押上「東京スカイツリー」日本一のタワーを建築好きがレポート

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今日は東京のランドマーク、東京スカイツリーを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・東京スカイツリーを実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・東京スカイツリーの基本情報と、アクセス方法や訪れる際のポイント
・東京スカイツリーの建築的な見どころや注目ポイント

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1.東京のランドスケープ、スカイツリーを建築巡り

今回訪れたのは、今や東京を代表するランドマークとしてすっかり定着した東京スカイツリーです。

2012年に完成し、634m(ムサシ)の高さを誇る東京スカイツリーは、自立型電波塔としては世界一の高さを誇る構築物です。
元々は2003年より送信の始まった地上デジタル放送に合わせて、都心の高層ビルの影響を受けにくい新たな電波塔が必要になったことで建設された東京スカイツリー。

東京の電波塔といえば、以前このブログでも紹介した東京タワー(1958年竣工)がその役目を担っていましたが、高さ333mの東京タワーでは、今や珍しくなくなった200m級の建物の影響が大きな懸念点となっていました。
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そこで計画されたのが東京タワーの2倍近い高さの新電波塔、東京スカイツリーです。
構築物としては日本一の高さを誇るスカイツリーは、遠目からは何度も見て馴染み深いものでしたし、足元にある商業施設、水族館、オフィス等の複合施設「東京スカイツリータウン」は何度か訪れたことがありましたが、実際にタワーの展望台に登るのは今回が初めて。

東京スカイツリータウン内のすみだ水族館

ちなみに東京スカイツリータウンの水族館のレポートも過去に書いていますので、興味のある方は是非併せてご覧下さい。
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東京スカイツリーは最低部が三角形、最上部が円形の形状をした複数のラインを組み合わせて網の目状に組み上げていて、そのシルエットは日本刀のようなシャープな「そり」と、古来の寺院建築の柱がもつような「むくり」の両方が融合したデザインとなっています。
デザイン監修を努めたのは彫刻家の澄川喜一氏と建築家の安藤忠雄氏、設計・監理は日本最大の設計事務所である日建設計、施工は大林組といういずれも日本を代表する面々です。

改めて東京スカイツリーを見てみると、単純な直線ではない稜線のシルエットからはスマートさと愛らしさの両方を感じます。
また、あまり知られていませんが、三角形と円を結んだシルエットによって、見る角度によって「そり」と「むくり」のラインが逆転するようにもなっているのも注目ポイント。
一見同じように見える外観もどこから見るかによって表情が変わるのです。

スカイツリーのもう一つの特徴は、心柱制振機構と呼ばれるタワー中央の避難階段を兼ねた巨大な柱のような部材。
心柱といえば法隆寺の中心にある巨大な柱が有名ですが、東京スカイツリーではこの心柱を高さ634mの超高層タワーに応用しているというから驚きです。この中心の心柱は近づくと迫力満点。

超高層タワーでは地震時の揺れやビル風の影響に対する対処が大きな課題となりますが、それぞれ揺れの周期が異なる外側の鉄骨躯体と中心の心柱で揺れを打ち消し合うというアイデアが、実際の構築物として実現しているのは只々驚くばかりです。

2.地上450mの展望回廊がスゴい!日本一の高さの展望台を散策

東京スカイツリーの展望台は、地上約350mの位置にある展望デッキと、地上約450mの位置にある展望回廊があります。

展望台への入口はタワー足元の4階にあるチケットカウンターでチケットを購入して、展望シャトルと呼ばれるエレベーターで上空までアクセスします。

私は当日web券で展望デッキと展望回廊がセットになったセット券(3100円)を購入。(350mの展望デッキのみのチケットは2100円)
ちなみにチケットは事前購入しておくと数百円安くなるので、時間が決まっていたり予め購入できるなら、前売り券を購入するのがオススメです。

チケットのQRコードをゲートにかざしていざエレベーターへ。
ゴールドとブルーにライトアップされたエレベーターホールにテンションがあがります。

天井のデザインは、日本の伝統模様でもある麻の葉をモチーフにしていますが、今いるフロアの平面形状やスカイツリーの立体トラスの三角形ともリンクしているのが素敵です。

エレベーターはまずは350mの位置にある展望デッキへ。
展望デッキは眼下が見下ろせるような斜めの大開口が特徴のフロアで、カフェやレストランもあります。

2023年3月に竣工予定の虎ノ門・麻布台プロジェクトが完成したら、あべのハルカスを超える日本で一番高い330mの建築物となりますが、それよりも高い位置から都市を見渡せる人工物は日本では東京スカイツリーだけです。

450mの展望回廊へはエレベーターを乗り換えてのアクセスとなります。
せっかくなのではじめに一番高くにある展望回廊を目指します。
エレベーターで445m地点に到着した先にあるのが螺旋状に円を描く展望回廊です。

回廊は約100mの長さをかけて6mほど上った先にある最高到達点まで続きます。
円形のトンネルのような回廊は半分が白いパネル、外側がガラスの大開口になっているのもユニークです。

タワーの展望台は大体が2フロアに分かれていて、基本的には内側の階段を上がって上階の展望フロアにアクセスのがいつも不満でしたが、東京スカイツリーでは好きな位置で止まって景色を楽しめるのがとても素敵です。

最高到達点である451.2mからは、関東の街並みと地平線の輪郭が見える絶景ポイント。

ソラカラポイントという三面の壁と床天井が淡い反射ガラスで覆われたスペースでは、不思議な浮遊感が体験できます。

3.展望デッキのカフェでひと休み!技術とデザインが結晶した空間を満喫

展望回廊を堪能した後はエレベーターで再び350m地点へ。
展望デッキではSKYTREE CAFE634MUSASHIというレストランがあり、絶景を堪能しながらドリンクや食事を楽しめます。

今回はせっかくなので、人気のドリンクメニューであるスカイツリーラテ(700円)をいただきました。
ラテアートは流石に人の手によるものではなくシートだったのには笑ってしまいましたが、とてもいい記念となりました。

シックな色に統一された床・天井・家具と、その向こうにみえる眺望のコントラストも素敵です。

窓際のカウンターは、透明な素材で作られているので、飲食しながら眼科の景色を楽しめます。
こうしてみると、内装に使われている色も床・天井・張地の黒と壁面の白、フレームのシルバーととてもシンプルな構成で統一されています。

この他にも展望デッキでは、東京タワーにもある足元が覗けるガラス床があったりと想像以上に楽しめました。

正直、東京スカイツリーのシンプルなデザインは、あっさりして印象にかけるなぁと思っていたのですが、改めて見て、体験してみるとそんなイメージを180度覆す体験の連続でした。
電波塔という役割と構造的な要件、それらによって生まれる様々な制約を、見事にデザイン上の演出に昇華した東京スカイツリー。
皆さんも機会があれば是非訪れて、その空間を体験してみてくださいね。

東京スカイツリー
デザイン監修:澄川喜一、安藤忠雄
設計:日建設計
所在地:東京都墨田区押上1-1-2
アクセス:とうきょうスカイツリー駅より徒歩約5分、押上駅より徒歩約7分
竣工:2012年
公式HP:https://www.tokyo-skytree.jp/


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