郡山市で建築巡り!おススメの名建築19選を紹介【福島県郡山市】

まとめ記事

今回は私が訪れた中から福島県郡山市の建築についてご紹介したいと思います。
郡山市は明治期に行われた安積(あさか)開拓・安積疎水によって栄えた歴史もあり、明治~大正期に建てられた建築が数多く残っています。

駅から徒歩圏内で100数十年の建築の歴史を巡ることのできる建築パワースポットとなっているのですが、数が多いので今回は江戸~戦前に建てられた近代建築をご紹介したいと思います。
・江戸~戦前(近代建築)編
・戦後~平成(現代建築)編
では、早速ご紹介したいと思います。

1.如宝寺

まずはじめにご紹介する如宝寺は真言宗豊山派の寺院で、約1200年の歴史を持つ由緒ある寺院です。
境内には鎌倉時代の刻銘のある石造笠塔婆や板石塔婆の他、建築では如宝寺書院が国の重要文化財に指定されています。

書院はもともと白河市にあった迎賓館を移築した木造2階建の建物ですが、150年以上前のものとは思えないほどきれいな状態です。
大本堂も山門も江戸~明治と、かなり古い時代のもので見どころが多い寺院でした。

所在地:福島県郡山市堂前町4-24
最寄駅:郡山駅徒歩10分
如宝寺書院竣工:1844年(1895移築)
大本堂竣工:1892年
山門竣工:江戸時代

2.郡山市開成館(増子儀三郎)

郡山市開成館は福島県の区会所として1874年(明治7年)に建設されました。
その後安積(あさか)開拓の為の事務所も併設され、現在は安積開拓・安積疎水についての資料を展示している資料館となっています。
地元大工を中心に西洋・東洋の建築様式がミックスされた独特な意匠は他ではなかなか見ることができません。

市内には同じ増子儀三郎の設計による市内で最初に設立された小学校である旧郡山尋常小学校(1975年)も見ることができます。(現在は金透記念館として公開されています。)

設計:増子儀三郎
所在地:福島県郡山市開成3-3-7
最寄駅:郡山駅よりバス10分その後徒歩3分
竣工:1874年

3~5.旧立岩邸・安積開拓入植者住宅

旧立岩邸・安積開拓入植者住宅は開成館と同じ敷地に建ち、安積開拓の歴史遺産として経済産業省が選定する近代化産業遺産に認定されています。

旧立岩邸は福島県開拓掛の職員用官舎の一番官舎で岩倉具視や伊藤博文なども視察の際に宿泊した記録が残っています。

旧小山家住宅・旧坪内家住宅は全国の旧藩から入植する士族が移り住んだ住宅で、国家事業でもあった安積開拓のために明治政府が補助金を交付して建築させた規格住宅です。

所在地:福島県郡山市開成3-3-7
最寄駅:郡山駅よりバス10分その後徒歩3分
竣工:明治初期

6.旧福島県尋常中学校本館

旧福島県尋常中学校本館は明治22年に福島県内で唯一の旧制中学校として開設され、1973年までは安積高校本館とし使用されていました。
1977年には国指定の重要文化財に指定され、現在は安積歴史博物館として保存されながら一般公開もしています。

何故かせり出した玄関ポーチの柱が切断されているのですが、当時使われ始めた車寄せにする為でしょうか。
高い階高の空間と光が降り注ぐ大きな窓は実際に体験してほしい建築です。

設計:不詳
所在地:福島県郡山市開成5-25-63
最寄駅:郡山駅よりバス10分その後徒歩5分
竣工:1889年

7.善導寺本堂

善導寺本堂は、その棟札から1909年に建てられ、棟梁は宮内省帝室技芸員の第9代伊藤平左衛門であることが分っています。
外観はシンプルですが、近づくと欄間をはじめとする細かい意匠が面白い建築でした。
ちなみに隣接する善導寺庫裡は1883年の建築です。

所在地:福島県郡山市清水台1-1-23
最寄駅:郡山駅徒歩5分
竣工:1909年

8.郡山市公会堂(矢橋賢吉+荻原貞雄)

郡山市公会堂オランダのデン・ハーグの平和宮(1913年)を参考に設計され、郡山市制施行を記念して建てられた公会堂です。

明治・大正における日本建築界の巨匠妻木頼黄の片腕ともいわれた矢橋賢吉が設計監修を務め、これまで見てきた郡山の建物を比べても、新たな時代が始まることを象徴するような外観が特長です。僕が見学した時は改修中でしたが現在でも現役で使われているようです。

すぐ隣には東日本大震災で被災して使用できなくなった中央公民館・勤労青少年ホーム(2015年)がNTTファシリティーズの設計により再建されていて、こちらも合わせてみたい建築です。

設計:矢橋賢吉+荻原貞雄
所在地:福島県郡山市麓山1-8
最寄駅:郡山駅徒歩15分
竣工:1924年

9.福島県郡山合同庁舎(宮田荘七郎)

福島県郡山合同庁舎はもともとは昭和の初期に建てらた旧郡山市役所で、 設計は宮田荘七郎が行っています。
大正モダンの雰囲気が漂う郡山市公会堂とは異なり、権威性やストイックさを感じる建物です。

設計:宮田荘七郎
所在地:福島県郡山市麓山1-1-1
最寄駅:郡山駅徒歩10分
竣工:1930年

10.久米正雄記念館

久米正雄記念館は旧安積郡桑野村で生まれ育った小説家・久米正雄の旧宅を移築復元したものです。

「こおりやま文学の森資料館」のオープンに際して2000年に鎌倉から移築され、和風と洋風のどちらの顔も見せる外観が特徴的です。久米正雄記念館として整備されているので復元した内部もじっくり見ることができます。

所在地:福島県郡山市豊田町3-5
最寄駅:郡山駅バス6分その後徒歩5分
竣工:1930年

11.安積疎水事務所新館(渡辺恒雄)現存せず

安積疎水事務所新館は安積開拓の拠点として貴賓館として建設されました。
1階はタイル張りで垂直に伸びる柱や窓が特徴的な洋風建築ですが、こう見えて実は木造なのが面白いです。
残念ながら東日本大震災によって大きな被害を受け、2011年にとり壊わされてしまいました。

設計:渡辺恒雄
所在地:福島県郡山市開成2-22-2
最寄駅:郡山駅バス6分その後徒歩5分
竣工:1937年

12.東邦銀行郡山中町支店(大林組)現存せず

東邦銀行郡山中町支店はもともとは郡山商業銀行として建てられた鉄筋コンクリート2階建ての建物です。

遠目だと分りずらいですが、左右はタイル張りになっていて、当時世界的に流行していたアールデコの影響もあってが全体的に直線的なデザインとなっています。
こちらも東日本大震災で大きな被害を受け解体されてしまいましたが、2014年に全面石造りの外観を再現した新建物が建設されています。

設計:大林組
所在地:福島県郡山市開成2-10
最寄駅:郡山駅徒歩10分
竣工:1936年

いかがでしたでしょうか。
次回は戦後~平成の現代建築編を紹介したいと思いますのでよろしければ是非ご覧ください。



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