赤坂で建築巡り!おススメの名建築25選を紹介

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13.旧グラスアート赤坂

旧グラスアート赤坂

グラスアート赤坂は、地上5階地下2階階建てのテナントビルで、元々は30軒近いバーが集積するビルとして計画された建物です。
建築家の磯崎新氏がデザインし、各店舗の内装や2〜3階の正面壁、外部階段などの共用部には各アーティストによるインスタレーションが施されていましたが、改修によって現在は塞がれたり、変更が加えられているようです。

旧グラスアート赤坂

設計:磯崎新アトリエ
所在地:東京都港区赤坂3-10-14
アクセス:赤坂見附駅より徒歩約3分
竣工:1984年

14.赤坂ノアビル

赤坂ノアビル

赤坂ノアビルは、赤坂見附駅を出てすぐの外堀通り沿いに建つ地上8階地下1階建てのオフィスビルです。
流れるような流線型の外観のデザインは、一見するとシンプルですが、機能的な諸条件を満たしつつファッションビルやショールームのような華やかさと品格を持ち合わせたビルとなっています。
デザインを手掛けた押野見邦英(鹿島建設)は、同年に以前このブログでも紹介した東京ガス江戸川営業所のオフィスも手掛けていて、両建築の共通点を見てみるととても面白いです。

赤坂ノアビル

設計:押野見邦英/鹿島建設
所在地:東京都港区赤坂3-2-12
アクセス:赤坂見附駅より徒歩約1分
竣工:1985年

15.APA赤坂中央ビル

APA赤坂中央ビル

赤坂ノアビルの数件隣に建つAPA赤坂中央ビルは、地上9階地下3階てのオフィスビルで現在はホテル大手のアパホテルの第2本社として使われる建物です。
設計を手掛けた建築家の圓堂政嘉氏は昭和中期〜後期の日本を代表する建築家。以前このブログでも新宿駅前の京王百貨店 新宿店を紹介しましたが、この設計を手掛けたのも圓堂政嘉で、奇しくも竣工年も同じ1964年となっています。
工業化されたパネルがリズミカルに並ぶ様はかつての人々が夢見た工業化時代の幕開けを宣言しているようでもあります。

APA赤坂中央ビル

設計:圓堂政嘉/圓堂建築設計事務所
所在地:東京都港区赤坂3-2-6
アクセス:赤坂見附駅より徒歩約1分
竣工:1964年

16.元赤坂今西ビル

元赤坂今西ビル

元赤坂今西ビルは、建築家の高松伸氏がデザインを手掛けた地上7階地下1階建てのオフィスビルです。
高松氏は宝飾品を磨きあげるようにデザインし、宝飾品を都市の中に植えていくと語っていますが、30年以上建った現在でも妖しく光る宝石のような建築は健在でした。
内部のプランは正形でシンプルなのですが、外装だけでここまで突き抜けられるのはこの時代ならではのように思います。

元赤坂今西ビル

設計:高松伸/高松伸建築設計事務所
所在地:東京都港区元赤坂1-3-8
アクセス:赤坂見附駅より徒歩約4分
竣工:1991年

17.鹿島本社ビル

鹿島本社ビル

鹿島本社ビルは、2007年に39年ぶりに新築された大手ゼネコン鹿島の本社ビルです。
旧本社ビルの正形の白いフレームに黒いガラスのデザインを踏襲しつつ、最新技術や素材をふんだんに盛り込んで環境性能を高めたり、巨大な無柱空間によってフレキシブルな働き方を可能にするなど、様々なアップデートがなされています。

鹿島本社ビル

設計:鹿島建設
所在地:東京都港区元赤坂1-3-1
アクセス:赤坂見附駅より徒歩約4分
竣工:2007年

18.AKASAKA K-TOWER

AKASAKA K-TOWER

AKASAKA K-TOWERは、鹿島本社ビルの向かいに建つ地上30階地下3階建てのオフィス、店舗、集合住宅等の複合施設です。
こちらも鹿島本社ビルのデザインを継承しつつ、2重のフレームによって建物の立面的な陰影や構造体とデザインの兼ね合い、環境性能の向上、住宅のプライバシー確保などいくつもの複合的な条件を見事に解いています。
また、足元に設けられた緑地や水景も魅力的で、周辺で働く人や住まう人の憩いの場にもなっているようでした。

AKASAKA K-TOWER

設計:鹿島建設
所在地:東京都港区元赤坂1-2-7
アクセス:赤坂見附駅より徒歩約4分
竣工:2012年
備考:2012年度グッドデザイン賞
2014年日本建築学会作品選集

19.知性ビル

知性ビル

知性ビルは、今から半世紀以上前に建てられた地上7階建てのオフィスビルです。
コンクリートによる無骨な外観が印象的な建物ですが、土地が変形敷地なので敢えてエレベータや階段などのコアを建物全面にまとめていて、奥に大きな執務空間を確保しています。
裏側はガラス張りの工業的なデザインとなっていて、表と裏のギャップも面白い建築です。

知性ビル

設計:菊竹清訓/菊竹清訓建築設計事務所
所在地:東京都港区元赤坂1-4-2
アクセス:赤坂見附駅より徒歩約5分
竣工:1971年

20.とらや 赤坂店/虎屋菓寮

とらや 赤坂店

とらや赤坂店は、室町時代に京都で創業した老舗の和菓子店で、ここ赤坂店は1964年に建てられた旧店舗を2018年に建て替えてリニューアルした店舗です。
檜をふんだんに使った大きな傘のような建物は、シンプルな構成の中に優雅さと力強さを感じるデザインとなっていて、受け継がれる伝統技術とこれからの時代を切り開く先進性の両方を体現した建築となっています。
赤阪御料地の豊かな自然と、たっぷりと降り注ぐ自然光を感じながら頂く和菓子は絶品で、優雅で至高のカフェタイムを味わえるオススメの建築です。

