代官山「フォレストゲート代官山」職住遊が融合した都会の小山をレポート

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今回は代官山にあるフォレストゲート代官山を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・フォレストゲート代官山を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・フォレストゲート代官山の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・フォレストゲート代官山の建築的な見どころや注目ポイント

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1.ハイソな街 代官山の駅前にできた複合施設を訪問

今回訪れたのは、代官山駅前に2023年にオープンしたフォレストゲート代官山です。
フォレストゲート代官山は、代官山駅と駅西側に通る八幡通りとの間に建てられた住宅、商業、オフィス、広場等の複合施設です。

フォレストゲート代官山

元々この場所は、東急不動産が日本で初めての外国人向け高級賃貸アパートとして1955年に建設した代官山東急アパートが建っていた場所でした。

フォレストゲート代官山

約4000㎡ほどの敷地には、代官山駅を出てすぐの場所に建つ地上2階建てのTENOHA棟と、その奥に建つ地上10階地下2階建てのMAIN棟が配置されています。

低層部は店舗やシェアオフィス、広場などの商業施設が入り、上層部は総戸数57戸の賃貸住宅となっています。
代官山の駅前ということもあり、賃貸住宅といっても家賃は月50万円〜400万円程となっていて、東京を代表する超高級住宅となっています。

職・住・遊が近接した新しいライフスタイルの提案をコンセプトにした施設には、住宅の他に会員制のシェアオフィスや各種商業施設がはいっています。

建物の低層部は代官山駅から八幡通りへは通り抜けできるようになっていて、施設を訪れる人もそうでない人も敷地に吸い込まれていきます。

隈研吾氏がデザイン監修を手掛けたMAIN棟は、大きな山のようなボリュームと地上部に空いたトンネルのような小道が特徴の建物です。

フォレストゲート代官山

木箱をイメージしたという外観は、木調のフレームが立ち上がっています。

このフレームは実はアルミでてきていて、ルーバーのように材料を切り分けることによって巨大な集合住宅のボリュームを分割しているのが面白いです。

フォレストゲート代官山

また、水平方向への視線の抜けや垂直方向に伸びる吹き抜けにより、森の中にいるような囲われ感を持たせつつ、居心地の良い開放感もしっかりデザインされています。

フォレストゲート代官山

隈研吾氏の手掛けた建築はこのブログでも度々レポートしてきましたが、木調の金属パネルや、ボリュームの分節、垂直・水平方向への抜け感のデザインは、多くの隈建築で繰り実践されてきた手法でもあります。
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そうした過去の作品で培ってきた手法を、惜しみなく最新作に反映させ、隈研吾建築をつくりあげているのが、とても隈研吾建築らしくて面白いです。

実際に訪れてみると、写真で見ていたよりも巨大なボリュームに驚きますが、存在感の中に実はそうした細かいこだわりが詰まっているのが素敵です。

フォレストゲート代官山

私がはじめて訪れたのは竣工してすぐの時でしたが、そのインパクトに街ゆく多くの人々がスマホで写真を撮っていたのも印象的でした。

2.街をつなぐトンネルを散策しながらカフェでひと休み

低層部は2つの道路を繋ぐ小路を軸に、回遊性のある中廊下があったり、高低差を利用したベンチスペースがあります。

フォレストゲート代官山

規模は小さいながら、楽しく散策したり佇んだりできる場所が多く設けられていて、駅前ということで待ち合わせのスポットにもなっていました。

フォレストゲート代官山

こちらは末光弘和氏と末光陽子氏が率いるSUEP.が設計を手掛けたTENOHA棟は、6角形をモチーフにした木と植物による開放的な建築です。

内部はカフェやイベントスペースがはいる低層の建物となっていて、建物の内部は小路の延長のようにシームレスに繋がっています。

木造2階建ての建物の内部にはほのかに木の匂いが漂っていて、MAIN棟とは違った温もりを感じます。
カフェでは店舗の屋上で育てたハーブを使ったメニューがあったりと、「循環」する建築や食の実践の場としての実験的な取り組みが行われています。

フォレストゲート代官山でもう一つ見逃せないのが、1階の八幡通り側にはいるブルーボトルコーヒー 代官山カフェです。

こちらのカフェは、この記事でも度々登場したSUPPOSE DESIGN OFFICEが内装設計を手掛けています。

内装はコーヒーの抽出殻からつくられた塗料が使われた落ち着いた空間になっていて、都会的だけれとほっと一息つける素敵な喫茶店です。

ブルーボトルコーヒー 代官山カフェ

建物の外装の木調のアルミフレーム、小路の植栽と対比するような、一見して無機質だけれど温かみのある空間で、こだわりの珈琲やスコーンを堪能しました。

ブルーボトルコーヒー 代官山カフェ

素敵な建築をたっぷりと堪能して、この日の建築巡りも大満足のものとなりました。
とてもオススメの建築ですので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。

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フォレストゲート代官山
基本設計(MAIN棟):隈研吾建築都市設計事務所
実施設計(MAIN棟):竹中工務店・東急設計コンサルタント共同企業体
設計(TENOHA棟):SUEP.
内装設計(ブルーボトルコーヒー):SUPPOSE DESIGN OFFICE
所在地:東京都渋谷区代官山町20-23
アクセス:代官山駅より徒歩約1分
竣工:2023年
公式HP:https://forestgate-daikanyama.jp/


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