今回は東京江戸川区にあるタワーホール船堀を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今日も素敵建築を求めて東奔西走
【この記事で分かること】
・タワーホール船堀を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・タワーホール船堀の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・タワーホール船堀の建築的な見どころや注目ポイント
ちなみに葛西・船堀周辺での建築巡りについてはこちらの記事で詳しくレポートしていますので、興味のある方は併せてご覧ください。
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1.東京3大タワーの一角!?タワーホール船堀を訪問
今日訪れたのは、東京都江戸川区の都営地下鉄新宿線船堀駅前に建つタワホール船堀です。
実は以前船堀周辺エリアに住んでいたこともあり、船堀タワーの存在は知っていたのですが、今回地上約100mの展望台を含め、改めて訪れてきました。
タワーホール船堀は、船堀駅前に建つ地上7階地下2階建ての店舗、ホール、結婚式場、展望台等の複合施設です。

最高部の高さは約115m、2層に分かれる展望室は約103mもあり、駅のホームからも天空に伸びるタワーをみることができます。
東京都内には様々なタイプの建築が集積されていますが、実はタワー建築は数えるほどしかありません。
タワーホール船堀は東京スカイツリー、東京タワーに次いで3番目の高さとなっていて、通称「船堀タワー」と呼ばれて地元の人に親しまれる隠れたタワー建築なのです。
タワーホール船堀が建つのは、船堀駅北口のロータリーの向かいで、緩やかなカーブを描く7階建てのボリュームと帆柱を思わせる展望タワーは船のイメージを元にデザインされています。

石やタイルによるどっしりとした基壇部分に対して、ガラスを効果的に使った展望エレベータと展望室によって建物の軽やかさがより強調されています。
展望エレベータは、下部の壁の大部分をガラス張りのデザインとしていることもポイントで、これによって帆の部分の軽やかなイメージをより強調しています。
2.様々な機能が集約した市民施設が面白い
ロータリーから建物に近づいてみると、足元の基壇部分のデザインも船をモチーフにしたデザインがいくつもみられます。

タワーホール船堀は、低層階のカフェや店舗の他に、レストランや映画館、ホール、貸会議室、医療クリニックなど様々な施設が集約されています。

建物の足元はピロティ状の通路があったり、内部も回遊性の高い配置がされていて、街の延長としての建築が目指されていることがよくわかります。

内部の中央は巨大な吹き抜けになっていて、水平方向だけでなく上下の繋がりが意識されているのが特徴です。

大きな吹付けが各階を貫いているので、上空からは自然光がたっぷりと降り注いでいます。
また、建物内には大小さまざまな会議室や展示スペース、イベントホールや宴会場が並んでいますが、この吹き抜けによって自分が今どこにいるのかが把握しやすくい平面計画となっているのも注目です。

ちなみにこれらの施設は江戸川区施設予約システムで予約できますが、区の施設なのでリーズナブルなお値段で利用できます。
施設の利用は江戸川区に在住する方以外でもできるようなので、気になった方は是非公式ホームページを確認してみてください。
3.高さ100m360度の展望室から都市の風景を堪能
タワーホール船堀といえば高さ約103mの展望室。

展望台へはエレベータを乗り継いで、7階にある専用エレベータ乗り場よりアクセスします。

7階のエレベータ乗り場の目の前にはレストランがあるので、こちらのレストランを目印にして向かうのがよいです。

タワー展望台は料金無料で入ることができるので、こちらのガラス張りのエレベータ待機所でしばし待ちます。
展望台は定員の制限もあるので、ある程度まとまった人数を時間ごとに案内するシステムとなっていました。この日は10分ほど待って、合計4~5人でエレベータに搭乗。

エレベータを降りると、一面ブルーの壁の展望室に到着です。

高さ約103mの展望室では、360度の絶景を楽しむことができます。
大判の開口部は上下で2枚に分かれていますが、目線の高さは一面のガラスなのでかなり開放的です。

周りに高い建物が殆どないこともあって、普段は見ることのない江戸川区の上空からの風景を一望できます。
写真の左上に見えるのが荒川ですが、建築だけでなく、地形レベルの景観も見どころのひとつです。
東京タワーや東京スカイツリーの展望台と比べて高さが低い分、間近で建築や街をみることができるのも魅力的です。
船堀や葛西だけでなく都心のビル群や千葉まで見通すことができるのも楽しかったです。

高さ100mといえば、30階建ての超高層マンションの最上階ほどの高さとなりますが、そんな絶景をたっぷりと堪能できるのがタワーホール船堀なのです。
建築と展望室からの風景をたっぷりと堪能して、この日の建築巡りも大満足のものとなりました。
知名度こそ高くはありませんが、一度は訪れてほしい隠れ名スポットでしたなので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。
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タワーホール船堀
設計:岡設計+日本設計
所在地:東京都江戸川区船堀4-1-1
アクセス:船堀駅より徒歩約1分
竣工:1999年
展望台料金:無料
展望エレベーター運行時間:9:00~21:30
公式HP:https://www.towerhall.jp/


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