こんにちは。建築好きのやま菜です。
今日は金沢の注目ホテルであるホテルウィングインターナショナルプレミアム金沢駅前に宿泊してきましたので、建築好きの視点からその魅力やポイントをレポートしたいと思います。
ホテルウィングといえば、金沢駅「鼓門」を設計したことでも知られる建築家 白江龍三がデザイン監修を行い、彫刻家の土屋仁応氏がアート作品を手掛けた建築・アート好きにはたまらないホテルでもあります。
今日はそんなホテルウィングに実際に宿泊した視点から、その感想や見所について紹介していきたいと思いますので、金沢で宿泊を考えている人は是非参考にしてみてください。
【こんな人におすすめ!】
・金沢で訪れるのにおススメの名建築を知りたい
・金沢旅行でおすすめの宿泊先について知りたい
・建築に興味があって、具体的に建築のどこに注目して見ると面白いのか知りたい
1.金沢駅「鼓門」を設計した建築家が監修!ホテルウィングとは?
ホテルウィングインターナショナルプレミアム金沢駅前は金沢の駅前に2018年にオープンした宿泊施設です。
まだ新しいこともあってあまり知られていませんが、ホテルのデザイン監修は、米大手旅行雑誌Travel + Leisureが「世界で最も美しい駅のひとつ」である金沢駅「鼓門」を設計した建築家 白江龍三氏が行っています。
また、ホテルのラウンジには話題の彫刻家である土屋仁応氏の作品が全面的に取り入れられていて、建築・アート好きにはたまらないホテルでもあるのです。
2.早速突入!最上階にフロントがある珍しいホテル!?
では早速ホテルウィングのレポートをしていきたいと思います。
ホテルウィングへは金沢駅のもてなしドームを左に出て、5分ほど歩いたところにあります。
まさに金沢駅の駅前すぐのところに建てっているので、秋からのアクセスは抜群です。
また、このホテルはちょっと変わっていて、通常1階にあるホテルの受付が最上階である13階にあります。
エントランスを入ってすぐのところにあるエレベータホールは金沢の名産である金のデザインがあしらわれていて、まずはここからエレベータで最上階に上がります。
ホテルと言えば客室からの眺めを重視する人も多いと思いますが、ホテルウィングのような限られた敷地と立地の中ではすべての客室で皆を満足させる眺望は望めません。
そこでホテルウィングでは最上階である13階にフロントやロビー・レストランを設けることで、ホテルの利用者すべてに金沢市内を一望できる体験ができるように計画されているのです。
エレベータを降りると早速受付を済ませます。
最上階は「天空ギャラリー おんぼらぁと」というギャラリー空間になっていて、空間全体をギャラリーに見立てた空間が広がっています。
ちなみに「おんぼらぁと」とは石川県の方言で「のんびり」という意味です。一面に広がる眺望やギャラリーに配置された彫刻を楽しみながら金沢の夜を楽しむことができるのです。
おんぼらぁとの中心には彫刻家・土屋仁応氏の木彫りの彫刻が据えられています。
メインの彫刻の他にも天井には空間全体を飛びまわる竜の彫刻が配されていてこちらも必見です。
天井は山のようでもあり雲のようでもある大きく湾曲したデザインとなっていて、土屋仁応氏の彫刻と合わせて壮大で深淵な空間が広がっています。
この湾曲した天井はそのまま線路側のテラスに続いていて、遠くに見える北陸の山々とのつながりも連想されるデザインとなっています。
ホテルウィングは客室面積をコンパクトに抑えて低価格で泊まれるホテルなのですが、こういった共用部に焦点を絞って贅沢な空間を味わえるようにしているのがとてもよくできています。
3.気になるお部屋は?客室を徹底レポート
天空ギャラリーを堪能した後はエレベータを降りて客室に向かいます。
ちなみに客室のカギとなるカードキーはエレベータに乗るときは必須品で、自分の宿泊する階のボタンはこのカードキーがないと押せないようになっています。最近のホテルはこういったセキュリティ面もしっかりしていますね。
階を降りるて客室に向かいますが、部屋の番号が書かれたルームプレートもおしゃでですね。
