石川酒造で酒蔵見学!酒だけでなく建築も注目の酒蔵をレポート

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今回は東京福生の「石川酒造」を見学してきましたのでその模様をレポートしたいと思います。
石川酒造は別名「酒飲みのテーマパーク」ともいわれ、日本酒だけでなくビールの醸造も行っている酒蔵なのですが、酒造りだけでなく江戸時代末期から明治期に建てられた建築が数多く残る建築パワースポットでもあります。

建築好きにとっては酒も建築も味わいつくせる石川酒造、早速みていきたいと思います。

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1.石川酒造とは

石川酒造は東京都福生市にある酒蔵です。
1863年に多摩郡小川村にて13代目の当主であった石川和吉が酒造業を始めたころがはじまりで、1880年に現在の福生市熊川に移り現在の酒蔵を建築しました。
1888年にはビールの醸造を開始し、その後長い間製造を中止していましたが、1998年より再びビール造りも行われるようになりました。
1933年から製造している日本酒「多満自慢」はその名を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

敷地内にはこの明治期に移転した時に建てられた蔵をはじめ、国の登録有形文化財に指定された建造物が数多く残っているので、日本酒やビール造りの現場だけでなく、貴重な近代建築も見学することができます。
2019年には1898年に建てられた雑蔵を改修した「SAKE・BEER・OMUSUBIぞうぐら」がオープンし、近代から続く建築群を継続して活用することで多くの見学者・来訪者が訪れています。

2.アクセスと見学コース

石川酒造へのアクセスはJR拝島駅より徒歩20分となります。
拝島駅までは新宿から40~50分程度でアクセスできるので、東京から日帰りで気軽にアクセスすることができます。

また、石川酒造では見学者の受け入れにも力を入れていて、4つのコースが用意されています。
コースは予約不要で営業時間内であれば自由に見学できる「お気軽散策コース」の他、お猪口がお土産に貰える「多満自慢(日本酒)見学コース(700円)」2つの銘柄のビールが楽しめる「クラフトビール飲み比べコース(1000円)」明治29年築の雑蔵での食事を楽しめる「酒蔵の幸御膳付き見学コース(1800円)」の4つです。(※記事執筆時。詳細は公式HPを確認)

折角見学であれば予約する3つのコースで見学することをおススメします。
予約ありのコースでは普段は入れない蔵の中にも入ることができ、建築も存分に楽しめます。
予約や空き情報の確認は公式HPから行うことができます。

3.早速園内、蔵を見学

拝島駅から20分程歩くと石川酒造の建物が見えてきます。

ここをくぐれば酒飲みのテーマパークこと石川酒造の世界が広がります。

まずは申し込んでおいたツアーに参加。日本酒つくりのいろはを蔵の中を案内してもらいながら学んでいきます。

詳しくは次の章でご紹介しますが、敷地内の建物についても案内してもらいました。こちらは江戸時代に建てられた長屋門。

こちらの井戸は休憩スペースとなっていますが、その上には樹齢700年、幹周は4.48mの御神木がありました。
奥に見えるのが麦酒釜の館で1987年に建てられたものです。

麦酒釜の館は芸術家 塩野谷博山氏によって建てられ、内側にはこの建物が建てられるちょうど100年前にはじめられたビール醸造の様子が彫られています。

こちらが、麦酒釜の館の内側の彫刻。見逃しがちですが、これは一見の価値ありです。

敷地内は5分もあれば歩き回れるほどの大きさですが、歴史の積み重なった構造物や自然が沢山あります。
これは夫婦欅といって樹齢400年を超える欅です。 根元にお米の神様「大黒天」様と、お水の神様「弁財天」様がお祀りされています。

最後は石川酒造の酒やビールの直売店「酒世羅」でお土産を購入。
ここだけでしか売られていない限定品などの貴重な商品も購入できます。

4.国登録有形文化財の建築がズラリ

敷地内には6つの国登録有形文化財の建築が点在しています。
見学コースではそのうちのいくつかは実際に中に入ることができますし、雑蔵は食事処の他、2階は資料館にもなっているので無料で内部を見学することも出来ます。

まずはメインの建物である本蔵・新蔵です。
入口をはいって正面に見える本蔵は1880年に建てられ、高さは約13m。ここで「多満自慢」が醸造されており、見学コースでは内部を見ることも出来ます。
その右側に建つのが酒の熟成に使われている土蔵は1898年に建てられた建築で1958年に増築がされています。

続いて入口をはいって向かって左側に見えるのが文庫蔵です。
こちらの蔵は1863年の建築です。

敷地を入って左に歩いていくと見えてくるのが長屋門です。
こちらはなんと江戸時代末期の建築で、石川家が酒蔵を始める以前から建つ建築です。

長屋門の向かいにあるのは1898年に建てられた雑蔵です。
資料館に改修された2階では石川酒造の歴史や、日本酒造り、ビール醸造に関する貴重な資料が展示されています。ちなみに開館時間:10:30~17:30、定休日は火曜日です。
2019年には1階部分を改修した「SAKE・BEER・OMUSUBIぞうぐら」がオープンし、日本酒・ビールに加えて極上のおむすびやスイーツの他様々な食事を頂けます。

最後に敷地の一番奥にあるのが向蔵
こちらは1896年に建築された向蔵の1階部分をビール工房に改修しており、「多摩の恵」「TOKYO BLUES」等のビールの醸造を行っています。

こちらは内部には入れなかったのですが、ビール醸造の設備を見ることができます。

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5.敷地内のレストランで絶品の酒と料理を堪能

敷地内には「SAKE・BEER・OMUSUBIぞうぐら」「福生のビール小屋」の2つの食事処があります。
「SAKE・BEER・OMUSUBIぞうぐら」は上でも紹介した明治期に建てられた雑蔵を改装したもので絶品のおむすびをはじめ全品テイクアウトが可能です。

福生のビール小屋では本格的なイタリアンを堪能できこちらも絶品。私は昼食をこちらのビール小屋でとりました。

ビール小屋とありますが、もちろん日本酒も堪能できるので、2つのうちどちらに行こうか迷ってしまうところ。

迷ったら福生のビール小屋で昼食をとり、SAKE・BEER・OMUSUBIぞうぐらのテイクアウトで帰り道の小腹を満たすのがおススメ!
福生のビール小屋は予約ができるので、訪れる際は早めに予約をとっておくことをおススメします。

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いかがでしたでしょうか。
まさに酒飲みのテーマパークの名にふさわしい石川酒造。食事と建築の両方を堪能できる石川酒造見学、おススメですよ。


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