今回は江東区の豊洲にある豊洲 千客万来を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・豊洲 千客万来を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・豊洲 千客万来の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・豊洲 千客万来の建築的な見どころや注目ポイント
1.豊洲市場に隣接する江戸をモチーフにした商業施設を訪問
今回訪れたのは豊洲 千客万来は、豊洲市場に隣接してつくられ2024年の2月にオープンした複合商業施設です。
豊洲市場といえば、都内に計11ヶ所ある東京都中央卸売市場の一つで、築地市場から2018年に移転してきた市場です。
旧築地市場は1935年から実に83年間に渡り使用されてきましたが、老朽化や輸送動線等の問題から移転が決定し、約2.3km離れた江東区の豊洲へと移転されました。
詳細記事
・豊洲「東京都中央卸売市場 豊洲市場」移転した新市場の建築をレポート
そんな新市場に隣接してつくられたのが、豊洲千客万来です。計画自体は以前からありましたが、豊洲市場の移転から5年遅れた2023年にオープンとなりました。
ゆりかもめの市場前駅を降りて、そのままペデストリアンデッキで交差点を渡ると豊洲千客万来が見えてきます。
この江戸の街並みをモチーフにデザインされた3階建ての食楽棟と、その先に建つ地上9階建ての温浴棟により構成されています。
コンパクトな敷地の中に癒やしとエンタメが融合した新名所となっていて、約70店舗のお店がひしめき合っています。
江戸の街並みをイメージした施設は外国人観光客の姿も多く、週末はかなりの賑となっています。
回遊性を持たせつつも、混んでいるとすれ違うのも大変な通路幅があえてデザインされていて、賑いと非日常的なハレの空気を存分に体験できます。
手前に建つ食楽棟は木造の建物が連なるようなデザインとなっていますが、実際に2~3階は木造でつくられています。
いかにもな日本らしさを前面に押し出しているテーマパークのような施設ですが、耐火の木質部材を使い、屋根も本物の瓦葺きを使っているこだわりようです。
木質の部材は細かい凹凸や材料を使い分けていたり、化粧材が随所に散りばめられていて、実際に訪れてみるとチープな感じはなく、楽しいエンタメ空間が広がっています。
サインや装飾、裏表の動線の使い分けにより、訪れた人を飽きさせず賑わい感と溢れる街並みがつくりだされているのは見事です。
豊洲市場はあくまでも市場機能が第1の目的の施設ですが、観光客としては豊洲市場と合わせてエリア一体を盛り上げていく起点となる豊洲千客万来は、かなりウケがよいようでした。
2.市場前ならではの素敵なグルメをたっぷりと堪能
食楽棟では、市場横ならではの海鮮メニューや、老舗の仲卸店が軒を連ねています。
2階は仲卸が目利きした新鮮な食材をカウンターやテイクアウトで食べられる目利き横丁があったり、3階のフードコートではテーブル席でゆっくり海鮮やお寿司を味わうことができます。
3階は中央の通りを渡すブリッヂが2本通っていて、下を行き交う人々の賑を感じながら海の幸を堪能しました。
また、市場前には海鮮だけでなく、新鮮な青果を使ったスイーツも味わえます。
こちらのかねすは江戸時代から続く老舗の青果仲卸です。
老舗店の目利きを活かして厳選した旬のフルーツを使用したフルーツサンドやカットフルーツを頂けるオススメ店です。
千客万来には様々な通りがありますが、1階の道路側にある豊洲江戸前通りの店舗も注目です。
こちらの本まぐろそば 䱻は、まぐろの骨から抽出した出汁が特徴のラーメン店です。
まぐろの旨味が凝縮した濃厚スープと、まぐろのチャーシューをはじめとした様々なマグロトッピングを味わうことができ、豊洲市場前ならではの味を堪能できます。
3.万葉温泉+屋上の足湯スポットも見逃せない
約70もの店舗が軒を連ねていますが、縦に伸びる軸がハッキリしていて、階段やエスカレーターによる回遊性も確保されているので、安心して散策することができました。
敷地の奥には、タワー状の温浴棟が建っています。
こちらは24時間営業の温浴施設「東京豊洲 万葉倶楽部」が入っていて、箱根・湯河原から直送されるお湯を堪能できます。
こちらの温浴棟の8階は屋上テラスと無料の足湯スポットが設けられていて、足湯につかりながら、東京湾の風景を望むことができます。
足湯用のタオルは、8階のエレベーターわー降りたところにある自動販売機で200円で購入することもできるので、手ぶらでふらりと訪れても楽しめます。
また、8階にはcafé sixというカフェスペースもあり、特製のフルーツケーキやソフトクリームを頂くことができます。
こちらのカフェは地上の店舗と比べると混雑も控えめとなっていて、静かな店内でウォーターフロントの眺望と美味しいスイーツを頂ける隠れたオススメスポットとなっています。
素敵な建築と市場グルメをたっぷりと堪能して、この日の建築巡りも大満足のものとなりました。
とてもオススメのスポットですので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。
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豊洲 千客万来
設計:万葉倶楽部+五洋建設+シェルター建築設計事務所
所在地:東京都江東区豊洲6-5-1
アクセス:市場前駅より徒歩約1分
竣工:2023年
公式HP:https://www.toyosu-senkyakubanrai.jp/
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