今日は東京の高輪周辺で建築巡りをしてきましたので、そこで出会った名建築について紹介したいと思います。
高輪と言えば2020年に開業した隈研吾氏デザインの高輪ゲートウェイ駅が大きな話題になりましたが、実は古くから建つ超貴重な建築が数多く残る建築パワースポットでもあるのです。
では、近代から現代までの様々な建築がまじり合う高輪建築の世界に、一緒にトリップしていきましょう!
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・高輪エリアでの建築巡りを写真と文字でレポート
・高輪エリアの著名な建築家がデザインした建築や歴史のある近代建築をまとめ
・高輪エリアの建築の見どころや注目ポイントを解説
1.高輪ゲートウェイ駅(隈研吾)
今回の建築巡りは高輪ゲートウェイ駅からスタート。
設計を行ったのは今や日本で一番有名な建築家といってもよい建築家の隈研吾氏で、JR山手線の駅としては西日暮里駅以来49年ぶりの新駅となった事でも大きな注目を浴びた建築です。
上空に掛けられた大屋根は日本の折り紙をデザインをモチーフにしていて、このジグザグに折れ曲がるフレームと薄い膜が張られている屋根が大きな特徴です。
隈研吾氏が自身の作品の中で問い続けてきた「屋根」という部位を駅や街との関係性の中で再解釈している建築でもあり、隈研吾氏がここ十数年考え続けてきたことの集大成としても注目です。
駅自体が作品となっているので、まさに建築巡りのスタートにピッタリのスタートです。
駅と一体に設計されたスタバは駅全体が見える絶景スポットでもあるので、まずはこちらでお腹を満たして建築巡りのスタートです。
ちなみに高輪ゲートウェイ駅は開業初日に訪れた時のレポートも書きましたので、興味のある方は合わせてご覧ください。
詳細記事
・高輪ゲートウェイ駅を見学!隈研吾氏による建築デザインのポイントを解説【東京高輪】
デザインアーキテクト:隈研吾建築都市設計事務所
設計:東日本旅客鉄道東京工事事務所、東京電気システム開発工事事務所、JR東日本コンサルタンツ・JR東日本建築設計JV
所在地:東京都港区港南2
竣工:2020年
2.泉岳寺
続いて訪れた泉岳寺は1612年の徳川家康の時代に創建の寺院です。
1641年の大火で一度焼失しましたが、徳川家光の命により高輪の地に再建され、現在でも駅名にその名が残るほどの大寺院となりました。
江戸時代に建てられたもので現在敷地内に残るのは、江戸後期に建てられた中門、山門のみ。先日紹介した芝公園増上寺の解脱門と合わせて同時代の楼門(2階建ての門)としてはかなり貴重な建築となっています。
ちなみに境内に建てられた講堂も1925年に建てられた和洋折衷の貴重な近代建築なので、訪れた際は是非合わせて見ておきたいですね。
所在地:東京都港区高輪2-11-1
アクセス:高輪ゲートウェイ駅より徒歩約5分
竣工:1832年(山門)、1836年(中門)、1925年(講堂)
備考:港区登録有形文化財(中門、山門)
3.堀江歯科医院
泉岳寺の横手を抜けて二本榎通りに出ると何ともレトロな建築を発見。
調べてみると大正時代に建てられた歯科医院のようで、洋館を思わせる窓や装飾と、和風の瓦屋根が何ともかわいらしい建築です。
まさに新しい時代への期待や個人の解放といった新時代の風潮を体現したような建築で、当時はモダンでおしゃれな建築としてこのあたりを代表するような建物だったのではないかと想像できます。
所在地:東京都港区高輪2-2-27
アクセス:高輪ゲートウェイ駅より徒歩約7分
竣工:1924年
4.TAKANAWA SITE(千葉学)
堀江歯科医院から数分歩いたところにあるTAKANAWA SITEは住宅建築の名手である千葉学氏が手掛けた集合住宅です。
メゾネットタイプを含む全7住戸の住戸が立体パズルのように合わさっていて、その隙間に路地状の共有スペースや屋上テラスが配されています。
建築は単体で成立するのではなく、街の一部をうまく建築内に取り込んだり、光や風といった自然環境をうまく取り入れることでより豊かな建築が実現することを実感できる建築となっています。
設計:千葉学/千葉学建築計画事務所
所在地:東京都港区高輪1
