後半は恵比寿ガーデンプレイス周辺を建築見学

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今回は前回の記事に引き継いで恵比寿の建築巡りレポートです。
前回記事をまだお読みでない方は、まずはこちらの記事を読んでいただけると幸いです。
前回記事
・恵比寿で建築巡り!建築好きが巡った名建築18選をレポート【東京恵比寿】

では早速後半を見ていきましょう!

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12.恵比寿ガーデンプレイス(久米設計)

後半でまず最初に紹介するのはいまや恵比寿の代名詞と言ってもいい恵比寿ガーデンプレイスです。
恵比寿ガーデンプレイスはサッポロビールの工場跡地に建てられた商業施設、住居、オフィス、美術館などの超大型複合施設で地下ではこれらの複合要素が広大につながれています。
約400mの動く歩道を通るとその広大な建物群と大屋根が見えてくるのですが、いつ行ってもそのスケールと品性のある佇まいに圧倒されます。
大屋根の下の広場では様々なイベントが企画されていて、以前鑑賞した野外シネマは建物の内部とも内部とも、建築とも都市とも言えない不思議な場所での映画体験ができました。

設計:久米設計
所在地:東京都渋谷区恵比寿4-20
アクセス:恵比寿駅徒歩7分
竣工:1994年
備考:第37回BCS賞

13.日仏会館(日本設計)

日仏会館は恵比寿ガーデンプレイスの北東側の角地に建つ商業、事務所、図書館などがはいる複合文化施設です。
力強いコンクリートに軽やかなガラスが貫入する構成は、変わらない建築物としての歴史や強さと、時代に合わせて軽やかに変化していく柔軟さが現れているようです。
緩やかな傾斜地に建つので高さの異なるエントランスが内部のブリッジで繋がっていて、外からでは見えずらい内部空間の面白さも注目の建築です。

設計:日本設計
所在地:東京都渋谷区恵比寿3-9-25
アクセス:恵比寿駅徒歩10分
竣工:1995年

14.恵比寿四丁目交番/あかりの交番part2(平倉直子/平倉直子建築設計事務所)

恵比寿四丁目交番は日仏会館の目の前に立つ交番です。
ガラスとコンクリートの2つのキューブが重なり合う構成で、奥の堅牢に閉じられた執務空間と、街に開かれた通り側の2面性が美しく建築化されています。
面出のガラスのボリュームが角地に合わせてちょうどいいボリュームで計画されていて、角を曲がるときは交番の表部分の内部空間を視線が通るようにデザインされているというのも面白いです。
この交番はpart2ということで恵比寿ガーデンプレイスの反対側に建つpart1も同じ設計者の交番なので、恵比寿を訪れた際は合わせて巡りたいですね。

設計:平倉直子/平倉直子建築設計事務所
所在地:東京都渋谷区恵比寿4-21-11
アクセス:恵比寿駅徒歩10分
竣工:1996年

15.MA2 Gallery(千葉学)

MA2 Gallery

MA2 Gallery(マツギャラリー)は、恵比寿通りを東に程なく歩いたところに建つ小さなギャラリーです。
黒い外装に対して開口部と内装は真っ白に塗り分けられていて、建築そのものが立体的なアート作品のようです。
日が暮れてくると徐々に黒いボディは風景の中に溶け込み、開口部によって切り取られた建物の中身が街に浮かび上がってくるしかけも素敵です。

MA2 Gallery
MA2 Gallery

設計 : 千葉学建築計画事務所
所在地 : 東京都渋谷区恵比寿3-3-8
アクセス : 恵比寿駅徒歩約7分
竣工 : 2006年
開館時間 : 13:00~19:00
休館日:日曜、月曜、祝日
入館料 : 無料
公式HP:http://www.ma2gallery.com/

16.伊東建築塾 恵比寿スタジオ(伊東豊雄)

