京都で建築巡り!おススメの近代&現代建築30選を紹介

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11.みずほ銀行京都中央支店

みずほ銀行京都中央支店

みずほ銀行京都中央支店は、烏丸御池駅の南西エリアに元々は旧第一銀行京都支店として建てられた銀行建築です。
先程紹介した旧北國銀行京都支店より10年早い1906年に建てられた建物は、辰野氏が大阪で辰野片岡設計事務所を開いた翌年に完成しましたがが1999年に一度解体されていて、現在の建物は2003年に復元されたものです。
元の建物が解体されてしまったのは残念ですが、その再現度は再建されたものとは思えないはど精巧で、その意味でもとても興味深い建物となっています。

みずほ銀行京都中央支店
みずほ銀行京都中央支店

設計:辰野葛西建築事務所
所在地:京都府京都市中京区烏丸三条南入饅頭屋591
アクセス:烏丸御池駅より徒歩約1分
竣工:1906年(2003年復元)

12.中京郵便局

中京郵便局

中京郵便局は、新風館の裏手の三条通り沿いに建つ郵便局で、逓信省の技師であった吉井茂則と三橋四郎により設計された建物です。
京都に現存する近代建築の中でも一際古い1902年に建てられた建築は、優雅で格式を感じるネオルネサンス様式の赤煉瓦建築となっています。
1970年代には一度取り壊しの危機がありましたが、外装を保存しつつ内部を建て替える保存手法が日本で初めて行われ、現在も現役の郵便局として地元の人に愛されています。

中京郵便局
中京郵便局

設計:吉井茂則+三橋四郎/逓信省
所在地:京都府京都市中京区三条通東洞院東入ル菱屋町30
アクセス:烏丸御池駅より徒歩約1分
竣工:1902年
備考:京都市登録有形文化財

13.京都文化博物館

京都文化博物館

京都文化博物館別館は、元々は日本銀行京都支店として1906年に建てられた建築を改修した博物館、商業施設、カフェなどの複合施設です。
建物の設計は、辰野金吾と、辰野の教え子であり当時日本銀行の技師であった長野宇平治が手掛けていています。
外観は赤煉瓦に白い花崗岩をあしらった辰野式のデザインとなっていますが、中にはいると雰囲気はガラリと変わり、白い壁と濃い木質の素材のコントラストが印象的な旧営業室の大空間が広がります。
館内はホールの他にも雑貨屋さんやアンテナショップなどの店舗の他、レストランカフェも入っていて、特に旧金庫室を改修してつくられた前田珈琲 文博店は建築巡りの休憩スポットにもピッタリです。

京都文化博物館

前田珈琲は1971年に創業した珈琲店で、先ほどまでに紹介した京都国際マンガミュージアム内にあるマンガミュージアム店や、旧明倫小学校内にある明倫店を始め多くの文化財建築を改修した店舗を手掛けていて、名建築と絶品スイーツの両方を味わうことができます。

京都文化博物館のカフェ

詳細記事
・京都「京都文化博物館別館」旧日本銀行京都支店を改修した素敵建築をレポート

設計:辰野金吾+長野宇平治
所在地:京都府京都市中京区高倉通三条上ル東片町623-1
アクセス:烏丸御池駅より徒歩約5分
竣工:1906年
会館時間:
 別館 10:00~19:30
 前田珈琲 10:00~19:00
休館日:月曜
備考:重要文化財
公式HP:https://www.bunpaku.or.jp/

14.ブルーボトルコーヒー 京都六角カフェ

ブルーボトルコーヒー 京都六角カフェ

ブルーボトルコーヒー 京都六角カフェは、京都の老舗の商店建築の一角を改修してつくられたコーヒーショップです。
ブルーボトルコーヒーといえば、このブログでも東京都内を中心に数々の店舗を訪れてきましたが、こちらの京都六角カフェも長坂常氏率いるスキーマ建築計画がデザインを手掛けています。
元の町家のもつ要素をうまく引き継ぎその積み重ねをリスペクトしつつ、そこに現代的な要素を重ね合わせることで、今の時代に合った価値あるものに生まれ変わらせるというのは、ブルーボトルコーヒーの精神にもピッタリと合っていて、店内は常に多くのお客さんで賑わっていていました。

ブルーボトルコーヒー 京都六角カフェのメニュー

関連記事
・ブルーボトルコーヒー「三軒茶屋カフェ」築50年の建築を改修したカフェをレポート
・駅直結「ブルーボトル品川カフェ」の建築を徹底レポート

設計:長坂常/スキーマ建築計画
所在地:京都府京都市中京区三文字町東洞院通六角上ル
アクセス:烏丸御池駅より徒歩約3分
竣工:2019年(改修)
営業時間:9:00~19:00

15.日本生命京都三条ビル

日本生命京都三条ビル

再び三条通りにもどり、通りを東に程なく進んだとろに建つ日本生命京都三条ビルも辰野片岡建築事務所による1914年築のオフィスビルです。
旧北國銀行京都支店やみずほ銀行京都中央支店の赤煉瓦に対して、こちらの建物は日本銀行に代表されるような石張りの外装(一部を保存)となっていますが、トレードマークとなる角部のドームなどは健在。
隣の建物と比べて2階の建物が通常の3階建ての高さとなっていて、三条通りの中でも一際雄大な姿で佇むランドマーク的な建物となっています。

