
増上寺は1598年に徳川家康によって現在の場所に移されて以来、江戸の裏鬼門を守る一大社寺として発展してきた寺院です。
広大な敷地を有し大きな発展を遂げた増上寺でしたが、太平洋戦争の戦火によって多くの建物を焼失し、本堂をはじめとする様々な建物は戦後に再建されました。

その中でも増上寺の入口を守る三解脱門(1621年/重要文化財)は奇跡的に空襲の被害を免れた貴重な建物。三解脱とは人の三つの煩悩(むさぼり、いかり、おろかさ)を解脱するという意味を持っていて、江戸時代から様々な信者がこの門をくぐった歴史遺産です。

現在の本殿は1974年に再建されたものですが、残念ながら2021年の秋くらいまでは第改修中で外観を見ることはできませんでした。
改修が終われば後ろに東京タワーを借景とする珍しい寺院を見ることが出来ます。


この他にも経蔵(1605年/東京都指定有形文化財)や、旧台徳院霊廟惣門(1632年/重要文化財)なども戦火を免れた江戸初期の数少ない建物として、現在もその姿を見ることが出来ます。

ちょっとマニアックな構築物としてはこちらの徳川将軍家墓所 鋳抜門(江戸時代/港区有形文化財)もおススメです。

少し離れていますが、後ほど紹介する東京プリンスホテルの駐車場の一角に残る有章院霊廟 二天門も合わせて見ておきたい増上寺建築の一つです。
所在地:東京都港区芝公園4-7
アクセス:浜松町駅より徒歩約7分
竣工:1605年(経蔵)、1621年(三解脱門)、1632年(旧台徳院霊廟惣門)、1717年(有章院霊廟二天門)、江戸時代(徳川将軍家墓所鋳抜門)、1974年(本殿)
備考:国重要文化財(三解脱門、有章院霊廟二天門、旧台徳院霊廟惣門)、経蔵(東京都指定有形文化財)、港区有形文化財(徳川将軍家墓所 鋳抜門)



