高円寺で建築巡り!建築好きがおススメする名建築10選

今日は東京の高円寺駅周辺で建築巡りをしてきましたので、そこで出会った名建築について紹介していきたいと思います。
高円寺と言えば個性的な若者が住むカルチャーの街というイメージもあれば、毎年100万人を超える人が集まる阿波おどりの街のイメージもありますが、建築も個性的でアグレッシブな作品が数多く存在します。
今日はそんな高円寺の建築についてたっぷりと紹介していきたいと思いますので、是非建築巡りの参考にしたり、バーチャル建築巡りとして楽しんでいただければと思います。

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1.FLAMINGO(前田紀貞)

まず最初に訪れたのは高円寺駅の南口を出て5分ほど歩いたところにある住宅FLAMINGOです。
線路際の50㎡の敷地を2分割してエントランス等を共有しながら建てられた住宅は、一見異様な雰囲気を醸し出していますが、内外の音や視線を遮断しつつ内部に快適な空間をつくるシェルターと考えるとしっくりきます。
線路を背に「C」の字を積み重ねた断面は、建物内をしっかり守りつつ、光や開放感を確保していて、新しい都市住居のあり方を提示しています。

設計:前田紀貞アトリエ
所在地:東京都杉並区高円寺南4
アクセス:高円寺駅徒歩約5分
竣工:2000年

2.座・高円寺(伊東豊雄)

続いて線路の高架をくぐってすぐのところにある座・高円寺はホール、けいこ場、作業場、資料室、カフェ等の複合文化施設です。
片側鋼板コンクリートと呼ばれる特殊な外壁を使って立ち上げられた建物は、まさにテント小屋のような軽やかさを持っています。
内部に入ると一階のホールは大きな広場になっていて、250個以上もある丸窓から外部の光が差し込む様は壮観です。
前年に竣工したまつもと市民芸術館や同年竣工のMIKIMOTO GINZA2などこの時代の伊東氏の作風がよく表れていることにも注目です。

設計:伊東豊雄建築設計事務所
所在地:東京都杉並区高円寺北2-1-2
アクセス:高円寺駅徒歩約5分
竣工:2005年

3.区立杉並第四小学校(船越徹)

座・高円寺のすぐ裏手に建つ区立杉並第四小学校は数々の学校建築を手掛けていることで知られる船越徹氏がデザインした小学校です。
ポストモダン全盛期に計画されたこともあり、校舎には様々な図形的なモチーフが溢れていて、無機質な箱型の校舎にはない多様性を随所に感じることが出来ます。
この形体の多様性は校舎内には窓から出入口のフェンスだけでなく、ちょっとした余剰スペースを生み出していて、小学校という機能とうまく結びついてより効果的に機能しています。

設計:船越徹/アルコム
所在地: 東京都杉並区高円寺北2-14-13
アクセス:高円寺駅徒歩約5分
竣工:1992年

4.小杉湯

続いて訪れた小杉湯は昭和初期の1933年に建てられた老舗の銭湯です。
建設から90年以上の月日が経っているので、部分部分では改修・修繕が積み重ねられていますが、エントランスの屋根部分などに建設当初の姿を見ることができます。
老舗の銭湯ではありますが、2003年の改修時でギャラリーをつくったり、子連れのお子さんの面倒を見てくれてゆっくりお風呂に入れるイベントなど新たな時代に向けた様々な企画を打ち出していっているのもとても面白いです。
名物であるミルク風呂の他、時期によって日替わりのコーラ風呂など銭湯好きにとっても興味深い企画が沢山あるので、高円寺を訪れた際にはぜひ立ち寄って一休みすることをおススメします。

所在地:東京都杉並区高円寺北3-32-17
アクセス:高円寺駅徒歩約6分
竣工:1933年
備考:国登録有形文化財

5.小杉湯となり(T/H+銭湯ぐらし)

そんな小杉湯の革新的な取り組みを象徴するのが、小杉野の隣に建つその名も小杉湯となりです。
2020年にオープンしたばかりの建物には、地域の人や小杉湯を訪れた人が使えるカフェ、イベントスペース、コワーキングスペースなどが複合的に詰め込まれていて、小杉湯と連動して地域の活性材にも一役買っている建物です。
まさにかつての銭湯がそうであったように、この場所が現代の地域のコミュニティの拠点として機能することが期待される注目建築。
小杉湯と合わせて見ると、伝統的な小杉湯とスマートで現代的な小杉湯となりのコントラストが伝統と革新の両方を象徴しているようで面白いです。

設計:T/H+銭湯ぐらし
所在地:東京都杉並区高円寺北3-32-2
アクセス:高円寺駅徒歩約6分
竣工:2020年

6.パラシオ デ ヒロ(丸山保博)

