大塚で建築巡り!おススメの名建築15選を紹介

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今回は東京都豊島区の大塚駅周辺の建築巡りをしてきましたので、私が建築巡りで出会った建築について紹介したいと思います。
大塚駅は山手線の中ではややマイナーな駅ですが、建築を見ていくと見どころの多い隠れ建築パワースポットでもあります。
今回の記事ではそんな大塚駅周辺の注目建築を厳選して紹介しますので、建築巡りや建築鑑賞のガイドにしてもらえればと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・大塚エリアでの建築巡りを写真と文字でレポート
・大塚エリアの著名な建築家がデザインした建築や歴史のある近代建築をまとめ
・大塚エリアの建築の見どころや注目ポイントを解説

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1.大塚駅北口駅前広場

大塚駅北口駅前広場

まず初めに紹介する大塚駅北口駅前広場は、大塚駅の北口の整備プロジェクトにより生まれた駅前広場です。
大塚の「O」の字をモチーフに円形のモニュメントがデザインされていて、駅前を照らす照明やベンチ、サインなどを兼ねながら新たな駅前空間が形つくられています。
夜には妖しい光で駅前を彩っているのも面白く、猥雑さを残し、多様な要素が混在する大塚らしさが感じられます。

大塚駅北口駅前広場
大塚駅北口駅前広場

設計:東京ランドスケープ研究所
所在地:東京都豊島区北大塚2
アクセス:大塚駅より徒歩約1分
竣工:2021年

2.OMO5東京大塚

OMO5東京大塚は、大塚駅からすぐの都電荒川線に隣接した敷地に建てられた星野リゾートが経営するホテルです。
江戸時代から続きかつて賑わいを見せた旅籠の宿をヒントに旅のための籠(かご)をコンセプトとしてデザインされています。
地上部の大きく空いた開口は通り抜け出来るように街に開かれていますが、街に開いて街に接続することで街そのものもホテルのサービスの一部となることが意図されているのは注目です。

設計:佐々木達郎
所在地:東京都豊島区北大塚2-26-1
アクセス:大塚駅より徒歩約2分
竣工:2018年
公式HP:https://www.hoshinoresorts.com/resortsandhotels/omobeb/omo/5tokyootsuka.html

3.東京大塚のれん街

東京大塚のれん街は、大塚駅北口再開発プロジェクトの一環として計画され、2018年にオープンした10棟11店舗からなる店舗群です。
都電荒川線のすぐ目の前に建つ店舗には 海鮮、焼肉、 寿司 、やきとん、串焼、餃子バル、スナック、たこ焼きと様々な店舗が入ってはしご酒を楽しめます。
夜になると煌々と輝く様は、はじめてみた時は俗っぽくていいイメージが湧きませんでしたが、その俗っぽさが大塚らしさであり活気の源なのだと思うと親近感がわきます。

設計:& SPICE
所在地:東京都豊島区北大塚2-17
アクセス:大塚駅より徒歩約2分
竣工:2017年
公式HP:https://www.otsuka-norengai.com/

4.Tree-ness House

Tree-ness Houseは、平田晃久氏の設計による集合住宅で、1階はギャラリーにもなっています。
平田氏の提唱する「からまりしろ」をもった建築として、「木の幹」「枝」「葉っぱ」をモチーフとした「ひだ」のような空間が街に表出しています。
Treformに続いて大塚の街がが現代建築の注目スポットとなるきっかけをつくると同時に現在最も注目されている若手・中堅建築家の一人である平田氏の代表作でもあります。

設計:平田晃久/平田晃久建築設計事務所
所在地:東京都豊島区
アクセス:大塚駅より徒歩約10分
竣工:2017年

5.大塚センター

大塚センターは、大塚聡氏の設計によるパチンコ店で、大塚氏の比較的初期の作品です。
現在は大幅にリニューアルしてピカソという100円均一になっています。内外ともに当時の姿から大きく変わっていておりどの程度変更があったのかは不明ですが、外観のフレームなどに当初の面影を感じることができます

