大宮駅周辺で建築巡り！オススメの名建築12選を紹介

8.埼玉県立歴史と民族の博物館

埼玉県立歴史と民族の博物館は、大宮公園の一角につくられた埼玉の歴史と民俗に関する資料を収集・保管・展示する博物館です。
高低差を設けながら建物の間に配された広場や、日本の気候に合わせて進化させた打ち込みタイルなど、建築家前川國男が今までに実験してきた工夫が結実している至高の建築。
大宮公園の緑との関係も気持ち良く、建築と環境が一体となった空間が体験できる大宮随一のオススメ建築です。

設計：前川國男/前川國男建築設計事務所
所在地：埼玉県さいたま市大宮区高鼻町4-219
アクセス：大宮駅より徒歩約25分、大宮公園駅より徒歩約5分
竣工：1971年
開館時間：9:00～16:30
休館日：月曜
備考：第14回BCS賞
公式HP：https://saitama-rekimin.spec.ed.jp/

ちなみに埼玉県立歴史と民族の博物館を5分ほど北上したところに建つ東武野田線の大宮公園駅は、名門建築事務所の坂倉建築研究所の設計により、2016年に建て替えられた駅舎です。

大宮公園や大宮盆栽村への玄関口として、自然素材を効果的に配置しつつ旧駅舎のイメージを継承した建物は、県立歴史と民族の博物館を訪れた後に是非立ち寄ってみてほしいです。

屋根の勾配を利用した改札口の傾斜天井など、伝統的な建築のイメージを上手く現代的な要素に変換して周囲の環境と一体化していたりと、面白い見どころが満載の建築です。

設計：坂倉建築研究所
所在地：埼玉県さいたま市大宮区寿能町1-172-1
竣工：2016年
備考：2017年度鉄道建築協会賞

9.大宮ソニックシティ

大宮ソニックシティは、大宮駅西口に建つ地上31階地下4階建てのホテル、ホール、事務所、展示場、会議室、店舗等の複合施設です。
様々な用途の施設を機能的に内包しつつ、足元の広場によって市民に開かれた建築が目指されていて、大宮駅西口のランドマークにもなっています。
竣工当時は埼玉県で一番高い建物でもあり、2023年にはホール棟の大規模改修がなされていて、これからも現役で人々に親しまれる大宮のシンボル的な存在です。

設計：日建設計
所在地：埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-7-5
アクセス：大宮駅より徒歩約3分
竣工：1988年
備考：第30回BCS賞

10.日本聖公会大宮聖愛教会

日本聖公会大宮聖愛教会は、大宮ソニックシティの足元に建つ1934年築の教会です。
設計を手掛けたのは、立教大学の創設にも大きく貢献した建築家・教育者J.M.ガーディナーの事務所出身の建築家である上林敬吉で、大宮で最初に建てられたの鉄筋コンクリート造の建物とされています。
蔦に覆われた外観がとても印象的で、時代によって改修されたことろもありながら、現役で使われる貴重な歴史遺産でもあります。

設計：上林敬吉
所在地：埼玉県さいたま市大宮区桜木町2-172
アクセス：大宮駅より徒歩約3分
竣工：1934年

11.大宮情報文化センター(JACK大宮)

大宮情報文化センター(JACK大宮)は、大宮駅前に建てられた事務所、学校、劇場、店舗などの複合施設です。
JACKは「船首に掲げる旗」を意味していて、モノレールの軌跡と呼応するような丸みを帯びた交差点側の円柱状のボリュームは、まさに新たな時代への航海の最先端を進む旗印のようです。
現在は他のビルに隠れてやや目立たない存在となっていますが、約1億個の星が見られるプラネタリウムがあったりと隠れた大宮のオススメスポットでもあります。

設計：石本建築事務所
所在地：さいたま市大宮区錦町682-2
アクセス：大宮駅より徒歩約2分
竣工：1987年

12.旧大宮車両センター倉庫8号

旧大宮車両センター倉庫8号は、JACK大宮から北に程なく歩いたところにある倉庫です。
元々は1984年に設立された日本鉄道の大宮工場の倉庫として建てられた煉瓦造の建築は、工場が取り壊された現在はJR東日本グループのフィットネスクラブジェクサーに隣接する倉庫として1棟のみが残されています。
日本鉄道時代の建築としては大宮に現存する最古級の建物であり、明治期の姿を伝える貴重な歴史遺産となっています。

所在地：埼玉県さいたま市大宮区錦町91-4
アクセス：大宮駅より徒歩約3分
竣工：1897年

おまけ：ロケットビル

大宮駅西口の建築として、もう一つ注目したいのが、さいたま春日部線沿いに建つロケットビル。
その名の通りロケットの形をしたビルは、元々はバブル期に建設会社の自社ビルとして建てられたもので黄金に輝く姿はインパクト抜群です。
竣工から30年以上たった今でも西口のビルの隙間からチラリと見えたりとランドマーク性は抜群で、地元の人には広く知られ親しまれている注目建築です。