小杉湯から1分ほど歩いたところにあるパラシオ デ ヒロは地上3階建ての賃貸集合住宅兼オーナー住宅です。
小杉に立ち寄った帰りに通りかかり気になって見てみたのですが、どうやら賃貸住居のようですが土壁等を使った左官仕上げや光と影の落ち方を意識した丁寧な庇のデザインなど現代の集合住宅にはなかなか見られない丁寧なつくりが味わい深い建築です。
どうやらエントランスの庇を抜けた共有スペースは居住者のための中庭になっているようで、都心の中において豊かな空間を生み出そうとする設計者の努力のと姿勢が伝わってきます。

設計:丸山保博/アトリエボーヌ・丸山保博建築研究所
所在地:東京都杉並区高円寺北3-32-2
アクセス:高円寺駅徒歩約6分
竣工:2000年
備考:第8回杉並まちデザイン賞受賞

7.Chim↑Pom通り(Chim↑Pom+周防貴之)

続いて高円寺駅前から続くセントラルロードまで移動しました。
建築ではないですがどうしても見たかったこちらの作品は、アーティスト集団Chim↑Pomによる24時間無料開放している建築内道路Chim↑Pom通りです。
Chim↑Pom通りは2017年に同敷地で行われた展覧会「Sukurappu ando Birudoプロジェクト 道が拓ける」で製作された道路です。
24時間無料開放されているとは言え正直入るのには少し勇気がいりました 笑
何か魔窟の中に入るような、あるいは大きな生物の内臓に入り込むような不思議な感覚を想起させる道は、普段体験する建築で感じる建築と都市の境界とはまた違った生々しさを感じます。

設計:Chim↑Pom+周防貴之
所在地:東京都杉並区高円寺北3-4-11
アクセス:高円寺駅徒歩約5分
竣工:2017年

8.BUILDING K(藤村龍至)

セントラルロードを駅方面に進むと見えてくるBUILDING Kは発表当時は建築学生で知らない人がいないくらい話題となり、藤村龍至氏の出世作ともなった集合住宅です。
建物のデザインの当たっては独自のルールをもとに細かくフィードバックを反復しながらデザインを検討していく「超線形デザインプロセス」を採用しているのが特徴で、一見単純そうに見える中にもここでしか作りえない必然性と複雑性をはらんだデザインとなっています。
竣工写真では模型のようなシンプルでストイックな外観でしたが、1階にイオンが入って全く違った印象となっていましたが、通りの雰囲気とはよく馴染んでいたのはとても好印象でした。

設計:藤村龍至建築設計事務所
所在地:東京都杉並区高円寺北3-21-3
アクセス:高円寺駅徒歩約3分
竣工:2008年

9.EEL(小川晋一)

続いて訪れたのは高架下をくぐって駅の南にほどなく歩いたところにある集合住宅EELです。
全10戸ある住戸は、通常の集合住宅の天井と比べて1m以上も高い約3.6mとなっていて、すべての部屋にロフトがついています。
短冊上に並べられた部屋は間口は狭いですが、垂直方向に引っ張られるような広がりを持っていて、他の賃貸住宅にはない開放感や空間感覚を味わえるそうです。
都心の単身者住宅であれば、こうした極端でも振り切った住宅はありだと思いますし、住んでみたかったなと思わせてくれる作品です。

設計:小川晋一/小川晋一都市建築設計事務所
所在地:東京都杉並区高円寺南3-30-14
アクセス:高円寺駅徒歩約10分
竣工:2012年

10.LINO(長田直之)

EELを見終えて高円寺駅に向かう途中に面白そうな外観が目に入って立ち寄ったのが地上3階建て全20戸からなる集合住宅LIONです。
コンクリートの水平スラブとガラスの開口部が特徴的な建物ですが、近づいてみてみると水平方向にクリアな開口部やフェンスが幾重にも重なりなる不思議な距離感の建物でした。
真ん中にある中庭を中心に、前面道路や東側にある公園にいくつもの薄いレイヤーが折り重なるように連続していて、建築と都市だけでなく様々な住まい手の境界が重なり合うイメージとその面白さがうまく建築化しているようでワクワクします。
LINOはラテン語で重なりを意味するそうですが、人々が集まって住まうことの面白さを感じさせてくれる集合住宅でした。

設計:長田直之/ICU
所在地:東京都杉並区高円寺南3-30-18
アクセス:高円寺駅徒歩約10分
竣工:2013年


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いかがでしたでしょうか。
歴史ある伝統建築から最新の現代建築まで見どころ満載の高円寺の建築、気になった方は是非トリップしてみて下さいね。


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