盛岡は現代建築も有名建築が満載！

前回に引き続き今回は盛岡駅周辺の現代建築編ということで、平成以降に建てられた作品を紹介します。
・盛岡駅周辺の建築見学に「超」おススメな建築25選-近代建築編
・盛岡駅周辺の建築見学に「超」おススメな建築25選-現代建築編

平成になっても留まることを知らない盛岡の建築、早速見ていきましょう。

19.フロムハートビル(渡辺敏男)

フロムハートビルは地元盛岡の建築家である渡辺敏男氏の設計した商業ビルです。
渡辺敏男氏は第九十銀行本店をはじめ、多くの建造物修繕に携わったり町屋や街並みの保存にも尽力した建築家です。
角地に建つファサードを緩やかなカーブで切り取って、さらにミラーガラスで風景を映し出す外観デザインは街並みへの思慮が感じられて素敵です。

設計：渡辺敏男
所在地：岩手県盛岡市菜園2-3-1
アクセス：盛岡駅より徒歩約10分
竣工：1995年

20.深沢紅子野の花美術館(勝部民男/三衡設計舎)

深沢紅子野の花美術館は中津川の川沿いに建てられた小さな個人美術館です。
江戸時代に建てられた商人街の一角に建つことから土蔵風のシンプルな外装がデザインされています。
基本は土蔵風のデザインですが、1階はガラス張りのデザインとしていて中に閉じるだけでなく街にオープンに開こうとしている意図が読み取れて興味深いです。

設計：勝部民男/三衡設計舎
所在地：岩手県盛岡市紺屋町4-8
アクセス：盛岡駅より徒歩約25分
竣工：1996年

21.あいおい損保盛岡ビル(丹下健三)

あいおい損保盛岡ビルは盛岡駅から少し歩いたところにある保険会社の支店ビルです。
細長い敷地に建ち、街を引き込むようにセットバックするガラスのファサードが特徴的な建物ですが、設計はなんと丹下健三氏が手掛けています。
エントランス前に浮かぶ雨よけの屋根や、エッジの細い屋根やパネルの端部などのスタイリッシュさは、後に建てられる東京モード学園コクーンタワーをイメージさせられて興味深かったです。

設計：丹下健三/丹下健三・都市・建築設計研究所
所在地：岩手県盛岡市開運橋通3-47
アクセス：盛岡駅より徒歩約5分
竣工：1999年

22.ジャーランビル(宣卓)

ジャーランビルは盛岡駅前に建つ商業ビルです。
コンクリートとタイルによるマッス感と上下左右に大きく連続するガラスの開口部が特徴的なビルです。
中から外を見ると建物の中まで街が入ってきているかのような感覚になるのも面白く、盛岡の駅前でいぶし銀のような光を放つ建築です。

設計：宣卓/プランアーキテクツ
所在地：岩手県盛岡市駅前通り9-3
アクセス：盛岡駅より徒歩約2分
竣工：1999年

23.北日本銀行大通支店(アトリエノルド)

北日本銀行大通支店は全面ガラスブロックの壁面によってつくられた銀行建築です。
角地に建ち、新たな街のランドマークとして透明感がある外観が特徴的です。権威性や重厚さといった銀行のイメージから完全に脱却して、透明性や入りやすさといったあたらな時代の銀行を体現しています。

設計：アトリエノルド
所在地：岩手県盛岡市大通1-10-12
アクセス：盛岡駅より徒歩約10分
竣工：2002年

24.朝日新聞盛岡総局(中居都市建築設計)

朝日新聞盛岡総局はスマートな外観とは裏腹に、建物の中心に配置されたシンボルツリーによって自然や四季の移ろいを感じされるようにデザインされているのが面白い建築です。
吹き抜けやガラスの大階段によって建物内が異が一体となるように計画されいて気持ちのよさそうな建築です。
朝日新聞は妹島和世氏の設計の山形支店や安藤忠雄氏設計の岡山支店などチャレンジングな建築をいくつも実現していて、色々な地方の建築を見るのが面白いです。