今日は2020年にリニューアルした新宿駅東口駅前広場を訪れてきたので、その模様をレポートしたいと思います、
建築家 大野力氏とアメリカを拠点に活躍するアーティスト 松山智一氏の2人のコラボレーションによって生まれた新たな駅前広場、いったいどんな広場なのか早速見ていきたいと思います。
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・新宿駅東口駅前広場を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・新宿駅東口駅前広場の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・新宿駅東口駅前広場の建築的な見どころや注目ポイント
1.新宿駅の東口に生まれたアーティスティックな広場に注目
今回訪れたのは2020年に大規模なリニューアルが行われた新宿駅東口駅前広場。
夜の新宿を歩いていると、駅前の広場が何やら変わっているのを発見。
今までの駅前広場は、広場というよりは三角形のガラスのアトリウムが地上から顔を出し、放置自転車などが散らばる雑然とした中洲のスペースだった記憶がありますが、随分様子が異なることに驚きます。
実はこの新宿駅東口駅前広場は近年大規模にリニューアルされ、建築家 大野力氏とアメリカニューヨークを拠点に活躍するアーティストである松山智一氏の2人のコラボレーションによって新たな広場として生まれ変わったのです。
リニューアルに際しては「Metro-Bewilder(メトロビウィルダー)」をコンセプトに掲げ、都市と自然とが融合した新たなコミュニティスペースをデザインされました。
Metro-Bewilderは都会を意味するMetro、自然を意味するWild、当惑を意味するBewildeを組み合わせた造語で、Metro-Bewilderのキーワードに、広場内には様々なパブリックアートや仕掛けが点在しています。
2.巨大なモニュメントを中心とした個性的な空間に注目!
新宿駅東口駅前広場で一番目立つのは、広場の中央に製作された7mの巨大モニュメント「花尾」です。
「花束を持っている少年」をモチーフにデザインされたというモニュメントの足元には円形のカウンターテーブルとスツールが配置されています。
新宿駅東口駅前広場は誰でも気軽に休憩したり、滞在できる広場としてデザインされています。また、大きなモニュメントから待合せの場所としてもピッタリに感じられます。
鏡面のテーブルは中央のモニュメントや新宿の街を映し出す鏡のようでもあり、ステンレス製のモニュメントともよく合っています。
広場内には中央のカウンター席の他に、壁で緩やかに仕切られたテーブルセットや、カーブする壁をくりぬいたベンチなどもあります。形も高さも集い方も様々なベンチも多様な人が集まる新宿の駅前広場らしいです。
元々の改修前の広場にはなかった、人々が集い、一時的にそこで出会った人々が交錯するような広場のイメージは魅力的に感じます。
ちなみに広場の南側には旧広場の地下との連絡出口はそのまま残されています。
この白い塊から連続するように、先ほどのカーブする壁が広場内を駆け回っています。
3.広場と一体となった様々なアートに注目!
広場のもう1つの目玉ポイント言えば足元の草木をモチーフにしたグラフィックです。
自然というと草木をイメージした緑のアイコニックなイメージが一般的ですが、こちらの広場では緑だけでなく青や紫、赤などの色を使っているのが特徴。
まさに多種多様な人々が集まり、オフィスビルや繁華街が聳え立つ新宿を象徴するかのようなデザイン。
私が訪れたのがちょうど夜だったこともありますが、ちょっと引いてみると夜の新宿はまさにこのグラフィックが使っているような赤や紫の色が街を照らしているのがとても面白いです。
近年つくられる「広場」は芝生や木質素材のデッキを多用したスマートながら没個性的なものが増えてきていますが、そんな中で東口駅前広場のグラフィックは、新宿という場所と明確なコンセプトが融合したオリジナリティ溢れるものとなっています。
広場を覆うウォールもピクチャーウィンドウのように新宿の街を切り取っていて、囲まれているけれど街と繋がっている感覚も残しています。
新宿駅東口駅前広場は 街と建築と広場とアートが混在し、自然とも人工物ともいえるような不思議な魅力の溢れる空間でした。
新宿駅前の新名所になる空間だと思いますので、機会があれば是非一度訪れて、その空間を体験してみて下さいね。
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新宿駅東口駅前広場
公園設計:大野力/シナト
アートデザイン:松山智一
所在地:東京都新宿区新宿3
アクセス:新宿駅より徒歩約1分
竣工:2020年
開放時間:10:00~22:00
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