ホテルウィングは石川県の「九谷の五彩」や「加賀の五彩」を取り入れたデザインが随所に取り入れられていて、ちょっとしたワンポイントになっています。
客室に入ると思った以上にコンパクトな客室ですが、落ち着いた内装や照明でくつろげる客室でした。
客室によっては壁紙の一部がアクセントカラーの伝統色であしらわれているようですが、今回泊まったお部屋は通常のデザイン。ちょっと残念でしたが、これはこれで落ち着けます。
壁面には天空ギャラリーに展示してある土屋仁応氏によるカモシカの彫刻の制作過程や書籍がディスプレイされていてテンションが上がりました。
こちらはデスク周りです。
コーヒードリップポット、電気ケトル、液晶TV、冷蔵庫、イオンドライヤーといった備品がコンパクトに抑えられていて、必要な設備は一通り揃えられています。
こちらはバスルーム。オープンしたてのホテルということもあって中はきれいで使用感はとてもよかったです。
現代の旅行にとって気になるのは充電のためのコンセントですが、先ほどのデスク上の他にベッドのヘッドボード脇にもコンセントがあります。
通常のコンセントの他にUSB用の差込口が2か所あるのはとても助かります。
もう一点よかった点は机を開けるとそのまま鏡付きのドレッサーになること。
こういったコンパクトなホテルでは鏡はバスルームのみということもよくありますが、これは女性とってはうれしいアイテムですね。
ちなみにアイロンや加湿器といったアイテムはエレベータ脇に備えられているので、必要に応じて自由に使うことができます。
4.細かい気配りにも注目!ウィングで金沢の夜朝を満喫!
ホテルウィングではその他にもうれしいアイテムや魅力がいっぱいです。
一つ目がホテルに備え付けられているパジャマです。
金沢と言えば、金沢の地名の元になった金が有名ですが、白地に金の縁があしらわれたパジャマには鼓門の刺繍があしらわれています。
これはこのホテルが「鼓門」を設計した建築家・白江龍三氏によってデザインされていることにも由来していますが、ちょっとテンションが上がります。
また、今回建築やデザインを中心に紹介してきましたが、ホテルで味わえる朝食はノドグロや蟹、能登地鶏など金沢ならではの食材や石川県産のお米を使った釜めしが味わえてかなりおススメです。
ちなみにこのホテルは夕食付きのプランは一切ありません。
夕食は金沢市内においしい食事を味わえるお店が山ほどあるので、夕食は金沢の街中にでて自由にチョイスする形となります。このあたりの割り切りやホテルとしての考え方にもとても好感が持てます。
また、私は今回の旅行はじゃらん.netで予約したのですが、じゃらんの「石川の地酒を飲み比べ~晩酌プラン~」がかなりおススメです。
石川の地酒3種をの見比べられるプランなので、夕食を食べて帰ってきた後にホテルでゆっくり味わう日本酒は格別でした。
じゃらんに限らずですが、大手サイトでは宿泊料もかなり抑えられた特典付きのプランが数多く用意されているので、宿泊先を探している人は是非チェックしてみることをおススメします。
いかがでしたでしょうか。
せっかく旅行に訪れるなら宿泊先のホテルも魅力的で見どころ溢れるホテルに泊まりたいもの。
そういった意味でホテルウィングは大満足のホテルでしたので、金沢旅行の際には選択肢の一つとしてぜひ参考にしてみてくださいね!
↑ホテルウィングインターナショナルプレミアム金沢駅前の詳細をじゃらん.netで見る
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ホテルウィングインターナショナルプレミアム金沢駅前
設計:日企設計(建築設計)、白江建築研究所(デザイン監修)、土屋仁応(彫刻)
所在地:石川県金沢市堀川新町8-13
アクセス:金沢駅より徒歩約5分
竣工:2018年
公式HP:https://www.hotelwing.co.jp/kanazawa/
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