とらや 赤坂店
虎屋菓寮

詳細記事
・赤坂「とらや赤坂店・虎屋菓寮」伝統と革新が融合した素敵過ぎる建築をレポート

設計:内藤廣/内藤廣建築設計事務所
所在地:東京都港区赤坂4-9-22
アクセス:赤坂見附駅より徒歩約6分
竣工:2018年
営業時間:
 虎屋菓寮11:00~17:30
 物販9:00~18:00(平日)、9:30~18:00(土日祝)
定休日:毎月6日
公式HP:https://www.toraya-group.co.jp/shops/shop-5

21.美安温閣

美安温閣

美安温閣(ミアオンカク)は、とらや赤坂店の隣に建つ神社、オフィス、店舗等の複合施設です。
限られた間口の中でそれぞれの機能の動線がコンパクトに計画されている他、宮大工による伝統的な意匠と鋼板やパンチングメタルなどの現代的な素材がぶつかり合うようにミックスしているのも面白いです。

美安温閣

設計:北川原温/北川原温建築都市研究所
所在地:東京都港区赤坂4-9-19
アクセス:赤坂見附駅より徒歩約7分
竣工:1986年

22.草月会館

草月会館

草月会館は、青山通り沿いの赤坂御所地の向かいに建ついけばな草月流の本部施設とホール、ギャラリー、オフィス等の複合建築です。
丹下健三氏といえばコンクリートの力強い外観デザインが特徴でしたが、草月会館では地上11階の立面全体がガラスのカーテンウォールになっているのが特徴。
周辺の自然を映し出すことでそれがそのまま外観のデザインとなり、内部では周囲の豊かな自然を借景のように取り入れることで、変化に富んだ豊かな屋内環境をつくり出しています。

草月会館

また、2015年には2階の一部がnendoのデザインによってカフェに改修されました。
元のデザインコンセプトを引き継ぎ、目の前にある高橋是清翁記念公園や赤坂御所地の緑を借景として取り入れる素敵なカフェは、建築巡りの合間のひと休憩にもピッタリです。

Connel Coffee

設計:丹下健三/丹下健三・都市・建築設計研究所
Connel Coffee内装:nendo+乃村工藝社
所在地:東京都港区赤坂7-2-21
アクセス:青山一丁目駅より徒歩約5分、赤坂見附駅より徒歩約10分
竣工:1977年(2015年改修)
営業時間:10:00~18:00
定休日:土曜、日曜、祝日

23.カナダ大使館

カナダ大使館

カナダ大使館は、高橋是清翁記念公園の反対側に建つ大使館で、カナダ生まれの建築家レイモンド・モリヤマ氏がデザインを手掛けています。
要求される機能、法規、警備計画など大使館建築に要求される様々な条件を満たしながら、周辺環境との調和や解放感の創出が試みられています。
また、館内にあるカナダガーデンや高円宮記念ギャラリー、E・H・ノーマン図書館などの施設は予約をすれば自由に見学することも出来き、開かれた大使館となっています。

カナダ大使館

設計:レイモンド・モリヤマ+清水建設
所在地:東京都港区赤坂7-3-38
アクセス:赤坂見附駅より徒歩約12分、青山一丁目駅より徒歩約3分
竣工:1991年

24.迎賓館 赤坂離宮前休憩所

迎賓館 赤坂離宮前休憩所

迎賓館 赤坂離宮前休憩所は、赤坂離宮前につくられた案内所、カフェ、休憩所などの複合施設です。
設計を手掛けたのは新国立劇場や東京都現代美術館などの設計で知られる柳澤孝彦+TAK建築研究所で、円形の吹き抜けと噴水を中心に観光案内所やカーブドッチ迎賓館などが配置されています。
地下にある建築は、周りの喧騒からは一歩距離が置かれ、吹き抜け自然光が溢れる気持ちのよい空間となっていて、赤坂離宮の見学後に余韻に浸るのにもピッタリです。

迎賓館 赤坂離宮前休憩所
迎賓館 赤坂離宮前休憩所のカレー

設計:柳澤孝彦+TAK建築研究所
所在地:東京都新宿区四谷1-12-11
アクセス:赤坂見附駅より徒歩約12分、四ツ谷駅より徒歩約4分
竣工:2020年
営業時間:9:00~17:00
定休日:水曜
公式HP:https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/visit/rest_area/

25.迎賓館 赤坂離宮

迎賓館 赤坂離宮

最後に紹介する迎賓館 赤坂離宮は、明治時代の終わりの1909年に東宮御所として建設されたネオ・バロック様式の宮殿建築です。
設計を手掛けた片山東熊は、工部大学校(現在の東京大学)の建築学科第1期生であり、このブログでも東京国立博物館表慶館グランドプリンスホテル高輪貴賓館を紹介した明治時代を代表する建築家でもあります。
現在は、国の迎賓施設として使われていますが、定期的な公開日には内部を見ることができます。
東京23区内で唯一国宝にもなっている建築は、豪華絢爛、当時の日本の建築、美術の粋を尽くした建築となっていて、震えるような建築美を体感できるイチオシの建築です。

迎賓館 赤坂離宮
迎賓館 赤坂離宮

詳細記事
・赤坂「迎賓館 赤坂離宮」東京23区唯一の国宝!魅力溢れる近代建築をレポート

設計:片山東熊
改修設計:村野藤吾
所在地:東京都港区元赤坂2-1-1
アクセス:赤坂見附駅より徒歩約15分、四ツ谷駅より徒歩約7分
竣工:1909年(1974年改修)
備考:国宝
公式HP:https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/

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