアの建築の見どころや注目ポイントを解説
1.FOOD&TIME ISETAN アトレ品川 クイーンズ伊勢丹(SUPPOSE DESIGN OFFICE)
まず初めに紹介するFOOD&TIME ISETAN アトレ品川は品川駅の港南口直結のアトレの3階につくられたマーケットとフードコートの複合施設です。
内装デザインは新進気鋭の建築設計集団であるSUPPOSE DESIGN OFFICEが、全体のプロデューサーには渋谷ヒカリエのレストランフロアをはじめ数々の商業施設をプロデュースしてきた柴田陽子氏が起用されたことでも話題になった建築です。
フードコードエリアでは約110席の座席に個性的な店舗が軒を連ねていて、品川駅を利用する旅行者やビジネスマンも気軽に利用することができます。
スタイリッシュなデザインの中に、日本的な美意識やデザインソースが垣間見えるなど、SUPPOSE DESIGN OFFICEならではの素敵なデザインが満載の建築です。
詳細記事
・品川「FOOD&TIME ISETAN」駅直結の商業施設をレポート
設計:SUPPOSE DESIGN OFFICE
プロデュース:柴田陽子
所在地:東京都港区港南2丁目18-1 アトレ品川3階
アクセス:品川駅より徒歩約1分
竣工:2016年
営業時間:
クイーンズ伊勢丹 10:00~22:00
フードコート 8:00~22:00(平日)、10:00~22:00(土日祝)
フードコート座席数:110席
2.ブルーボトルコーヒー品川カフェ(長坂常/スキーマ建築計画)
ブルーボトルコーヒー品川カフェは2015年に日本に上陸して以来、現在では全国に20店舗以上の店舗を構えるほどに急成長した人気のカフェの国内6つ目の店舗です。
先ほどのFOOD&TIME ISETANと同じアトレ3階につくられた店舗は、石川県の滝ヶ原石という石材を使ったシンプルなデザインとなっていて、余計な要素で着飾るのではないブルーボトルの理念にも通じる本物志向の珈琲のイメージを建築で体現しています。
カウンター席から品川駅を行きかう人々を眺め、ほっと一息つく贅沢な時間を過ごせるのは品川カフェならではです。
詳細記事
・駅直結「ブルーボトル品川カフェ」の建築を徹底レポート
設計:長坂常/スキーマ建築計画
所在地:東京都港区港南2-18-1
アクセス:品川駅より徒歩約1分
竣工:2016年
営業時間:平日 8:00~22:00、土曜・日曜・祝日 10:00~22:00
座席数:33席
公式HP:https://store.bluebottlecoffee.jp/pages/shinagawa
3.品川インターシティ(日本設計+大林組)
品川インターシティは、品川駅東口の旧国鉄品川駅東口操車場跡地の再開発の先陣を切って建てられた超高層オフィスビル・商業施設・ホール等の複合施設です。
流れるような楕円形のデザインのA棟と中間階でボリュームが分割されたB・C棟の3棟の高層オフィスビルは、足元に架けられたスカイウェイと呼ばれる空中歩廊によってひとつに繋げられてられています。
このスカイウェイや低層部に広がる商業施設は、まるで巨木の根のように高層オフィス足元で人やモノなどを運びつつ、交換し、自身の建物へと吸い上げているようにも思えます。
設計:日本設計+大林組
所在地:東京都港区港南2-15-1
アクセス:品川駅より徒歩約1分
竣工:1998年
4.品川セントラルガーデン(日本設計+松田平田設計)
品川セントラルガーデンは、品川インターシティと向かいの品川グランドコモンズとの間に作られた幅約45m、長さ約400mに及ぶ通路兼公園です。
一辺が約28mある13の小広場を、角度を付けたりズラしたりしながら連続的に配置することで、様々な表情をもちながら連なる緑のストリートを実現しています。
この地の記憶からデザインされたフォリーと呼ばれる巨大なオブジェクトを点在させることで、景観に変化を持たせながらそれぞれ固有の場をつくり出していることにも注目です。
設計:日本設計+松田平田設計
