神田で建築巡り!建築好きがおススメする名建築30選

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今日は東京の神田駅周辺で建築巡りをしてきましたので、そこで出会った名建築について紹介していきたいと思います。
神田は昭和初期に建てられた歴史ある建築物から、パブル期の名建築、最新の現代建築までバランスよく巡れる建築パワースポット。
是非建築巡り・街歩きの参考、もしくはバーチャル建築巡りとして楽しんでいただければと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今日も素敵建築を求めて東奔西走

【この記事で分かること】
・神田エリアでの建築巡りを写真と文字でレポート
・神田エリアの著名な建築家がデザインした建築や歴史のある近代建築をまとめ

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1.上野ビルディング

上野ビルディング

まず初めに紹介する上野ビルディングは、1966年に竣工したオフィスビルの改修プロジェクトでリデザインされたオフィスビルです。
地上9階の建ての築50年以上の建物は、ジグザグと斜めに伸びる耐震ブレースで補強され、魅せる耐震補強としての可能性が追求されています。斜めのブレースは、細部を注意深く処理することによって宙に浮かんでいるような軽やかさを持つ耐震補強になっているのが注目ポイント。
夜はライトアップされて、一層軽やかなブレースが夜の街に浮かび上がるのも素敵な建物です。

上野ビルディング

設計:みかんぐみ
所在地:東京都千代田区鍛冶町2-6-1
アクセス:神田駅より徒歩約1分
竣工:1966年(2007年改修)

2.山梨中央銀行東京支店

山梨中央銀行東京支店

続いて紹介する山梨中央銀行東京支店は、中央通りを南下したことろに建つのは1931年に建てられた銀行で、すっかり新しいビルが多くなった神田エリアにおいて、今も残る数少ない昭和初期の建物です。
設計を手掛けた徳永庸氏は、辰野金吾や佐藤功一に師事し、昭和初期~中期に数多くの作品を残した建築家
簡略化され、シンプルな佇まいながらいかにも銀行らしい古典主義風のデザインは、周辺の建物と比べてもハッキリと異彩を放っていてます。

山梨中央銀行東京支店

設計:徳永庸
所在地:東京都千代田区鍛冶町1-6-10
アクセス:神田駅より徒歩約5分
竣工:1931年

3.丸石ビルディング

丸石ビルディング

山梨中央銀行のはす向かいに建つ丸石ビルディングも、山梨中央銀行と同じく1931年竣工の近代建築です。
1階部分の趣向を凝らした石張りやレリーフ、上階に広がる褐色のスクラッチライルや彫刻のような窓など、見応えのある建物です。
特に人々が行きかう地上部は、エントランスに置かれた2頭のラインをはじめ様々なレリーフや動物が彫り込まれていて、このビルの前を行きかう人々を楽しませてくれます。

丸石ビルディング

設計::山下寿郎
所在地:東京都千代田区鍛冶町1-10-4
アクセス::神田駅より徒歩約5分
竣工:1931年
備考:1999年度BELCA賞ロングライフ部門

4.DPM神田ビル

DPM神田ビル

DPM神田ビルは、神田金物通り沿いに建つ地上5階建てのテナントビルです。
外観は昭和初期に建てられた旧建物の外観が保存されていますが、建物内部はシンプルなワンルーム、さらに奥はタワーパーキングとなっているのが注目ポイント。
風合い豊かな外装も見応えがありますが、地上の大部分はパーキング入口や上部はガラス、正面中間部分とのギャップがユニークでとても面白い建物です。

DPM神田ビル
DPM神田ビル

所在地:東京都千代田区神田西福田町2-7
アクセス:神田駅より徒歩約4分
竣工:1992年
備考:昭和初期の外装を一部保存

​5.ザ・神田紺屋町

ZA KANDA KON-YACHO

​DPM神田ビルから東に程なく歩いたところに建つザ・神田紺屋町は、2017年に竣工した11階建ての集合住宅です。
狭小の間口に建てられた建物は、1フロア1住戸が塔状に積み重なる都市型集合住宅。可動間仕切りによって仕切られた3部屋は、間仕切りを移動することで1つの大きなワンルームにもできるつくりとなっています。
外から見るとお洒落なオフィスビルのようですが、さりげなくガラスを市松模様のように分節することで建物のスケールを落としつつプライバシーにも配慮しているのも注目ポイントです。