設計:大塚聡
所在地:東京都豊島区北大塚2-2-1
アクセス:大塚駅より徒歩約1分
竣工:1992年もしくは1993年

6.東京建設コンサルタント新本社ビル

東京建設コンサルタント新本社ビルは、JR山手線大塚駅の線路沿いに建つ地上7階地下1階のオフィスビルです。
コンクリートでできた建物上部が宙に浮くように免震装置によって持ち上げられている様は今までに見たことがないほどの迫力と量感を感じます。

設計監修:東京建設コンサルタント+松田平田設計
設計:清水建設
所在地:東京都豊島区北大塚1-15-6
アクセス:大塚駅より徒歩約3分
竣工:2006年

7.KKベストセラーズ本社ビル

KKベストセラーズ本社ビルは、大塚駅と新大塚駅のちょうど中間にある老舗出版社の本社ビルです。
コンクリート打ちっ放しの建物は全面に並ぶ並木と呼応するようにトンネルを創りながら街と応答しあっています。
2015年に訪れた時は健在だったのですが、先日訪れた際に解体され更地となっていました。

設計:山本良介アトリエ
所在地:豊島区南大塚2-27-7
アクセス:大塚駅より徒歩約10分、新大塚駅より徒歩約7分
竣工:2000年
備考:現存せず

8.Overlap House

Overlap Houseは、大塚駅と新大塚駅の中間あたりにある3戸から成る集合住宅です。
Overlapの名の通り、各戸が積み重なったように立体的に積層してその間の空間を庭が繋いでいます。
敷地は坂道にあるのですが、その坂道に沿いながら建物自体も上にステップアップしていきます。
斬新な外観とは裏腹に妙にしっくりきて自然に見えるのが不思議な体験でした。

また、庭にはいくつものミラーが配置されていて、街を敷地の中に取り込みながら、視覚的にも記憶的にもまさに建築とオーバーラップさせる装置として機能しているのも面白いです。

設計:平田晃久/平田晃久建築設計事務所
所在地:東京都豊島区
アクセス:大塚駅より徒歩約10分
竣工:2018年

9.Urban Green

Urban Green

Urban Greenは、大塚駅から程なく歩いた住宅街に建つ地上10階建てのオフィス、住宅、店舗等の複合施設です。
建物の中腹がくり抜かれ、外部空間が山状に建物を貫通しているのが特徴の建物は、向かいにある小さな公園とも連続しながら公共空間と絡み合うようなデザインとなっています。

低層階にかかる布状の外装は特殊なコンクリートシートでつくられていて、無機質な建物の中に動き出しそうな生命感と軽やかさが付加されているのもとてもユニークで印象的でした。

Urban Green
Urban Green

設計:平田晃久/平田晃久建築設計事務所
所在地:東京都豊島区南大塚2-35-10
アクセス:大塚駅より徒歩約7分
竣工:2024年

10.旧イプセ大塚(下吹越武人/A.A.E)

イプセ大塚は、現在はカスタリア大塚と名称が変更となった地上11階総戸数70戸の賃貸住宅です。
基本的にはすべて1Rもしくは1Kからなる都市型の単身者向け住戸ですが、単調になりがちな集合住宅の外観が、複雑かつ整然とした美しさを持ってまとまっているのが素敵です

設計:下吹越武人/A.A.E
所在地:東京都豊島区大塚3-17-4
アクセス:大塚駅より徒歩約15分、新大塚駅より徒歩約5分
竣工:2006年

11.Treform

続いて紹介するTreformは、千葉学氏、小川晋一氏、西沢立衛氏の3人の建築家の協働によって生み出された集合住宅です。
個性あふれる空間がまるで山のように連なって全体を構成していて、住まうことの多様性やワクワク感をひしひしと感じる建築です。
建築当初は王様のブランチなどの番組でも紹介されていて、全国的にも大きく注目されたプロジェクトでした。

