上野「珈琲王城」昭和の空気を残す王宮のような素敵喫茶をレポート

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今回は東京上野にある喫茶店 珈琲王城を訪れてきましたので、その模様をレポートしたいと思います。

【自己紹介】
・建築好きのやま菜と申します。
・今までに約5000件の建築を巡った建築トリッパー
・東京都内の純喫茶も30店以上訪れる純喫茶好き

【この記事で分かること】
・珈琲王城を実際に訪れたレポートを写真と文字で解説
・珈琲王城の基本情報やアクセス方法、訪れる際のポイント
・珈琲王城の建築的な見どころや注目ポイント

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1.上野駅からすぐの場所に建つ素敵な純喫茶を訪問

今日訪れたのは上野駅の広小路口から程なく歩いたところに建つ珈琲王城です。

珈琲王城

上野駅周辺の純喫茶といえば、このブログでも以前コーヒーショップギャラン古城、御徒町方面に南下したところにあるをレポートしました。
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珈琲王城が現在の場所に建てられたのは、全国で空前の喫茶店ブームが起きていた1970年代のことで、日本有数のターミナル駅である上野駅周辺にも数多くの喫茶店が軒を連ねていました。

残念ながらの当時から残る喫茶店は今や数件となってしまいましたが、珈琲王城は貴重なその内の一軒として、今も多くの人に親しまれています。

珈琲王城

珈琲王城が建つのは上野駅の広小路口をでて、上野マルイの左側を一街区あるいたところにあります。
時間にして徒歩2~3分歩くと、紫色に白文字で描かれた珈琲王城の看板が見えてきます。

珈琲王城

建物の外観は珈琲王城の入る1階は煉瓦風の重厚なデザインとなっています。
西洋風のデザインの外壁ですが、庇には日本風の瓦が使われている折衷具合が面白いです。

この日はモーニングを頂きに、お昼よりちょっと早い時間に訪れたのですが、お店の外には数名の行列ができていました。
お昼時などはさらに混雑していて、その人気ぶりが伺えます。

2.陰影豊かな王宮のような店内をたっぷりと堪能

お店の入口には歴史ある純喫茶の定番であるダイヤル式の電話が置かれています。

今となっては殆ど見かけなくなった店舗入口の電話ですが、昭和の時代はスマホはないですから、喫茶店で電話を借りてかけていたんですね。

店内はダークブラウンの木質の柱や腰壁と、明るい色の壁や天井のコントラストが印象的。
1階にあるので自然光も入っていますが、間接照明によって生み出される陰影もとても魅力的です。

一番の注目ポイントは天井のレリーフとシャンデリアで、間近で見るとかなりの迫力でした。

珈琲王城の内装

王城の名の通りヨーロッパの王宮のようなデザインと、昭和の日本がかけ合わさった空間がとても魅力的です。

建築の天井は最後の聖域(床や壁、家具は時とともに変わることが多いが、天井は手つかずのまま当初の姿を残し続ける)といいますが、この天井は半世紀近い期間変わらずこの喫茶店を訪れる人々の上にあり続けたのだと思うと感慨深いです。

今も上野に残る古い純喫茶は、店舗のある階によって、店内の雰囲気やデザインの方向性が大きく異なります。
例えば2面の道路沿いの2階に店舗のあるギャランでは、大きな開口から自然光が降り注ぐ明るく陽気なイメージの店舗となっています。
また、地下にある古城は、暗がりを逆手に取ってステンドグラス風の光壁が印象的な妖しい雰囲気の店舗となっています。

1階にあるこちらの珈琲王城は、それら2つの喫茶店がハイブリッドされたようなインテリアとなっていて、王道の純喫茶らしい正統感と陰影がつくり出す妖しい魅力の両方を兼ね備えています。

ソファは比較的新しくて、きれいで座り心地がよいものでしたが、独特の柄が目を引く印象的なデザインです。

店内は、常連さんと思われる高齢の方から若い女性まで様々な年齢層の人がいたのも印象的でした。
人数も夫婦や友人同士の人もいれば、おひとり様で利用人もいて、本当に幅広い人に利用されているようでした。

3.大ボリューム!大満足のモーニングメニューを堪能

この日はお昼にはまだ時間があったので、11:00まで限定のモーニングメニューをいただきました。
こちらのトーストセットは、バタートーストとボイルドエッグ(ゆで卵)、ドリンクの3つがセットになった定番モーニングメニュー。

珈琲王城のモーニング

厚切りのトーストはメニューの写真で見るよりも数段大きくてはじめは驚きましたが、カリッと上がった表面とふっくら膨らんだ柔らかい中身が合わさったトーストはとても美味しかったです。

とてもシンプルなメニューでしたが味も見た目もとっても素敵で大満足のメニューでした。

珈琲王城の珈琲

食後は珈琲を飲みながら、店内の内装と古き良き喫茶店の空気を堪能しました。

今回はモーニングを頂きましたが、メニューは他にもスパゲッティやカレー、サンドイッチなど様々なものがあるので、次回は訪れる時間帯を変えて違うメニューも味わってみようと思います。

素敵な空間と受け継がれる味をたっぷりと堪能して、この日の建築・純喫茶巡りも大満足のものとなりました。
とてもオススメの喫茶店ですので、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいね。

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珈琲王城
所在地:東京都台東区上野6-8-15
アクセス:上野駅より徒歩約3分
創業:1975年
営業時間:8:00~19:00


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