荻窪で建築巡り!建築好きがおススメする名建築12選【東京荻窪】

今日は東京の荻窪駅周辺で建築巡りをしてきましたので、そこで出会った名建築について紹介していきたいと思います。
歴史ある近代遺構から有名建築家による作品までたっぷりと紹介していきたいと思いますので、是非建築巡りの参考にしたり、バーチャル建築巡りとして楽しんでいただければと思います。

スポンサーリンク

1.NTT荻窪ビル(山田守)

まず初めに訪れたのが荻窪駅の南口をでて5分ほど歩いたところにあるNTT荻窪ビルです。
もともとは荻窪郵便局電話事務室として建てられたもので、設計を行った山田守は日本武道館や御茶ノ水の聖橋などを手掛けた建築家です。
交差点に面する丸みがかかったアール部分はもともと2階建てで白い壁面に大きなガラス窓が特徴だったのですが、訪れてみてビックリ。なんと褐色のパネルに覆われ、3階建てになっていました。
それでも側面部を見てみると当時のモダニズムを思わせる無駄をそぎ落としたデザインを垣間見ることが出来ます。
各地でこの時代の建物の建て替えが進んでいますが、どういう形であれ取り壊されないで使われ続けていることに感謝したい建築です。

設計:山田守/逓信省
所在地:東京都杉並区荻窪4-31-1
アクセス:荻窪駅徒歩約4分
竣工:1932年

2.旧中田家長屋門

旧中田家長屋門

NTT荻窪ビルの目の前にある古い長屋門は江戸時代に建てられた中田家の門を移築したものです。
元々この地に建っていた中田家は地元の名士で、明治天皇が休息した明治天皇荻窪御小休所として史蹟指定されていました。戦後に邸宅を取り壊して高層ビルを建てる際に小休所は壊されてしまいましたが、長屋門だけは何とか壊されずに残っているようです。
裏側をみると現在物置のようにも使われているのが少し残念ですが、残っているだけでも貴重な歴史遺産。以前桜の季節に訪れた時はとても美しい都市景観を形成していました。

旧中田家長屋門

所在地:東京都杉並区荻窪4-30-5
アクセス:荻窪駅徒歩約4分
竣工:江戸時代(その後移築)

3.旅館西郊・西郊ロッヂング

NTT荻窪ビルの交差点から東に3分ほど歩いたところにあるのは昭和初期に建てられた高級下宿であった旅館西郊・西郊ロッヂングです。
交差点に面して建つ丸みを帯びた建物が新館ですが、それでも1938年の建物。奥の旅館西郊は現在も旅館として宿泊が出来、手前の西郊ロッヂングは賃貸住宅として利用されていて、いずれも近代建築・レトロ建築から圧倒的な人気を得ています。
先ほどのNTT荻窪ビルがエリート建築家による純モダニズム建築なのに対して、こちらの建物は所々に和の要素が入り込む和洋折衷モダニズムなのも見どころです。
どちらの建物も当時としては抜群にお洒落で街の話題の建物だったことが想像できます。

所在地:東京都杉並区荻窪3-38-9
アクセス:荻窪駅徒歩約7分
竣工:1931年、1938年

4.荻窪家族プロジェクト(連健夫建築研究室)

荻窪家族プロジェクトは14戸の賃貸住居と様々なコモンスペース、オーナー住居からなる集合住宅です。
賃貸部分は基本的にはワンルームになっていて、各個室の他にも共有のキッチンやお風呂、ラウンジ、アトリエ、屋上ガーデンなど様々なものが共有できるように計画されています。
集まって住まい、生活空間の一部を少しずつシェアすることで豊かな生活環境と、まさに家族のような人間関係を生み出す住まいのあり方がとても興味深いです。

設計:連健夫建築研究室
所在地:東京都杉並区荻窪4-24-18
アクセス:荻窪駅徒歩約8分
竣工:2015年

5.区立大田黒公園 記念館(前田健二郎)

区立大田黒公園は、ドビュッシーなどを日本に紹介したことでも知られる音楽評論家の大田黒元雄氏の邸宅跡を区が整備してつくられた公園です。
公園の中を進んだ先に見えてくるピンク色の建物は1933年に大田黒氏が仕事部屋として建てたもので、現在は記念館としてその内部を無料で見学することができます。
室内の仕事部屋は繊細な彫刻が施された家具や、当時使われていたピアノ、暖炉などがきれいに保存されていて、まさに太田黒氏が過ごした空間をタイムトリップしたかのように追体験できます。

外観はとってもシンプルな形状。周りの自然が豊かなので、多様な自然にシンプルな建物がよくマッチします。

公園内は誰でも無料で散策することが出来きます。
1980年代初頭の公園開園時に建てられた茶室の他、鯉の泳ぐ池や茶室の奥に見える蔵も見どころの一つです。

こちらの蔵は記念館と同年代に建築されたもので、登録有形文化財にも登録されています。

設計:前田健二郎(記念館)
所在地:東京都杉並区荻窪3-33-12
アクセス:荻窪駅徒歩約10分
竣工:1933年
備考:登録有形文化財(記念館、蔵)

6.アトラス 荻窪大田黒公園(今井敦)

区立大田黒公園に隣接し、記念館のまさにすぐ隣に建つ分譲マンション アトラス荻窪大田黒公園です。
設計を行ったアーキサイトメビウスの今井敦氏は数々のデザイナーズマンションを手掛ける集合住宅の名手です。
手前に突き出た平屋の建物は地域の人も使えるカフェで、その奥に総戸数41戸の住居や共有のルーフテラスやラウンジが集積しています。
目前の大田黒公園の緑を借景のように取り込み自分の住居の一部にしてしまうようなプランニングや、前面道路から大きく引くことで建物の圧迫感を抑えながらオープンスペースをつくり出す手法など、見えづらいですが確かなデザインセンスが光る建物となっています。

設計:今井敦/アーキサイトメビウス
所在地:東京都杉並区荻窪3-31-14
アクセス:荻窪駅徒歩約10分
竣工:2020年

7.区立角川庭園 旧角川家住宅(加倉井昭夫)

区立角川庭園は俳人で角川書店の創設者でもある角川源義氏の旧邸宅を区が整備してつくられた庭園です。
角川源義氏が住んでいた旧角川家住宅も一部改修が行われましたが、展示室や貸室として利用できる幻戯山房として生まれ変わりました。
建物の設計は角川氏の俳句仲間であったという建築家・俳人の加倉井昭夫氏。日本の伝統的な数寄屋造りを踏襲しながらも、モダニズムをはじめとする海外の影響も受けつつアレンジされた邸宅はまさに数寄屋です。

設計:加倉井昭夫
所在地:東京都杉並区荻窪3-14-22
アクセス:荻窪駅徒歩約15分
竣工:1955年
備考:登録有形文化財


↑建築に興味がある人にイチオシの書籍は「世界でいちばん素敵な建築の教室」
本当に楽しくてわかりやすいので是非チェックしてみてください(Amazonで詳細を見れます)
タイトルとURLをコピーしました