設計:千葉学+小川晋一+西沢立衛
所在地:東京都豊島区南大塚2-17-3
アクセス:大塚駅より徒歩約12分、新大塚駅より徒歩約10分
竣工:2012年

12.旧鈴木家住宅(鈴木信太郎記念館)

鈴木信太郎記念館

旧鈴木家住宅(鈴木信太郎記念館)は、フランス文学研究者である鈴木信太郎氏の居宅で、現在は豊島区が取得・整備して鈴木信太郎記念館として利用されています。
建物は1928年に建てられ鉄筋コンクリート造の書斎棟と、戦後に移築・再建された2棟の住居棟で構成されていて、本が詰まった書斎空間と、明治期から続く貴重な住宅を堪能できます。

入館料は無料で、コンパクトな展示室なのですが、天井いっぱいにつくられた書架に約10000冊の本が並ぶ空間は圧巻の一言。
大きな窓とステンドグラスからやわらかい自然光が降り注ぐ書斎は、異世界に迷い込んだような非日常感がありますが、不思議と落ち着く空間でもあります。
明治期に建てられた座敷棟では、建築の変遷や図面なども見ることができ、鈴木信太郎の足跡と素敵な建築の両方を堪能できる大塚の隠れた注目スポットです。

鈴木信太郎記念館
鈴木信太郎記念館

設計:大塚泰(書斎棟1階)、栗谷鶉二(書斎棟2階/1931年)、鈴木成分(書斎棟2階/1956年)、栗谷鶉二(茶の間・ホール棟)
所在地:東京都豊島区東池袋5-52-3
アクセス:新大塚駅より徒歩約3分
竣工:明治時代中期(座敷棟/1948年移築)、1928年(書斎棟)、1946年(茶の間・ホール棟)
備考:豊島区指定有形文化財

13.都立大塚病院

都立大塚病院は、新大塚駅前に建つ508床の病院です。
建物の設計は数々の病院建築を手がける横河建築設計事務所が行い、十字型の病棟の下に基壇状の診療部が広がる構成となっていて、診療部の中心には巨大なアトリウムが貫いているのも特徴です。
増築された児童精神科外来棟もシンプルながら明快で分りやすい構成とデザインになっているのも素敵でした。

設計:東京都財務局営繕部+横河建築設計事務所
所在地:東京都豊島区南大塚2-8-1
アクセス:新大塚駅より徒歩約2分
竣工:1987年

14.十坪の塔

十坪の塔は、新大塚駅前に建つまさに敷地面積10坪の敷地に建つコンクリート打放しの6階建ての建築です。
1階は皮膚科となっていて、中央のエントランスから左右に分れて医院と上階部分にアクセスする構成となっているのが特徴。
シンメトリーの外観は他のビルと比べても圧倒的に美しく異彩を放っていて、厳しい敷地条件の中に建つ東京都内の建築の中でも特に注目の建築です。

設計:川口通正
所在地:東京都豊島区南大塚3-1-3
アクセス:新大塚駅より徒歩約1分
竣工:1992年

15.川本製作所東京ビル

川本製作所東京ビルは、都立大塚病院の目の前に建つポンプメーカーの首都圏の営業所ビルです。
限られた敷地をフルに使いながら限られた明るく働きやすい執務空間と、スマートで無駄のない外観を実現しているのが特徴です。
内部は収納家具と一体となった空調や、照明の反射板を兼ねた床板を用いることでコンパクトながら質の高いオフィスを実現しています。

設計:日建設計
所在地:東京都豊島区南大塚2-17-3
アクセス:新大塚駅より徒歩約2分
竣工:2007年

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いかがでしたでしょうか。
こうしてみてみると大塚は建築見学にピッタリの街であることがよく分ります。
建築見学をして、最後にのれん街で一杯飲む。そんな最高な建築巡りも可能な大塚の街。
皆さんも機会があれば是非トリップしてみて下さい。

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