日本生命京都三条ビル
日本生命京都三条ビル

設計:辰野片岡建築事務所
所在地:京都府京都市中京区三条通高倉東入桝屋町75
アクセス:烏丸御池駅より徒歩約6分
竣工:1914年
備考:登録有形文化財

16.SACRAビル

SACRAビル

SACRAビルは、三条通りをさらに東に進んだところに建つ地上3階地下1階建ての建物です。
元々は不動貯金銀行の京都支店として建てられましたが、1988年にテナントビルへの改修が行われ、近代建築を保存・活用したテナントビルの先駆事例ともなりました。
煉瓦、石、タイルといった素材を組み合わせたデザインは、重厚で格式高い銀行建築らしさに加え、大正時代らしい華やかさも感じます。
幾何学を多用した装飾などは、当時大阪や京都を中心に広まり流行しつつあったセセッション様式の影響も見られ、京都のモダン建築同士で様々に影響を与え合っていたことが伺えます。

SACRAビル
SACRAビル

設計:日本建築、山野成侑(改修)
所在地:京都府京都市中京区中之町20
アクセス:烏丸御池駅より徒歩約7分
施工:1915年、1988年(改修)
備考:登録有形文化財

17.NIWAKA俄 京都本店

NIWAKA俄 京都本店

NIWAKA 俄 京都本店は、京都で創業したジュエリーブランドの本店として建てられた地上4階地下1階の店舗・オフィスの複合施設です。
階ごとに設けられた深い水平庇や格子状の外装材が特徴の建築は、現代的で洗練されたイメージと、京都の伝統と格式の両方を感じられます。
京都の中心地では景観条例によって、建物の色や外装に様々な制限がありますが、それらのデザインコードをしっかりと援用しながら、一般的な京都らしい建築とは一線を画したスタイリッシュなデザインを実現しているのも注目ポイントです。

NIWAKA俄 京都本店

設計:安藤忠雄建築研究所
所在地:京都府京都市中京区福長町105
アクセス:京都市役所前駅より徒歩約5分
竣工:2009年

18.TIMESⅠ・Ⅱ

TIMESⅠ・Ⅱ

TIMESⅠ・Ⅱは、鴨川の西側に流れる高瀬川沿いに建てられたテナントビルです。
設計を手掛けたのは30代で住吉の長屋などの作品で注目を浴び、40代で商業施設やオフィス、教会などの意欲作を次々に発表していた若き日の安藤忠雄氏です。
小さな川沿いに2期に渡って建てられた建築は、コンクリート等の一見無機質な素材を使いつつ、時には環境と融合し、時には環境との鮮やかな対比をみせながら立体的な路地空間が広がっています。

TIMESⅠ・Ⅱ

近年では長らくテナントが空室となっているようですが、環境と対比するように人工物をつくることでお互いをより鮮やかに演出する安藤氏の手腕を存分に味わうことのできる注目建築です。

設計: 安藤忠雄建築研究所
所在地:京都府京都市中京区中島町
アクセス:三条駅より徒歩約3分
竣工:1984年(TIMESⅠ)、1991年(TIMESⅡ)

19.京都市役所

京都市役所の外観

京都市役所は、京都の本能寺の向かいの街区に建てられた京都市の市庁舎です。関西建築界の父とも呼ばれた武田五一が設計監修を務め、武田の教え子であった中野進一らによって昭和初期の1927年と1931年の2回に分けて段階的に完成しました。
ネオ・バロック様式を基調としつつ、柱と窓による垂直性とそれらが連なることによる水平性のバランスが絶妙で、ピラミッドのように段階的に積み上げられた中央部と合わせて、京都市のシンボルに相応しい理性と品格、ランドマーク性を兼ね備えた建築となっています。

京都市役所

正面は大きな広場になっていて、市民が佇んだり遊んだり、時にはイベントに使われているのも素敵でした。

設計監修:武田五一
設計:中野進一/京都市営繕課
所在地:京都市中京区寺町通御池上ル上本能寺前町488
アクセス:京都市役所前駅より徒歩約1分
竣工:1927年、1931年

20.フォーチュンガーデン京都(旧島津製作所本社)

フォーチュンガーデン京都

フォーチュンガーデン京都(旧島津製作所本社)は、京都の中心市街地に1927年に建てられた旧島津製作所本社ビルを改修したレストラン・結婚式場です。
設計を手掛けた武田五一は先ほどの京都市役所でも紹介しましたが、明治中期~昭和初期にかけて関西を中心に活躍した関西を代表する建築家で、実際の建築作品以外にも京都帝国大学(現京都大学)の建築学科の創設や寺社仏閣の保存・修復においても大きな功績を残した人物でもあります。
鉄筋コンクリート4階建ての建物は、建物に45度傾いた塔屋がアクセントになっていて、武田がいち早く取り入れ、日本に持ち込んだセセッション(分離派)の影響を色濃く見ることができます。
2012年に大きなリューアルがなされ、レストランと結婚式場を備えたフォーチュンガーデン京都として生まれ変わりました。

フォーチュンガーデン京都

リューアルにあたっては、外装の失われていた装飾を当初のデザインに復元したり、内部も可能な限り元の建物を引き継ぐ形で改修が行われています。
改修によってできたレストランではランチからディナーまでこだわりのフレンチがいただけ、陰影の美しいコントラストが印象的な空間と共に絶品フレンチを楽しめます。

フォーチュンガーデン京都のレストラン

詳細記事
・京都「フォーチュンガーデン京都」昭和初期のオフィスを改修したレストランをレポート

設計:武田五一+荒川義夫
所在地:京都府京都市中京区一之船入町386-2
アクセス:京都市役所前駅より徒歩約2分
竣工:1927年(2012年改修)
公式HP:https://www.fortunegarden.com/

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