伊東建築塾 恵比寿スタジオ

恵比寿の閑静な住宅街に建つ伊東建築塾 恵比寿スタジオは、建築家の伊東豊雄氏が主宰する建築の私塾です。
建築を学ぶ学生の他、子供向けのワークショップなど様々な講座やイベントが開催されていて、一つの大きな屋根の下、様々な人々が建築について考える場が目指されています。
光や風、地熱といった自然環境を上手く取り入れ、様々な素材を組み合わせた空間は建築の面白さと奥深さを改めて感じることができます。

伊東建築塾 恵比寿スタジオ

設計:伊東豊雄/伊東豊雄建築設計事務所
所在地:東京都渋谷区恵比寿3-32-12
アクセス:恵比寿駅徒歩約12分
竣工:2013年
公式HP:http://itojuku.or.jp/

17.OVAL ATRIUM(増田実+米田有/ARCHADIA)

続いて紹介するのは恵比寿ガーデンプレイスの東側の道路沿いに建つOVAL ATRIUMです。
シンプルでスタイリッシュな建築が多い恵比寿において、独特の造形とカラーリングが特徴的な建物です。
外観の色遣いのほか床のタイルや手すりの造形などなかなか見れないレベルの複雑なデザインを堪能することができます。
恵比寿の綺麗で大人な建築に浸かってきたあたりでガツンと喰らわしてくる建築です 笑

ABCアネックスビル
設計:増田実+米田有/ARCHADIA
所在地:渋谷区恵比寿3-29-16
アクセス:恵比寿駅徒歩12分
竣工:1987年

18.三田交番/あかりの交番part1(平倉直子/平倉直子建築設計事務所)

三田交番は恵比寿ガーデンプレイスの南西側の角地に建つ交番です。
先ほど紹介したあかりの交番part2よりもこちらのほうが2年ほど先に建てられていて、尾久にある荒川遊園前派出所(バラの交番)と合わせて都内の必見交番建築といえる建築です。
part2と同じくコンクリートとガラスの構成は同じなのですが、こちらの交番は道路と歩道の緩やかな軌跡にあわせるようにカーブするガラスのカーテンウォールが特徴です。このカーブはそのまま写真右手にある三田橋への誘導になっている点も面白いです。

設計:平倉直子/平倉直子建築設計事務所
所在地:東京都目黒区三田1-4-5
アクセス:恵比寿駅徒歩10分
竣工:1994年

19.T-office(篠原聡子/空間研究所)

T-officeは三田橋を渡った先の交差点に建つテナントビルです。
緩やかな傾斜地に建つ建築の1階部分は半地下になっていて、上階の白いボリュームがまるで宙に浮いているかのような外観が特徴的な建築です。
交差点のカーブをさらりと受け流すような物質間のない外皮が、恵比寿の街の中で上品で不思議な存在感を放っていました。

設計:篠原聡子/空間研究所
所在地:東京都目黒区三田1-11-29
アクセス:恵比寿駅徒歩10分
竣工:2000年

20.サンバーストビル(芦原太郎/芦原太郎建築事務所)

最後に紹介するサンバーストビルは恵比寿駅から南に15分ほど歩いたところにある自動車教習所です。
シンボリックな球体は太陽をイメージしたもので、「昇る太陽と雲間からはじけ輝く陽の光」を表現しています。
もともとは赤い球体でしたが、現在は東京オリンピックデザインに変更されています。球体の色が変わるだけで全体の印象も大きく変わっているのが面白いです。

今しか見えない風景かもしれないので、ぜひ今のうちに2020オリンピックデザインを目に焼き付けておき今回の恵比寿名建築巡りを終えました 笑

設計:芦原太郎/芦原太郎建築事務所
所在地:東京都目黒区三田1-6-27
アクセス:恵比寿駅徒歩15分
竣工:1996年

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いかがでしたでしょうか。
今回は恵比寿駅と恵比寿ガーデンプレイス周辺を建築巡りしてみましたが、思った以上に名建築を多く見れて大満足な1日となりました。
今回の範囲から少し外れたところにも訪れたい名建築がいくつもあるので、またの機会に見学してレポートしたいと思います。


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