葛西「魔法の文学館」本の世界に誘う素敵な児童文学館をレポート

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今回は江戸川区葛西にある魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・魔法の文学館を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・魔法の文学館の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・魔法の文学館の建築的な見どころや注目ポイント

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1.住宅街の公園にオープンした注目の児童文学館を訪問

今回紹介する魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)は、魔女の宅急便などの作品でも知られ、江戸川区にもゆかりのある童話作家の角野栄子の名を関し2023年の秋にオープンした児童文学館です。

建物のデザインは建築家の隈研吾氏が率いる隈研吾建築都市設計事務所。隈研吾氏のデザインした文学館といえば、以前早稲田大学構内にある早稲田大学国際文学館(通称:村上春樹ライブラリー)をレポートしました。
関連記事
・早稲田「早稲田大学国際文学館」村上春樹の魅力が体感できる建築をレポート

魔法の文学館が建つのは東京都の中でも最も東側、千葉県との境目である旧江戸川沿いにあるなぎさ公園の丘の上。
東京メトロの東西線の葛西駅からバスで約10分ほどのところにあります。
葛西駅からは駅南口のバスロータリーから都営バスに乗るのがオススメです。

なぎさ公園の丘の上

バス停公園を進むと小さな丘の上に今回の目的地となる文学館がみえてきます。
建物の外観は、小丘から頭を出すような白い外壁に花びらのような屋根が立体的に折り重なったようなデザインが特徴。

江戸川区角野栄子児童文学館

隈研吾氏といえば高輪ゲートウェイ駅や浅草文化観光センターをはじめ、連なるような屋根をデザインのキーにした建物を多く手掛ける建築家でもあります。

ここ魔法の文学館も、小丘の地形と呼応するようにボリュームを抑えながらも連なる屋根が印象的なデザインとなっています。
穏やかで自然あふれる公園の中に建つ白くスタイリッシュな建物は、地形と一体化しつつも周辺から浮かび上がった異世界感もあり、近づくにつれて期待感が高まります。

公園内の緩やかな遊歩道を登っていくと、文学館のエントランスが見えてきます。

江戸川区角野栄子児童文学館の外観

魔法の文学館は、原則は予約優先制となっていて、訪れる際は事前に公式ホームページから予約が必要でした。
予約の状況によって人数に余裕があれば当日受付も可能とのことですが、オープン間もない時だったので週末の来館予約はかなりの人が申し込んでいたようです。

入館は入館開始時間が指定制となっているので、予約時間にのカウンター前に集合。
予約人数が制限されている分、ほとんど待ち時間なく入館することができました。
尚、指定されているのは入館開始時間で、入館後は特に時間制限なく児童文学の世界を楽しめます。

2.ページをめくるように様々な世界を体感しよう

館内はシンプルなデザインの外装から一転して、いちご色のファンタジックな空間が広がっています。

江戸川区角野栄子児童文学館の内観

角野氏の作品の世界観をイメージしたという空間は、角野栄子さんの娘さんでもある児童書作家のくぼしま りお氏がデザイン監修していて、日常から想像力の世界に引き込まれるような異世界感のある空間となっています。

江戸川区角野栄子児童文学館の内観

建物の内部は、公園の丘の地形に沿うような大階段に、魔女の宅急便の舞台になったコリコの街、様々な児童書が並ぶライブラリー、ギャラリーといった様々な空間が花びらのように立体的にとりついています。

魔法の文学館の内観

内装は小さなスケールの要素が連なり折り重なりなるデザインが特徴
様々な要素が対比されたり調和しながら集合し、非日常的な世界観を実体化しているのがとてもユニークです。

魔法の文学館の内観

来館者は親子での来館者が多い印象で、思った以上にファミリー層の注目スポットとなっているようでした。

魔法の文学館の内観

決して大きな建物ではないですが、大階段を中心とした開放的な空間と、子供スケールの小さなスケールのが混在していて、多様な空間が広がっています。

魔法の文学館の家具

子どもたちは小さなスケールの家具に籠もったり、本棚の森を駆け抜けたり、木の幹の下のような柱周りの椅子で読書したりと自分の居場所を見つけながら楽しんでるようでした。

また、大階段の下は黒猫シアターという劇場となっていて、観客参加型のショーを楽しめるなど様々なプログラムが用意されているのも素敵でした。

大階段の中腹である2階には角野栄子さんの仕事場を模したコーナーがあったり、期間ごとに企画がされるギャラリーがあったりと、本のページをめくるように様々な体験ができます。

魔法の文学館の内観

建築上必要な設備も魔法をかけたように空間の一部になっているのも素敵ですね。

3.外部と繋がり自然光が差し込むカフェ・キキでランチ

3階建ての建物は、外界から完全に遮断されているわけではなく、所々に設けられた開口部によって外の世界とつながっています。

公園の芝生と繋がるような窓や、上部にあけられた開口部から青い空が見えるのがとても魅力的でした。

魔法の文学館の建築

せっかくなので最上階である3階にあるカフェ・キキででランチを頂きました。

カフェ・キキ

今回頂いたかくれんぼカレーは、思ったよりも辛めでしたが私にはちょうどよい辛さでとても美味しかったです。

カフェ・キキのメニュー

かくれんぼの名の通り食べ進めると中にはウインナーがはいっているのも面白かったです。

カフェ・キキのカレー

宝探しをしているような遊び心あふれるサプライズが素敵です。
カレーを楽しんだ後はこちらのいちごプリンを頂きました。
こちらは濃厚なプリンと甘いストロベリーが溶け合ってとても美味しかったです。

カフェ・キキのいちごプリン

素敵な建築と児童文学の世界をたっぷりと堪能して、この日の建築巡りも大満足のものとなりました。
とてもオススメの文学館でしたので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。

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魔法の文学館(江戸川区角野栄子児童文学館)
建築設計:隈研吾建築都市設計事務所
内装デザイン監修:くぼしまりお
所在地:東京都江戸川区南葛西7-3-1なぎさ公園内
アクセス:葛西駅よりバスで約10分
竣工:2023年
開館時間:9:30~17:30
休館日:火曜、年末年始
入館料:
 一般(15歳以上)700 円
 こども(4歳~中学生)300円
備考:原則事前予約制
チケットは江戸川区民割引などあり
公式HP:https://kikismuseum.jp/


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