池袋「旧江戸川乱歩邸」ミステリの巨匠が暮らした邸宅を改修した記念館をレポート

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今回は豊島区の池袋にある旧江戸川乱歩邸(立教大学 大衆文化研究センター)を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・旧江戸川乱歩邸を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・旧江戸川乱歩邸の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント

1.江戸川乱歩が31年暮らした邸宅がリニューアル

今日訪れたのは、池袋駅西口をでて程なく歩いたところに建つ旧江戸川乱歩邸です。

旧江戸川乱歩邸

江戸川乱歩といえば、明治時代中頃に生まれ、推理小説や怪奇小説などの小説や評論家・研究家で大きな功績を残した人物。
乱歩は生涯で40回以上転居した引越し魔としても知られていますが、ここ西池袋の邸宅は昭和初期の1934年から乱歩が亡くなるまで31年住み続け数々の作品を生み出した場所でもありました。

旧江戸川乱歩邸

敷地の入り口には乱歩の本名である平井太郎とご子息である平井隆太郎氏の表札がかかっています。
乱歩の聖地ともいえるこの邸宅は、すぐ近くに立教大学があることや平井隆太郎氏が立教大学教員だったこともあり、2002年に大学が譲り受け一般公開がなされました。
さらに2024年から2025年にかけては大規模な改修工事が行われ、展示室の大幅なリニューアルや新たな資料保管庫の増築が行われました。
江戸川乱歩といえば、以前このブログでもさいたま文学館の人間椅子の展示や、神保町にある乱歩行きつけの天ぷら屋さんはちまきをレポートしました。
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旧江戸川乱歩邸

こちらの旧江戸川乱歩邸は以前も訪れたことがありましたが、今回のリニューアルで増設された資料保管庫は、邸宅部分と比べてトーンを落とした外装となっているので第一印象は以前の乱歩邸と変わりません。

玄関を入ると受付があり、靴を脱いで中にお邪魔します。

2.当時の面影感じる応接室から、貴重な資料が並ぶ展示室まで堪能

館内は書斎や応接室を写真や資料を元に再現しつつ、母屋部分が乱歩に関する様々な資料がみられる展示室やライブラリーが配置されています。

旧江戸川乱歩邸

こちらは玄関を入って左手にある洋館部分の応接室です。
洋館部分は戦後の1957年に増築されたもので、乱歩の活動の拠点でもあった場所です。
自然光が降り注ぐ高い天井高の部屋には、乱歩が愛用していたデスクや、深いブルーの張り地が印象的なソファが当時のまま残されています。

家具や細かなアイテムがしっかりと保存されたり再現されているので、ここでの生活が目に浮かぶようです。

旧江戸川乱歩邸

展示室では、「作家・乱歩と人間・太郎、二つの人生に出会う場」をテーマにした展示がされていて、作家としての乱歩だけでなく、ひとりの個人としての乱歩に焦点があたった展示となっているのが面白かったです。

リニューアルに際しては老朽化だけで現代の法規に照らし合わせたり、バリアフリーに対応させるなどで様々な改修がされています。
一見すると新しいミュージアムに見えますが、例えばトイレのドアノブは古い建物のものをそのまま使っていたり、2階にあがる階段はガラスで蓋をして保存されていたりとかつての建物の持つ記憶をいかに残し、継承するかに心を砕いた痕跡が随所に見られるのも素敵でした。

旧江戸川乱歩邸

奥には乱歩が書斎として使っていた和室の再現展示もあり、乱歩になりきって写真を撮ることもできます。

こちらは乱歩が使っていたという回転本棚。
金属製の無骨な本棚ですが、当時としてはかなり珍しいものだったのだと思います。

3.中庭を散策しながら乱歩の功績に思いを馳せる

さらに奥には木造土蔵造り2階建ての蔵があります。
こちらの蔵は中に入ることはできませんが、乱歩が集めた数万冊の書籍がほぼ当時の状態で保存されています。

旧江戸川乱歩邸

戦禍からも奇跡的に逃れて残された土蔵は、乱歩の創作の源となった大量の書籍と合わさって文化史的価値も高く評価されています。

旧江戸川乱歩邸

館内を楽しんだ後は、中庭を散策します。
中庭からは先ほど見た応接室のある洋館や土蔵の全体像がよく分かります。

旧江戸川乱歩邸

この邸宅から「怪人二十面相」「少年探偵団」シリーズなど数多くの作品が世に出ていったと思うと感慨深いです。

素敵な邸宅をたっぷりと堪能して、この日の建築巡りも大満足のものとなりました。
とてもオススメの建築ですので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。

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・建築本「一級建築士矩子の設計思考」がスゴい!話題の本格建築漫画をレポート

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旧江戸川乱歩邸(立教大学 大衆文化研究センター)
改修設計:プランテック
所在地:東京都豊島区西池袋3-34-1
アクセス:池袋駅より徒歩約10分
竣工:1921年(母屋)、1924年(土蔵)、1957年(洋館)
開館時間:10:30~16:00
休館日:火曜、木曜、土曜、日曜、祝日
備考:豊島区指定有形文化財(土蔵)
開館日は要公式ウェブサイト確認


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