所在地:東京都港区港南2
アクセス:品川駅より徒歩約1分
竣工: 1998年
備考:2004 グッドデザイン賞
2005年日本建築学会作品選集選定
2005年JIA優秀建築 200選入選
5.品川イーストワンタワー(日本設計)
品川グランドコモンズの最も品川駅寄りに建つ品川イーストワンタワーは、地上32階地下3階建てのオフィス・ホテル・商業の複合ビルです。
品川グランドコモンズの先頭という立地を活かして、45度に振った建物配置と中央にコアを集中して隅部を雁行させることで表面積を増やしつつ、ほぼ全方位への眺望を確保しているのが特徴です。
また、角度の振られた建物配置はビルに当たる風を受け流す意図もあり、品川インターシティA棟と共に再開発エリアの建物群へのゲートの役割を担っています。
設計:日本設計
所在地:東京都港区港南2-16-1
アクセス:品川駅より徒歩約1分
竣工:2003年
6.太陽生命品川ビル(大林組+三菱地所設計+NTTファシリティーズ)
品川イーストワンタワーのお隣に建つ太陽生命品川ビルは、地上30階地下3階建てのオフィス・商業の複合ビルです。
単調になりがちな高層ビル群の風景に対し、横長窓やカーテンウォール、微妙な凹凸の組み合わせたによって、四隅に大きな柱が立ち上がっているような安定感のあるシルエットを描き出しているのが特徴です。
設計:大林組+三菱地所設計+NTTファシリティーズ
所在地:東京都港区港南2-16-2
アクセス:品川駅より徒歩約2分
竣工:2003年
ちなみに品川のビル群の高さがほぼ一律で揃っているのは、航空法による高さ制限による為。
羽田空港の滑走路面からの勾配を品川まで伸ばすと高さ約150m弱が建築限界となるので、連続して建つビル群が一律で同じ高さに揃って見えるのです。
7.品川グランドセントラルタワー(三菱地所設計)
品川グランドセントラルタワー(品川三菱ビル)は、元々は三菱商事をはじめとする三菱関連のオフィスとして使われていた地上32階地下3階建てのオフィス・商業・ホール等の複合ビルです。
正方形の窓が規則正しく連なる古典主義建築を思わせるような堂々とした外観が特徴で、低層部にはお隣のNBF品川タワー(旧三菱重工ビル)と連続する商業施設「品川グランパサージュ」や、客席数500席のイベントホール「THE GRAND HALL」などが設けられています。
設計:三菱地所設計
所在地:東京都港区港南2-16-4
アクセス:品川駅より徒歩約3分
竣工:2003年
8.NBF品川タワー(三菱地所設計)
NBF品川タワー(旧三菱重工ビル)は、もともとは三菱重工の本社ビルとして使われていた地上29階地下3階建てのオフィス・商業・ショールーム等の複合ビルです。
中央の外壁がストライプ状に宙に浮いているようなデザインが特徴で、建物規模は品川グランドコモンズの中でも小さいですが、その分軽やかな外観と周囲の景観を反射する透明感のあるガラスのカーテンウォールが魅力的な建物となっています。
設計:三菱地所設計
所在地:東京都港区港南2-16-5
アクセス:品川駅より徒歩約3分
竣工:2003年
9.CANON S TOWER(大林組+三菱地所設計)
CANON S TOWERは、キャノン販売の新本社ビルとして建てられた地上29階建地下4階建てのオフィス・商業・ショールーム等の複合ビルです。
メタリックなフレームにシャープなガラスのカーテンウォールが特徴的な建物は、窓際に設けられた2層吹抜けのコミュニケーションスペースや、電子化やフリーアドレス性の導入など次世代オフィスの実現にいち早く挑戦しています。
低層部には一般向けの公開スペースもあり、キャノンというブランドをよりよく知れる建物となっています。
設計:大林組+三菱地所設計
所在地:東京都港区港南2-16-6
アクセス:品川駅より徒歩約4分
竣工:2003年
10.オークウッドレジデンス品川(大林組)
オークウッドレジデンス品川(旧ストーリア品川)は、品川グランドコモンズ南側の住居エリアに建てられた地上31階地下2階建て総戸数202戸の高層賃貸住宅です。
