池袋「立教大学」近現代の建築が一堂に会するキャンパスをレポート

当サイトは、アフィリエイト・アドセンス広告を利用しています

今回は池袋にある立教大学の池袋キャンパスを訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・立教大学を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・立教大学の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント

1.多くの近代建築が残るキャンパスを訪問

今回訪れた立教大学は、元々は東京築地の外国人居留地に聖書と英学を教える私塾として始まった学校です。が、ここ池袋キャンパスは建築好きにはたまらない近代~現代建築の宝庫なのです。

立教大学3号館

池袋キャンパスでの建築巡りは何度か行っていて、今回のレポートはそれらをまとめたものになります。(季節や時期も様々なので、春夏秋冬の写真が混在します)
池袋駅の西口をでて10分ほど歩くと、今回の目的地である立教大学の正門が見えてきます。

立教大学_講堂

正門を入るとまず見えてくる1号館(本館)は、立教大学のシンボルともいえる建物。
立教大学が現在の池袋の地に移転してきたのは大正時代の1918年。その設計に当たってはアメリカニューヨークの建築家マーフィ&ダナ建築事務所がキャンパスの基本計画を手掛け、現在のキャンパスの原型が出来上がりました。

立教大学チャペル

この正門からの軸線上に構える1号館、両脇に建つ礼拝堂、旧図書館、その先に建つ第一食堂・2号館・3号館の6つの建物は、大正時代に池袋キャンパスができた当初に建てられたもので、いずれも東京都選定歴史的建造物にもなっています。

立教大学_メーザーライブラリ記念館

春に訪れると近代建築を中心に植物に覆われた建築群もみることができて、建築の息遣いが聞こえてくるような生命力を感じます。

こちらの旧図書館は1918年にマーフィ&ダナ建築事務所の設計で建てられた建物ですが、1960年に建築家の丹下健三氏の設計で増築がなされました。

メザーライブラリー記念館

半世紀の時を超えて増築された丹下建築は、赤煉瓦の土台の上にダイナミックな屋根が乗る構成となっているのが特徴。

立教大学メザーライブラリー記念館

他の丹下建築とは一味違った立教仕様のデザインとなっているのが面白いです。

本館の中央のトンネルを進んだ先には両脇に2号館、3号館奥に第一食堂が建ち並んでいます。

立教大学第一食堂

こちらの第一食堂は、ダイナミックな架構の屋根による大空間が壮観の食堂。

現在は一般利用も可能な学生食堂となっていて、例えばカツハヤシは500円というリーズナブルなお値段でお腹を満たしつつ、歴史ある建築も堪能することができます。

立教大学第一食堂
立教大学第一食堂

2002年に耐震補強も含めた大規模な増改築が行われていて、改修設計は坂倉建築研究所が手掛けているのも注目ポイント。
新旧の要素が鮮やかに対比され、お互いを活かしあっているデザインが素敵な建築です。

立教大学第一食堂

2.現代建築も面白い!キャンパス内の各年代の建物巡り

大正時代の建築群を見学した後は、キャンパスを西に移動しながらその他の建築を巡ります。
池袋キャンパスでは残念ながらJ・V・W・バーガミーによる立教学院公邸11号館・12号館(1927年)など一部で解体されてしまった建物もありますが、これらの近代建築をはじめ各年代の建築が一同に集まっています。

立教大学11号館

例えば2005年に建てられた11号館は日建設計がデザインを手がけ、グッドデザイン賞なども受賞しています。

立教大学太刀川記念館
太刀川記念館
12号館
立教大学14号館
14号館

1995年に建てられた太刀川記念館、2001年に建てられた12号館、2009年に建てられた14号館、2012年に建てられた18号館(ロイドホール)なども日建設計が手掛けています。

立教大学18号館(ロイドホール)
18号館(ロイドホール)

ちなみに11号館に加えて18号館(ロイドホール)も2013年度のグッドデザイン賞を受賞しています。

特に平成に入ってからは大規模組織設計事務所が多くの建物を手がけていますが、礼拝堂に隣接して建つこちらのチャペル会館は日本設計がデザインを手がけています。

立教大学チャペル会館

こちらはチャペルに関する様々な造形モチーフが各所に埋め込まれていますが、屋根のデザインは丹下健三氏の旧図書館から引用しているようにみえるのが面白いです。

立教大学8号館

1999年に建てられたこちらの8号館は、佐藤総合計画によるもの。
平成に建てられた建築群も旧来の建物の素材や色遣いを引き継ぎ、調和するようにデザインされていて、1つ1つの建物にその時代ならではの技術と挑戦、つくり手の知性を感じます。

キャンパス内で見逃せないのが、昭和初期に建てられたライフスナイダー館4号館です。
この2つの建物はジェイ・ヒル・モーガンの設計によるもので、キャンパス内に残る貴重な戦前な建築です。

立教大学_ライフスナイダー館(旧・図書館本館)

