芝公園で建築巡り!建築好きがおススメする名建築15選

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今日は東京の芝公園周辺で建築巡りをしてきましたので、そこで出会った名建築について紹介していきたいと思います。
芝公園と言えば古くからは芝増上寺、戦後は東京タワーをはじめとする様々な建築が建てられたことでも知られるエリアですが、実はこのエリアはそんな有名建築以外にも各年代で有名建築家が手掛けた建築が密集する見られる一大建築パワースポットでもあるのです。
今日はそんな芝公園についてたっぷりと紹介していきたいと思いますので、是非建築巡り・街歩きの参考、もしくはバーチャル建築巡りとして楽しんでいただければと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・芝公園エリアでの建築巡りを写真と文字でレポート
・芝公園エリアの著名な建築家がデザインした建築や歴史のある近代建築をまとめ
・芝公園エリアの建築の見どころや注目ポイントを解説

尚、すぐ近くの浜松町・大門周辺エリアについてもこちらの記事で紹介していますので気になった方は是非合わせてチェックしてもらえると嬉しいです。
関連記事
・松松町で建築巡り!建築好きがおススメする名建築10選

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1.廣度院表門・練塀

まず初めに訪れたのは増上寺の三解脱門のすぐ手前に建つ廣度院の表門と練塀です。
廣度院は増上寺の子院の1つで、知らないとついつい通り過ぎてしまいそうですが、江戸時代の後期に建てられた歴史ある建造物の1つです。
特に土と瓦を積み上げてつくられた練塀は現在ではほとんど見ることのできない特殊な工法。当時の増上寺近辺のの面影を知る貴重な歴史遺産でもあり、廣度院以外にも増上寺周辺にはこの塀が点在しているので、散策しながら探してみるのも楽しいです。

所在地:東京都港区芝公園1-8-16
アクセス:浜松町駅より徒歩約6分
竣工:江戸後期
備考:登録有形文化財

2.クレッセント・ハウス(平島二郎)

廣度院を見終えて三解脱門に向かおうとすると、塀の向こうに煉瓦造りの洋館があることに気づきました。
気になって正面にまわってみると、思った以上に凝ったデザインの造りこまれたデザインの建築に驚きいます。
どうやらクレッセント・ハウスという名前の地上5階地下2階の建物で、半世紀以上前に建てられた歴史あるフレンチレストランのようです。
私が訪れた時には残念ながら閉館されていて内部を見ることはかなわなかったのですが、芝公園の緑や光が降り注ぐであろう大きな開口や、ヨーロッパを思わせつつも増上寺をはじめとする周辺の風景に不思議とフィットする魅力的な建物でした。

設計:平島二郎/平島建築設計事務所
所在地:東京都港区芝公園1-8-20
アクセス:浜松町駅より徒歩約6分
竣工:1968年
備考:現存せず

3.増上寺

増上寺は1598年に徳川家康によって現在の場所に移されて以来、江戸の裏鬼門を守る一大社寺として発展してきた寺院です。
広大な敷地を有し大きな発展を遂げた増上寺でしたが、太平洋戦争の戦火によって多くの建物を焼失し、本堂をはじめとする様々な建物は戦後に再建されました。

その中でも増上寺の入口を守る三解脱門(1621年/重要文化財)は奇跡的に空襲の被害を免れた貴重な建物。三解脱とは人の三つの煩悩(むさぼり、いかり、おろかさ)を解脱するという意味を持っていて、江戸時代から様々な信者がこの門をくぐった歴史遺産です。

東京タワーとセットで見れる本殿

現在の本殿は1974年に再建されたものですが、残念ながら2021年の秋くらいまでは第改修中で外観を見ることはできませんでした。
改修が終われば後ろに東京タワーを借景とする珍しい寺院を見ることが出来ます。

経蔵
旧台徳院霊廟惣門

この他にも経蔵(1605年/東京都指定有形文化財)や、旧台徳院霊廟惣門(1632年/重要文化財)なども戦火を免れた江戸初期の数少ない建物として、現在もその姿を見ることが出来ます。

鋳抜門

多くの建物を戦火で焼失したとは言え、境内の見どころは本当に多いです。もし戦火を免れていたらどれだけ貴重な建築が見れていたのだろうと想像せずにはいられません。ちょっとマニアックな構築物としてはこちらの徳川将軍家墓所 鋳抜門(江戸時代/港区有形文化財)もおススメです。

有章院霊廟 二天門

少し離れていますが、後ほど紹介する東京プリンスホテルの駐車場の一角に残る有章院霊廟 二天門も合わせて見ておきたい増上寺建築の一つです。
増上寺については後日改めて記事にしようと思いますので、興味があれば是非チェックしていただけると嬉しいです。