眺望の望める南西側に開いた建物は、ワンルームをはじめとした単身者向けの住戸が数多く計画されているのが特徴で、ビル風を軽減する当時最新の制振システムやコンシェルジュサービスを導入した高級賃貸住宅となっています。
設計:大林組
所在地:東京都港区港南2-16-8
アクセス:品川駅より徒歩約5分
竣工:2003年
11.SHINAGAWA V-TOWER(松田平田設計+大林組)
SHINAGAWA V-TOWERは、品川グランドコモンズの最南端に建つ地上43階地下3階建て総戸数650戸の集合住宅です。
Vタワーの名の通り南側から見るとV字にデザインされた建物は、眺望が最大限確保できる南西方向と南東方向に向けて緩やかなカーブを描きながら配置されています。
足元にはパブリックアートや水辺などが広がり、緑あふれる低層部の緑化など、都心の中での豊かな住環境が様々な工夫によってもたらされています。
設計:松田平田設計+大林組
所在地:東京都港区港南2-16-7
アクセス:品川駅より徒歩約6分
竣工:2003年
12.Wビル(松田平田設計)
品川インターシティを北に移動して程なくのところに見えてくるWビルは地上21階地下2階建て高さ約100mのオフィスビルです。
北側にエレベーター等のコアをまとめ、南面と東西面に3層を一単位にした大開口を設けているのが特徴です。
内部は一層500坪、最大幅75mを超える大きな無柱空間を実現してして、時代の変化にも対応できるフレキシブルなオフィスが目指されています。
設計:松田平田設計
所在地:東京都港区港南1-6
アクセス:品川駅より徒歩約4分
竣工:1997年
13.ソニーシティ(プランテック総合計画事務所)
ソニーシティは、世界的企業でもあるソニーの本社ビルとして建てられた地上20階地下2階建て、高さ約100mのオフィスビルです。
透明感のあるガラスのスキンに、斜めに交差するブレースが特徴的な建物は、外観に現れるブレースチューブが水平力を負担することでワンフロア9000㎡の巨大なフロアに対しても最小限の柱とフレキシブルな変化を許容するオフィスビルを実現しています。
昼間はシャープでスタイリッシュな次世代オフィスですが、夜には行灯のように美しい光で周囲を照らす姿になるのも魅力的な建築です。
設計:プランテック総合計画事務所
所在地:東京都港区港南1-7-1
アクセス:品川駅より徒歩約5分
竣工:2006年
備考:2007年度グッドデザイン賞
14.ビュロー品川(青木淳建築計画事務所+入江三宅設計事務所)
ビュロー品川は運河に面した敷地に建つ地上24階地下1階建て総戸数305戸の集合住宅です。
まるで最新のオフィスビルのようなシャープなガラスのカーテンウォールと、ストライプ状に配置された水平材が、運河の流れと呼応するようにリズミカルに積層しているのが特徴の建物です。
ホテルのようなラウンジや共用ガーデンも魅力的で、これまでの集合住宅のセオリーを一度疑い、現代に求められている新しい住まい方を追求しているのが伝わってくる素敵な建築です。
デザイン監修:青木淳建築計画事務所
設計:入江三宅設計事務所
所在地:東京都港区港南4-1-6
アクセス:品川駅より徒歩約7分
竣工:2003年
15.リバージュ品川(竹中工務店)
最後に紹介するリバージュ品川は、ビュロー品川を少し南下したところに建つ地上16階地下1階建てのオフィスと集合住宅の複合ビルです。
何といってもその特徴は60戸の住戸とオフィスビルが門型に繋がるデザイン。
門型に切り取られた部分は軽やかなガラスのカーテンウォールになっていて、くり抜かれた吹き抜け部分から建物内に優しい光をもたらすと同時に、夜には美しいシルエットで運河沿いの景観を彩ります。
設計:竹中工務店
所在地:東京都港区港南4-1-10
アクセス:品川駅より徒歩約6分
竣工:1993年
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