ライフスナイダー館は立教学院総長を務めたライフスナイダーの邸宅として建てられたもので、現在もレセプションルームや事務所として使われています。

こちらの4号館は、端正なデザインの外観ですが実は戦前の1937年に建てられたもの。

立教大学4号館

池袋キャンパスの建物の中では珍しい赤煉瓦でない建物に時代の移り変わりを感じます。

3.隣接する建築群もたっぷりと堪能

大学施設だけでなく立教小学校チャペルや立教池袋中学・高等学校大学をはじめ関連施設も見逃せません。
例えば大学キャンパスから一本道を隔てたところにある立教小学校のチャペルは、建築家アントニンレーモンドが手掛けたもの。

立教大学_立教小学校

残念ながら2025年に取り壊されてしまい、現在新しい校舎を建設中とのこと。

立教池袋中学校・高等学校

道路を挟んた向かいに建つ立教池袋中学・高等学校大学は、山下設計とマナ建築設計室による付属中学・高校で、キャンパスとは専用の陸橋で繋がっています。

最後にもう一つ見逃せないのが立教大学 大衆文化研究センター(旧江戸川乱歩邸)です。

旧江戸川乱歩邸

立教大学 大衆文化研究センターは、その名の通り小説家の江戸川乱歩の旧邸を改修してつくられた記念館で、大規模な改修工事を経て2025年にリニューアルオープンしました。

旧江戸川乱歩邸

エントランスや展示室がある母屋は1921年、洋館部分は戦後の1957年に増築されたもので、奥にある土蔵は1924年に建てられたもの。

旧江戸川乱歩邸

一見すると新しいミュージアムに見えますが、トイレのドアノブは古い建物のものをそのまま使っていたり、2階にあがる階段はガラスで蓋をして保存されていたりとかつての建物の持つ記憶をいかに残し、継承するかに心を砕いた痕跡が随所に見られる池袋の新たな注目建築となっています。

素敵な建築をたっぷりと堪能して、この日の建築巡りも大満足のものとなりました。
とても素敵な建築群ですので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。

【読むだけで建築について詳しくなれるイチオシの漫画】

実際に一級建築士の資格を持つ人気R18漫画家が描く、唯一無二の建築漫画が話題になっています。
話ごとに建築のデザインはもちろん、法規や構造、施工や不動産に渡って幅広く扱っていて、建築好きなら毎回ワクワクしながら読めて、建築の知識も吸収できる超おススメ漫画です
Amazonで詳細が読めます
また、当ブログでも漫画のレポートと、漫画と舞台となった亀戸の建築巡りについて紹介していますので、是非併せてご覧ください。
関連記事
・建築本「一級建築士矩子の設計思考」がスゴい!話題の本格建築漫画をレポート

2026年には「一級建築士矩子の設計思考」第5巻が発売になりましたので、是非チェックしてみて下さいね。

立教大学池袋キャンパス
設計:
 1号館(本館)・礼拝堂・第一食堂・2号館・3号館・旧図書館:マーフィ&ダナ建築事務所
 ライフスナイダー館、4号館:ジェイ・ヒル・モーガン
 メーザーライブラリー記念館(旧図書館):丹下健三
 立教小学校チャペル:アントニン・レーモンド
 立教池袋中学・高等学校大学:山下設計+マナ建築設計室
 8号館:佐藤総合計画
 太刀川記念館、11号館、12号館、14号館、ロイドホール(18号館):日建設計
 チャペル会館:日本設計
所在地:東京都豊島区西池袋3-34
アクセス:池袋駅より徒歩約10分
竣工:
 1918年(1号館/本館・礼拝堂・第一食堂・2号館・3号館・旧図書館)
 1924年(大衆文化研究センター/旧江戸川乱歩邸)
 1927年(ライフスナイダー館)
 1937年(4号館)
 1960(メーザーライブラリー記念館/旧図書館)
 1966年(立教小学校チャペル)
 1995年(太刀川記念館)
 1999年(8号館、立教池袋中学・高等学校大学)
 2001年(12号館)
 2005年(11号館)
 2009年(14号館)
 2012年(18号館/ロイドホール)
 2013年(チャペル会館)
備考:
 東京都選定歴史的建造物(本館・礼拝堂・第一食堂・2号館・3号館・旧図書館)
 区指定有形文化財(大衆文化研究センター/旧江戸川乱歩邸)
 2006年度グッドデザイン賞(11号館)
 2013年度グッドデザイン賞(18号館/ロイドホール)
 2002年の第一食堂の増改築の設計は坂倉建築研究所

立教大学 大衆文化研究センター(旧江戸川乱歩邸)
改修設計:プランテック
所在地:東京都豊島区西池袋3-34-1
アクセス:池袋駅より徒歩約10分
竣工:1921年(母屋)、1924年(土蔵)、1957年(洋館)、2025年改修
休館日:火曜、木曜、土曜、日曜、祝日
備考:豊島区指定有形文化財(土蔵)
開館日は要公式ウェブサイト確認


建築学ランキング
にほんブログ村 美術ブログ 建築・建築物へにほんブログ村

↑建築系のブログランキング。よければクリックして応援してもらえると嬉しいです。
建築やデザイン好きな人は、他にも面白いブログや参考になるブログがいっぱいあるので是非見てみてください^^

タイトルとURLをコピーしました