駒沢「駒沢オリンピック公園」個性が光る旧五輪会場の建築群をレポート

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今回は東京都世田谷区にある駒沢オリンピック公園を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・駒沢オリンピック公園を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・駒沢オリンピック公園の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・駒沢オリンピック公園の建築的な見どころや注目ポイント

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1.東京オリンピックの会場で素敵な建築巡りを

今日訪れたのは、世田谷区の駒沢大学駅から程なく歩いたところにある駒沢オリンピック公園です。

この駒沢オリンピック公園は、1964年の東京オリンピックの会場として整備され、現在も当時オリンピックの為に建設された施設がいくつも残されています。

駒沢エリアといえば以前このブログでも、駒沢大学駅三軒茶屋駅周辺での建築巡りをレポートしましたが、駒沢オリンピック公園はそんな駒沢エリアの中でも注目建築が集中する建築ファン必見の公園でもあります。
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駒沢大学駅の公園口を出て、南北に伸びる自由通りを程なく南下すると、今回の目的地である駒沢オリンピック公園が見えてきます。

駒沢オリンピック公園

駒沢オリンピック公園は、元々は大正時代に雑木林や畑だった場所を整備したゴルフ場があり、1940年に開催されるはずだった東京オリンピックのメインスタジアムの建設が計画されたこともありました。
1940年の東京オリンピックは戦争のため1938年に中止となり、旧日本陸軍の軍用地として利用されたり、戦後は駒沢野球場が建てられたり、その他スポーツ施設として利用されました。

そして1964年の東京オリンピックで再びオリンピック会場として整備されることになり、現在の駒沢オリンピック公園の姿の原型ができました。

2.建築のテーマパーク!オリンピックらしい建築群を堪能

公園を散策しているとまず目に入ってくるのが、オリンピック記念塔です。

駒沢オリンピック公園

こちらのオリンピック記念塔は、オリンピック時は管制塔としての役割を担った建築で、銀座のソニービル(解体済)や池袋の東京芸術劇場を手掛けたことでも知られる建築家の芦原義信がデザインを手掛けています。

白いシンボリックなデザインの建物は、仏塔をモチーフにしていて、近未来的でありながら日本古来のイメージが重ね合わさる不思議な魅力を纏っています。

駒沢オリンピック公園

宗教建築のような佇まいの塔は、管制塔という当時のオリンピックならではの機能となっていて、唯一無二のシンボリックなフォルムがとても印象的でした。

駒沢オリンピック公園 記念塔

足元の水面がキラキラと輝きながら涼し気な空間を演出しているのも魅力的で、近くに売店があることからも公園を訪れた人がひと休憩する場にもなっていました。

駒沢オリンピック公園

せっかくなので売店でソフトクリームを購入して、水辺のベンチで頂きました。

オリンピック記念塔の西側に建つ体育館も芦原氏のデザインした建物です。

駒沢オリンピック公園 体育館

折れ曲がった八角形の屋根が特徴的な建物は、コンクリートのダイナミックさが印象的で、コンクリートの質感からは有無を言わせない迫力を感じます。

駒沢オリンピック公園

大地からめくれ上がったような敷地との地続き感も素敵で、オリンピック公園の土地と融合したような姿でした。

こちらの陸上競技場は、建築家の村田政真氏のデザインです。

駒沢オリンピック公園 屋外競技場

駒沢オリンピック公園といえばこちらの建物を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、花びらのような柔らかな壁兼屋根がとても印象的です。

駒沢オリンピック公園

こちらもの建物もダイナミックで躍動感溢れるデザインとなっていて、オリンピックの熱気が今でも伝わってくるようです。

駒沢オリンピック公園

3.個性あふれる建物をたっぷりと堪能

どの建物もそれぞれの個性が光る建物となっていて、建築のテーマパークともいえるようなユニークで魅力的な建物を堪能しました。

駒沢オリンピック公園

駒沢オリンピック公園でもう一つ見逃せないのが、道路を挟んだ南側の敷地に建つ屋内競技場です。

駒沢オリンピック公園 屋内競技場

こちらの競技場は2017年に大規模な改修が行われた新しい建物です。

新たに追加されたアーチ状の構造体が屋根を吊ることにより屋内の大空間を実現していて、空港などの大空間建築を多く手掛ける梓設計のノウハウと技術力が遺憾なく発揮されているのが注目ポイントです。

その他にも商店建築などの雑誌に度々掲載されているリックデザインが設計を手掛けたカフェ・レストランMr.FARMER 駒沢公園店も注目の建築です。

Mr FARMER 駒沢公園店

大きな屋根の下につくられたカフェは、西側から東に向けて徐々に屋根が大きくなるようデザインされていて、屋内からテラス席、公園とスケール感の増大と共に公園に溶け込むようなデザインとなっているのが面白い建築です。

Mr FARMER 駒沢公園店

公園の緑や上部から降り注ぐ自然光などの自然要素を巧みに取り込むしかけが随所に施されていて、オリンピック公園の豊かな自然をたっぷりと堪能できるカフェレストランとなっています。

Mr FARMER 駒沢公園店

素敵な建築をたっぷりと堪能して、この日の建築巡りも大満足のものとなりました。
とてもオススメのスポットですので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。

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駒沢オリンピック公園
設計:芦原義信/芦原建築設計研究所(オリンピック記念塔、体育館)、村田政真/村田政真建築設計事務所(陸上競技場)、リックデザイン(Mr.FARMER 駒沢公園店)
改修設計:梓設計(屋内競技場)
所在地:東京都世田谷区駒沢公園1-1
アクセス:駒沢大学駅より徒歩約15分
竣工:1964年、2017年(屋内競技場改修、Mr.FARMER 駒沢公園店)


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