ZA KANDA KON-YACHO

​設計:Experience Design Office
所在地:東京都千代田区神田紺屋町11-2
アクセス:神田駅より徒歩約7分
竣工:2017年

6.日本理化学薬品本社ビル

日本理化学薬品 本社

日本理化学薬品本社ビルは、1939年創業の医薬品メーカーの本社ビルです。
ベンゼン環をモチーフにした六角形の窓が建ち並ぶ外観からは理化学薬品を取り扱う会社らしさを感じますが、目地の割り付けも六角形にピッタリと合わせられているのがさらに素敵です。
また、無骨でクローズドな外装に対して屋上のフレームの抜け感が対比的に効いているのも注目ポイントで、近くを通りかかった際にはつい立ち寄ってみたくなるお気に入りの建築です。

日本理化学薬品 本社

設計:寒竹伸一
所在地:東京都中央区日本橋本町4-2-2
アクセス:新日本橋駅より徒歩約3分
竣工:1997年

7.井澤金属東京支店

井澤金属東京支店

神田駅西口の雑居ビル群の中に建つ井澤金属東京支店は、江戸時代後期に創業した非鉄金属系の総合商社の東京支店ビルです。
西側の前面道路の外装は、ガラスと金属パネルとコンクリートのスタイリッシュなデザインとなっているのに竹中工務店らしさが表れています。
西側と南側の2つの道路に面する立地を利用して西面からは大開口による明るい光が、西側のスリット窓や1階の丸孔からは絞られた光が入るようにデザインされていて、限られた条件の中でドラマチックな光の表情を演出しています。

井澤金属東京支店

設計:竹中工務店
所在地:東京都千代田区内神田3-17-3
アクセス:神田駅より徒歩約3分
竣工:1999年

8.サロン クリスティ

サロン クリスティ

サロン クリスティは、多町大通り沿いに建つ早川書房の本社1階につくられたカフェ・パブです。
店内は道路に面した開放的なガラスの開口部から、物販コーナー、テーブル席、大きなカウンターテーブル、半円形のアーチが印象的なブース席と徐々にクローズドな空間に変化していく構成となっているのが面白く、気軽な休憩から打合せまで様々なシーンで使えるようになっています。
原則平日開店なのが注意点ですが、小説作品をモチーフにしたメニューやグッズ等もあるのでミステリ小説好きにはたまらないスポットになっています。

サロン クリスティ
サロン クリスティ

内装設計:UDS
所在地:東京都千代田区神田多町2-2
アクセス:神田駅より徒歩約3分
竣工:2023年

9.内神田DNKビル

内神田D・N・Kビル

内神田DNKビルは、内神田の雑居ビル群の中に建つ地上8階のオフィスビル。
斜線制限から建物の上階は段々状にセットバックされていますが、前面の中上部をガラスとアルミパネルによって流れる光の滝のようなデザインにしているのが最大の特徴。セットバックによって上部が斜めに削られたビルは数多となくありますが、現代的な素材を滝から流れる滝のデザインに置き換えたデザインは初めて見るユニークさがあります。
滝と言われるまではそのようなコンセプトには気づきませんでしたが、言われてみると確かに都心の中にデザインされた滝に見えてきて面白かったです。

内神田D・N・Kビル

設計:武澤秀一/用美強・建築都市設計
所在地:東京都千代田区内神田2-15-2
アクセス:神田駅より徒歩約6分
竣工:1991年

10.The Kanda 282(旧互助会ビル)

The Kanda 282(旧互助会ビル)

The Kanda 282(旧互助会ビル)は、外堀通りと神田警察通りの交差点に建つ地上9階地下2階建てのオフィスビルです。
交差点の風景を映しだす美しい外装の建物ですが、このビルが建てられたのは前々回の東京オリンピックが開かれた前年の1963年で、建物の設計は日本武道館や京都タワーで知られる山田守建築事務所が手掛けました。
60年以上の月日の中で内外装はリニューアルされていますが、交差点に対して優雅に広がるアールの外観に山田守らしい面影を感じることができます。

The Kanda 282(旧互助会ビル)
The Kanda 282(旧互助会ビル)

設計:山田守建築事務所
所在地:東京都千代田区内神田2-15-9
アクセス:神田駅より徒歩約6分
竣工:1963年(2006年改修)

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