
隅田川沿いに見えるアサヒスーパードライホールは、いつ見てもインパクトが大きすぎる奇怪な建築です。
デザインを手掛けたフィリップ・スタルクは、このビルのデザインにあたって金色の炎をイメージしてデザインしたそうですが、当初は縦にするつもりが構造や予算の関係など紆余曲折を経て現在の形となったという逸話は有名な話。
この形については批判もあるようですが、今や隅田川沿いの風景のイメージを変え、多くの人が浅草の隅田川といえばこの建物を思い浮かべるようになったという点でこの形に価値はあるのだと思います。
最初に意図したものからはずれても、建築は公共性を持って長い年月そこに建ち続けます。そして結果として人々に親しまれたり、時には批判されながら風景の一つになっていくのだと実感できる建築です。

設計:フィリップ・スタルク+野沢誠
所在地:東京都墨田区吾妻橋1-23-1
アクセス:浅草駅より徒歩約5分
竣工:1989年