所在地:東京都港区芝公園4-7
アクセス:浜松町駅より徒歩約7分
竣工:江戸時代~

4.Mesh / Earth(隈研吾)

続いて訪れたのは芝公園の隣の敷地に建つ隈研吾氏デザインの邸宅Mesh/Earthです。
芝公園という都心の真ん中に建てられた3階建ての建物は、10億円を超える戸建て住宅として知る人ぞ知る有名邸宅で、日本の中でも指折りの超高級物件となっています。
超高級物件でありながら外観に重厚さは一切なく、スチールのメッシュが幾重にも重ねられたシャープなイメージなのも面白いところです。

隈研吾氏の宝積寺駅前グリーンシェルターという作品を以前このブログでも紹介しましたが、グリーンシェルターにも通じるデザイン手法によってまるで霞のように環境に溶け込むデザインとなっています。
隈氏と言えばある時期から「負ける建築」を標榜していますが、まさにそんな隈研吾氏の負ける建築としての設計思想を存分に堪能できる建築です。

設計:隈研吾/隈研吾建築都市設計事務所
所在地:東京都港区芝公園
アクセス:浜松町駅より徒歩約8分
竣工:2011年

5.ザ プリンス パークタワー東京(丹下健三・都市・建築設計研究所)

ザ プリンス パークタワー東京は芝公園の南西に建つ地上30階地下3階高さ約104mのホテルです。
プリンスホテルが運営するホテルの中でも最高ランクに位置づけられ、レストランや宴会場の他、プールやバーなど様々なサービスで最上級のおもてなしが提供されています。
芝公園からの見え方を入念に検討して生まれた淡いブルーの外観が空に溶け込むようにデザインは、どこか儚い美しさを感じる建物となっています。

設計:丹下健三・都市・建築設計研究所
所在地:東京都港区芝公園4-8-1
アクセス:浜松町駅より徒歩約10分
竣工:2005年

6.ル・パン・コティディアン 芝公園店(PQ Licensing S.A+丹青社)

続いて訪れたル・パン・コティディアン芝公園店はベルギー発祥の人気ベーカリーレストランであるル・パン・コティディアンの日本1号店です。
本場ベルギーのル・パン・コティディアンのこだわりの材料や製法をそのまま再現したパンも絶品ですが、店内で使われる家具はすべてベルギーから輸入したものを使用していたり、本場海外の職人による内装仕上など建築的にもこだわり抜いた店舗になっています。
テラス席は海外の街角のセミパブリックスペースのようでもあり、日本の縁側空間のようでもあり、芝公園に溶け込みつつ都市空間にも寄与する練りこまれたデザインとなっています。
特にベーカリーとテラス席の利用は気軽にできますので、建築巡りの合間にちょっと休憩するのにピッタリのスポットにもなっています。

設計:PQ Licensing S.A+丹青社
所在地:東京都港区芝公園3-3-1
アクセス:浜松町駅より徒歩約7分
竣工:2011年

7.東京プリンスホテル(梅崎正彦/竹中工務店)

東京プリンスホテルは1964年の東京オリンピックに合わせて建てられたホテルで、竹中工務店で数々の建築をデザインした建築家梅崎正彦氏の代表作でもあります。
オリンピックを前にして歴史ある芝公園に建つホテルにふさわしいようにと練りこまれてデザインされた内装は気品と知性に溢れていて、今見てもため息が出るほど美しいです。
芝公園内の複雑な自然や後ろに見える東京タワーの三角のシルエットに対して、矩形の立方体がより美しく際立って見えるのも面白いですね。

設計:梅崎正彦/竹中工務店
所在地:東京都港区芝公園
アクセス:芝公園駅・大門駅より徒歩約約10分、大門駅より徒歩約12分
竣工:1964年

8.芝学園講堂(清水建設)

東京プリンスホテルの裏手にある切通坂を登ると見えてくる芝学園講堂は、まるで巨大ロボットの一部のようなダイナミックな外観が特徴的な講堂です。
道路側に大きくせり出した屋根部分は、側面から見てみるとよく分かるのですが、講堂の2階部分の客席がそのまま外観に表れたもの。
こういったホールは開口部の制限や音響の関係からどうしても閉鎖的で画一的な箱型になりがちですが、ホールの機能がそのまま構造と結びつきつつ、オリジナリティ溢れるデザインが実現しています。
2010年には設備面のアップグレードを含めた大規模な改修が行われ、学園関係者のみならず地域住民にも愛され続ける講堂としてその役割を継続し続けています。

設計:清水建設
所在地:東京都港区芝公園3-5-37
アクセス:芝公園駅・大門駅より徒歩約14分、大門駅より徒歩約14分
竣工:1966年
備考:第21回BELCA賞

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