アクセス:高輪ゲートウェイ駅より徒歩約10分
竣工:2020年
5.港区立高輪台小学校(東京市)
二本榎通りを少し南下した小路を入ったところにあるのが港区立高輪台小学校です。
2005年に大きな改修がされているので一見新しい建築にも見えますが、実は戦前の1935年に建てられた近代建築だったりします。
当時世界的にはインターナショナルスタイルと呼ばれる白く均質な空間が世界中で唱えられていた時代ではありますが、その影響はこの高輪台小学校にも存分に見ることが出来ます。
近代建築3巨匠のひとりル・コルビュジエがサヴォア邸を建てたのが1931年ですから、まさに当時の最先端のデザインや思想をいち早く取り入れていたことがよく分かります。
竣工から70年後の大改修時には、できるだけ当時の外観を保存しつつ内部の改修や新たな機能が試みられているのもうれしい限りで、まだまだ現役で次の世代に引き継がれる建築となっています。
設計:東京市(改修:石本建築事務所)
所在地:東京都港区高輪2-8-24
アクセス:高輪ゲートウェイ駅より徒歩約5分
竣工:1935年(2005年改修)
備考:東京都選定歴史的建造物
6.高輪消防署 二本榎出張所(越智操)
再び二本榎通りに戻ってすぐのところに建つのは、近代建築好きの間では知らない人はいないというくらい有名な高輪消防署の二本榎出張所です。
1933年に竣工し、現在も火の見櫓が残る戦前の消防署は都内でもこの建物だけです。先ほどの高輪台小学校といい高輪の近代建築のお洒落さは現在から考えてもずば抜けています。
当時は周りに高い建物はなかったでしょうから、この建物の上部に上がって日々街を見張り、街の安全を守ってきたと思うと感慨深いですね。
交差点の立地をうまく利用した丸みを帯びた外観や、出窓の微妙にアールがついたカーブからは優しい印象も受けます。
街のランドマークとして永きに渡って地域の人に親しまれてきたのがよく伝わる建築です。
設計:越智操
所在地:東京都港区高輪2-6-17
アクセス:高輪ゲートウェイ駅より徒歩約5分
竣工:1933年
備考:東京都選定歴史的建造物
7.東芝高輪倶楽部(W.M.ヴォーリズ)
高輪消防署から高輪ゲートウェイ駅方面に少し歩いた先にあるのは東芝高輪倶楽部(旧朝吹邸)です。
残念ながら現在は非公開となっているので内部は見れませんでしたが、柵や塀越しにあたりを巡ると日本の近代建築に大きな足跡を残したウィリアム・メレル・ヴォーリズの建築を少しだけ垣間見ることが出来ます。
1905年に来日して以来、西洋建築と日本の風土に合った建築の融合を試行しつつ、国家や民族に関係なく通底する人が在るべき空間を追求したヴォーリズの建築は凛としていながらどこかとてもやささや思いやりに満ちています。
また、この東芝高輪倶楽部はほぼ同じ時期に計画され、ヴォーリズの代表作でもある関西学院大学との共通点も多く、建築好きにはたまらない作品でもあります。
設計:W.M.ヴォーリズ
所在地:東京都港区高輪3-19-1
アクセス:高輪ゲートウェイ駅より徒歩約3分
竣工:1925年
8.日本キリスト教団高輪教会(岡見健彦)
三度二本榎通りに戻ってさらに数分歩いたところにあるのが日本キリスト教団高輪教会です。
大きな三角屋根に樹木のような太い柱が特徴の外観はシンプルながら力強さも感じます。
シンプルで幾何学的な形が特徴の建物ですが、こちらも建築されたのは1932年とかなりの歴史がある建物です。
この特徴も設計者である岡見健彦が1928年から3年間アメリカのタリアセンでフランク・ロイド・ライトに師事していたと知れば納得です。
ライトと言えば日本では帝国ホテルの他、池袋の自由学園明日館の設計でも知られますが、明日館を思い浮辺てみるとその影響が色濃いことがよく分かります。
形態はライトから影響を受けていますが、大きな傾斜屋根や樹木を思われる形態、2階の傾斜屋根を上手く水平屋根に見せる手法などに設計者のセンスと工夫がよく見える名建築です。
設計:岡見健彦
所在地:東京都港区高輪3-15-15
アクセス:高輪ゲートウェイ駅より徒歩約7分
竣工:1932年
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